最後の最後の一呼吸まで、
生き尽くしたなら、
そばにあれたなら。
けんたが死ぬまえ、私は泣かないんだと思ってました。
だって「死んで悲しい」は、泣くことでは意味がないと思ってたから。
そしたら実際、まったく逆でした。
悲しくて辛くて、泣いたことなんてない。
なみだが出るだけだ。
今年ほど泣いた年はない。
去年は泣くのを忘れてたのか??
歩きながら、電車の中、お風呂の中…いつでも、どこでも号泣。
道端で声をあげた。
はたから見れば、超あやしいヒトだったに違いない(笑)
悲しくないのは、本当はどうでもよかったからなのかな?
絶望すべきなのかな?
私はおかしいのかな??ってちょっと思ってました。
だから知りたかったのは、
最期に何て言っておくるのか、何て言い残してあげるのか。
たかやさんとなおえさんは、けんたとわたしを見事に代弁してくれました!
ほしかった言葉は、物語がぞんぶんに与えてくれました。
読み終わったとき、何より想ったのは、私はけんたをちゃんとあいしていたわ!って。
私たちは何一つまちがってなかったんだなぁって想いました。
涙が出るけど、悲しいんじゃない。
あんなに生きたんだから。
ともに顔をあげられたんだから。