先日、「タバコを吸う人は、その間仕事をサボってる。だから、そういう不公平をなくすべき。」とかいうCMを見ました。
コレはちょっと行き過ぎたキャッチコピーなんじゃないかなぁと。
元喫煙者として思うことがあったので、喫煙擁護論を書いてみたいと思います。
私がタバコをやめた後、つくづくと思ったのは、頭が悪くなったなぁということ。
簡単に言えば、じっくりと物事を考えるちょっとした時間を作れなくなってしまったんです。
机に座って目の前に仕事が山積している状態では、ついついそちらに手を伸ばしてしまいますからね。
タバコを吸っている1~2分は、何にも邪魔されず、心を落ち着かせて思考をする時間として使えます。
そもそも、タバコには精神を安定させる作用があったかと思います。
仕事でちょっと行き詰まったときに、頭を整理するとか、気持ちをリセットするとか、そういうのに最適なんです。
私の実感としては、そういう時間を持った方が、仕事の質としては高くなる気がします。
2点目は、喫煙所が情報交換の場になるという事。
喫煙者が仕事相手だと、ちょっとした打ち合わせとか、相談とか、そういう時に「タバコ吸いに行きません?」等と気軽に声を掛けられる。
そして、タバコを吸いながらなので、上記の効果も相まって、集中して、かつ形式張らずに議論を進められるんで、話しが非常に早いんです。
ウチの職場の主要メンバーが皆喫煙者だった時には、喫煙所でほとんどの方針が決定されるという状況になってた事もありました。
これは、他部署の人相手にも言えることで、一種の人脈のようなものがそこに形成されます。
毎日どこかしらのタイミングで顔を合わせますから、情報共有とか、仕事の段取りとか、他部署との調整とか、いつの間にかできてたりします。
ちなみに、これと似たような事が、ゴルフにも言えます。
通常、地位の高い人とか重要人物とかのアポを取るのは難しいんですが、ゴルフならそれが簡単にできてしまう。
そういった人物を個人的に4時間拘束できてしまうのが、ゴルフというものだそうです。
知り合いの社長さんが言ってたのを聞いて、なるほどなぁと思いました。
ちょっとしたビジネスの話しがしたいとき等に、「来週ゴルフに行きません?」と誘う訳ですね。
以上の2点は、正直タバコを吸っていた時期の方が、吸っていない今よりずっと上手く出来ていた気がします。
「タバコを吸う人は、その間仕事をサボってる。だから、そういう不公平をなくすべき。」
こういうことを平然と言えてしまう現代社会というものを”浅慮”だなぁと思うのは、私が年を取ったせいなんでしょうか。
まぁ、私の言も喫煙所に集まるメンバー次第という問題があるんですけどね・・・
最近の「雑感の日」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事