昨日、目黒雅叙園の百段階段で、假屋崎省吾の生け花を見てきた。木造建築の和室の部屋に飾られた花たちは、その美しさが際立って見えた。假屋崎省吾の繊細性、優しさ、そして大胆さを感じる作品だった。
中でも特に私のハートを捉えた花があった。3つのコーナーに分かれ、同じパターンで行けられている花たち。左側には、黄色いスプレー菊を大きな花瓶に生け、長い木の枝(なんの木だったか忘れてしまった)を両脇から大胆に差し込んでいるもの、真ん中は、ピンクのスプレー菊、木の枝ももっと多く大胆に差し込んでいるもの、そして右側には、白とちょっと緑が買った白のスプレー菊と枝。説明はなかったが、私には、人間の成長と心を表しているように見えた。左側の黄色のスプレー菊は、青年期のピュアでやんちゃで元気なエネルギーであり、見るもの聞くものを素直に楽しんでいる心、真ん中のピンクは、壮年期の体力、気力ともにエネルギーが漲り、自覚と自信を持ち、人生の中でもっとも活動的で充実した喜び、右側の白いのは、老齢期の落ち着いたエネルギー。静かながらも、すべてを受け入れる心の広さ、深い愛、知恵を携えた凛としたたたずまい。
すべてを見終わった段階で、再度私はこの場所に戻り、じっと眺めた。ふと思った事があった。私はまだピンクの花のようなステージにいるのかも・・・・と。いや、いたいのかもしれない。あの花から来る元気、活動的なエネルギーがやっぱり好きだなぁと素直に思った。私のようなタイプは一生こうかもしれない。元気すぎて、若者がひいちゃうかもなぁ・・・・。ま、私は私の花を咲かせながら、前に進んでいきたいね!
撮影禁止だったのでお見せできないのが残念。ぜひ、お時間のある方は見ていてほしいですl