ふと

空を見上げると
視線は はるか遠くまでつきぬけた

手元を必死に片づける日々が続いているせいか

心に すうっと爽やかな風が通りすぎる余韻を

いつまでも味わっていたい私がいた

走る

日常を飛び出す瞬間

私は足を前に出す

ただそれだけで

私はひとつの塊になれる

塊が空(くう)に解放される時

私は重力からも自由になれる

風

強い風が吹いている

去り時を決めかねていた夏の背中をおすように

なぜ

なぜ
ことばを学ぶのか
と問う人がいる

話すことができれば
それでいいのに
と


でも人は
本当に愛する人に出会ったとき

そのことばの足りぬを知る

言葉を紡ぐ

先日、俳句甲子園の番組を見て、言葉の世界の奥深さを知った。
今日、愛知トリエンナーレの番組を見て、自分の思いをもっと形に残せたらな…表現してみたいな、の思いを強くした。

私が表現するとしたら、言葉。
短歌や俳句は無理かもしれないけど、何か短い言葉で自分の思いを表現したいな、と思った。