小笠原文雄ドクター(在宅日本ホスピス協会会長)の講演を聴きました。
在宅での、いくつかの症例をききながら、一緒に暮らしてきた夫の両親 離れて暮らしていた実の両親の最期を思いました。
もう二十五六年も前のことです。
人工肛門になって七年目の義母「入院はもう、絶対に嫌だ!」だった。
でも「イタイ!」「イタイ!」の連続。痛み止めをするとロレツも回らなくなった。
入院していた実母を見舞った。
顔も身体もポンポン、細面の痩せた母はどこにもない!それでも点滴がされていた。
「イタイ!」「エライ!」…???と思いながらも 腰とか脚をさするしかなかった。
この間 兄弟が、逝きました。
亡くなる三ヵ月程前まで仕事をしていたそうです。
「テープを貼っている」と言っていた。きいても疑問に思っていたのですが、これが小笠原Drのいう医療用麻薬テープだったんですね!
血管に針を刺したのはほんの2、3日だったようです。
痛いともえらいもとも言わず。宣告されてから3年、充実した日々にみうけられました。
みごとな生き様、でした。
〈緩和ケア〉のおかげだったのだと実感しました。