下剋上

モドド「チッ、先を越されたニャッ！しかし、この縄張りは必ずゲットするニャッ！！」

モシャシャ様「やっぱり来たわね・・・。」

モシャシャ様「グループを抜けた上に、黄子さんの縄張りのボスになろうなんて・・・」

　　　　　　　 「白面がいなくなって、自分が頂点に立てると思ったのかしら？」　

　　　　　　　 「モドドったら、浅はかですわ・・・。」

ノリちゃん「モシャシャ様がお悩みになってるわ。」

ノリちゃん「あたしが何とかしなくちゃっ！」

ＲＯＣＫ「ええっ！ノリちゃんに揉め事解決なんてできるの？」

モドド「よしよし。ブッチもいニャイし、モシャシャ様を排除すればＯＫだニャ！」

モドド「ついに・・・、ついに俺っちが№１になる時が来たニャッ！！」

ＲＯＣＫ「盛り上がってる所悪いけど、モシャシャ様と仲直りしてくれない？」

　　　　 「猫軍団のボスはさ、現時点の家猫（今は黄子嬢）が認めないとできないんだよ。」　

モドド（パク、パク）「そこはそれ、実力で認めてみせるニャッ！！」

モシャシャ様「ＲＯＣＫさんにシーバまで頂いて・・・、調子に乗ってますわね。」

ＲＯＣＫ「その内分かるよ。力、統率力、仁義・・・。家のボスは力だけじゃなれないよ。」

　　　　 「力だけなら、ブッチが既になってるよね。」

　　　　 「でも、ブッチはボスとか興味無いから、居場所を守る為に闘ってる。」

モシャシャ様「うん。あの子も悪い子じゃないんですけど、苦労が足りないのですわ。」

                     「今は、身内で争ってる場合じゃないのに・・・。視野が狭いですわ。」　　　　　　　　

ＲＯＣＫ「ーだよね・・・。家もそちらも戦力ダウンしたら、他所猫が入って来る隙が出来る。」

　　　　 「黄子嬢も、ブッチと二匹じゃパトロールが大変そうだよ。」

モシャシャ様「黄子さんに申し訳ないですわ・・・。」

ノリちゃん（ヒョコッ）「モシャシャ様！モドドさんとの交渉は決裂でした・・・。」

モシャシャ様「あなたに期待なんてしてなかったですから、気にしなくてもいいですわ。」

ノリちゃん「あたしだって、超頑張ったのにぃ～っ・・・。」

モシャシャ様「あなたは、仔育てと、黄子さん＆御自分のお外ハウスの警備でしょう？」

ノリちゃん「そ、そうですけど・・・。」

　　　　　　「はぁ～っ。モシャシャ様って、あたしの事全然信用してないのね・・・。」

モシャシャ様「はい、はい。口よりも足を動かすっ！！」

ＲＯＣＫ「モシャシャ様～、ノリちゃんも心配してるんですから、もうその辺で・・・。」

モシャシャ様「ノリさんには、もっと黄子さんのお役に立って頂かないと。」

ノリちゃん「モシャシャ様ったら、あんな言い方ないわよね。」

　　　　　　「あたしだって、色々と頑張ってるんだからっ！！」

モドド「モシャシャ様は、性格がキツイんだよなーっ。」

ＲＯＣＫ「あらっ？ノリちゃん、モドドと何話してるの？交渉の続き？ 」

ノリちゃん「愚痴よ、愚痴っ！！」

モドド（ヒソ、ヒソ）「俺っちが縄張りを掌握した暁には、ノリを小隊長にしてやるニャ。」

ノリちゃん「モシャシャ様だけでなく、姐さんとブッチ先生も敵にする事になるわよ。」

　　　　　　「あたしは、無謀だと思うわ。」

ノリちゃん（シャーッ！）「そ・れ・と。あたし、姐さんに恩があるから裏切らないからーっ！！」

モドド（ガクッ）「うへっ！切り崩しは失敗だニャ・・・。」

ＲＯＣＫ「モド兄ちゃん、ノリにどやされてる様じゃ、下剋上は無理っぽいぞ・・・（笑）」

モシャシャ様「キャーッ！！黄子さん、明けましておめでとうございます～っ♪」

　　　　　　　 「ど、どちらへお出掛けですの？」

黄子嬢「最近、あたしのシマでチョーシぶっこいてる若造に、ヤキを入れて来るニャッ！」

ＲＯＣＫ「ああ・・・、姐さんが出陣しちゃったよっ！」

　　　　 「モドド、痛い目に遭う前に改心しないと・・・。」