少し前になりますが、
お水取りのお菓子、奈良の萬々堂さんの 糊こぼし を送って頂きました。
(椿の葉を添えてみました)
原材料名には、
手亡、砂糖、鶏卵、餅粉、本紅
とあります。
人工的な着色料を使わずに本紅を使われているところはさすがに老舗だなあ、と感じました。
人工的な着色料は体に無害ではなく有害のようですね。
金沢の長生殿も紅が使われていると聞きましたし、虎屋さんも人工的な着色料は使われていないと聞きましたが、
お菓子屋さんには、着色料、着色に関して無頓着にならないで頂きたいなあと思います。
昨日、染色関係の方とお話していたのですが、
藍染の浴衣は色落ちするからと返品や苦情が続き、化学染料で染めたものの方がいい、
というようなことも起こっているようですね。
売る側の説明不足も大きな問題なのだと思いますが、
色落ちするのかしないのか、という基準だけで判断し、使い込むに従って変化していくといったような藍染の良さがわからなくなっている人が増えているのでしょう。
上記の一件で、藍染の浴衣を作られていた職人さんは、藍染を止めて化学染料に変えられてしまわれたそうです。
今の日本には、この方が作るのを止められたら、その技、伝統が消えてしまう。
というような風前の灯、が多いように感じます。
長い間伝えられてきた伝統、技術は、一度途絶えると、復元するのはなかなか難しいようですし、
日本として大きな損失だと思います。
伝統を守るためには、作る人だけでなく、その良さを理解してくれる人、この両方が必要ですね。
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