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彼是、ココに記。

たなごの思い出。

ここに引っ越してきた時、周りのアドバイスもあって、小さい神棚を作った。
が、当然、神棚の中に神様はいらっしゃらない。
⦅魂入れ⦆というものを神主さんに依頼するのだとか。

夫が地元の神社に電話して無事予約。
私「それで、当日に用意するものは?」
夫「あ、そこまでは聞かなかった。」

魂入れの前々日だったと思う。
今度は私が神社に電話。
上品な雰囲気の神主さんの奥様が、準備しておくものについて丁寧に教えてくださった。
お米、野菜、果物、お塩、おかしら付きの魚・・・
なるほど。勉強になった。魚はやっぱりオメデタイの鯛だよね?一応確認を。
「魚は鯛ですよね?」
「たなごでもいいと思いますよ たなごとか…たなご……たなごがいいですよ
奥様はきっぱりと言い切った。

魂入れの前日、魚屋さんに行った。
理由を言ってたなごを所望したら、魚屋さんが難色を示した。
「神事にはやっぱり鯛でしょう。たなごって…聞いたことがないよ。奥さん、鯛にしといたほうがいいよ
結局は鯛を購入した。
※魚屋さんの名誉のために。たなごと鯛の金額はそれほど変わらない。

さて、魂入れの当日。
神主さんが予定時間前にご到着。
我が家の用意していたものを見回してひとこと。
「たなごじゃない…
あきらかながっかり感が見てとれた。

鯛づくしが続いていたのかな?
たなごを見ると必ず思い出すエピソード。

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