乾鱗記1

2015-10-11 22:04:00 | 日記・エッセイ・コラム

今回は持病のカミングアウトなので
興味のない方はスルーを…

原因不明の皮膚病、乾鱗(かんせん)
皮膚が赤くタダレて乾くとポロポロ落ちる
長い間、人知れず戦ってきたが
ついに制圧することができた

治療方法はサプリメントの服用のみ

ビタミンD3が有効なのは周知の事実で
皮膚の増殖を抑制する働きがある
非ステロイド系外用薬(塗り薬)として
処方されるが

内服薬は、過剰摂取による
ビタミンD中毒(高カルシウム血症)の
リスクがあるとして
一般的には処方されない

しかし、全身に症状が拡がっている
私のような重度の患者にとっては
塗り薬ではとてもおっつかない

そこで自分なりに勉強し理論付けし
納得した上で
市販のビタミンDサプリメントを
3月末から服用しはじめた

サプリメントでは病気は治らない
承知の上だし期待はしていない
症状が少しでも改善すれば恩の字だ

1か月目
→変化なし、やっぱりダメか…
2か月目
→腕の症状がやや改善、これは!
3か月目
→腕の赤み(タダレ)がほぼ消える!
4か月目
→胸・腹・背中・尻の改善も進む
5か月目
→無理だと思われた脛・腿も良化
6か月目
→全身から赤み(タダレ)が消える!

予想をはるかに上回る結果
まるで魔法にかかったようだ
症状が酷かった部分は、まだ
黒ずんでシミのように残っているが
全く問題ない

即効性じゃなかったところもいい
(リバウンドが怖いから)

ただ
乾鱗自体が完治したわけではない
皮膚の異常増殖が正常になっただけだ

今でも赤い斑点がポツっと発症するが
白色ワセリン(プロペトホームを愛用)で
こまめに保湿ケアしておけば
数日~数週間で消えるようになった

これからも長い付き合いになるが
とても気分が明るい
なによりQOLが改善されたのが大きい

人前で肌をさらすなどあり得なかったが
この夏、半袖を着ることができたし
大好きな温泉にも入ることができた

以前は、出張先のホテルで朝起きると
シーツは血まみれ、皮膚カスは大散乱…
情けない気持ちでいっぱいだったが
今は悩む必要が全くない

精神的にだいぶ楽になって、とても嬉しい

きっかけは医療機器開発の仕事
オーダーメイド医療という言葉を知った
医療技術が進歩すると
患者個人に合った極め細かい治療ができる

そこで闇雲にいろいろな治療法を試すより
自分自身をもう一度分析し直した

・DNAは南方系(東京と愛媛のハーフ)
・肌は浅黒→日光(UV)暴露によるビタミンD自己生成能力低い?
・23年前、日本一日照時間の短い秋田に移住
・その直後から発症
・仕事はデスクワーク主体

これらから、乾鱗の原因はともかく
ビタミンDの欠乏が皮膚を悪化させていると
仮説を立てた
そして治療というよりは体質改善として
サプリメントを飲み続ける決意をした

ドラッグストアにたまたまあったのが
Nature MadeのSuper D(90粒入り)
用法用量は1日1粒(1,000 IU)
900円台だったから1日10円で経済的

摂取量が気になったので調べたら
必要量は600 IUで許容量は4,000 IU
http://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/17.html
ビタミンD中毒も気になるところだが
最近のレポートでは問題なさそうだ
https://www.carenet.com/news/general/hdn/39956

これから皮膚病患者にとって嫌な季節
冬がやってくる(乾燥&日照不足)
今回、春先から高温多湿の夏にかけて
チァレンジしたので
たまたま改善が進んだのかもしれない
(過去も夏場に症状が和らぐ傾向だった)
そこで、半年後またレポートする