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4GB×4=16GB DDR2 SDRAMでPtgui8高速化

2008年06月29日 18時52分07秒 | ハードウェア・カメラ
Ptgui8では大容量RAMを搭載すると高速化が期待できます。

一般的なPCでは通常搭載できるRAMは8GBが上限で、それ以上の大容量RAMを搭載するには、ワークステーションやサーバクラスのマザーボードを搭載したものが必要です。
またRAMも種類が違っていて大容量で多枚数を搭載しても非同期で安定して通信できるように、通常のパラレルインターフェイスを採用したDDR2 SDRAMとは異なり、SDRAMにシリアル変換用のチップを搭載したFB-DIMMという専用のRAMが使用されます。

そういったRAMを搭載できる商品としては、DELL Precision T7400、HP xw8600 Workstationや、APPLE MacProなどがあります。
一番安そうなDELLで本体は20万円弱で、RAMはパソコンメーカーから買わないで、別途、安いFB-DIMM 4GBを買えば、1枚25,000円程度なので、16GBで10万円、32GBで20万円、64GBで40万円(64GBはライザーカードが別売りなのでもう少し高くなります)になります。購入を考えたこともあるのですが、この金額はちょっと無理だなと思ってあきらめていました。

そうしたところ、4GB DDR2 SDRAMが発売になったことをAKIBA PC Hotline!で知りました。これで普通のパソコンで4GB×4枚の16GBのRAMが搭載できるようになりました。

価格も4GB 1枚で11,980円と2GB 2枚セットより若干高い程度と、まだ珍しい商品にしては手ごろな金額だと思いました。
私は既に買った2GB×4の8GBが無駄になってしまいますが、価格的には、これからパソコンを新規購入するなら普通に選択肢に入るものと思います。
早速購入しようとしたところ、売り切れになっていたので、価格は4枚で6万円弱と少し高いですが、別なTEAM ELITE DDR2 800MHz 4GB*2 というものを購入しました。型番は不明で、当初はTEDD8192M800HC5DCだったのが、商品はCL6なのでTEDD8192M800HC6DCに変わったとかはっきりしたことはわかりません。パッケージにはどこにもかかれていなかったです。
私が買ったEC-JOYというお店では現在は掲載されておらず、下記のPC1sというショップにはまだ掲載がありました。
TEDD8192M800HC6DC PC2-6400(DDR2 800) 4GB x 2 CL6-6-6-18

そして、Ptguiの高速化の結果ですが、Ptgui7.8ではほとんど向上しませんでしたが、Ptgui8では大幅に高速化されました。

Ptgui7.8では、RAMはあまり使われませんので、RAMディスクにするのが面倒だったので、SuperCacheのキャッシュを増量して10GBにして試してみました。結果は、ほとんど高速化せず、5D 16bit 111枚 15264×7632 Exposure Fusion パノラマで2時間近くかかりました。

Ptgui8ではPtgui自身でRAMをたくさん使用するようになって高速化が図られていますので、SuperSpeed SuperCache2のキャッシュ量は2GBに落としました。Ptguiのオプションの最大RAM使用量の設定は、初期値だと50%ですが4GB以下の環境で不安定にならないようにという設定と思われますので、RAMは余裕がありますので、70%にしています。RAMの増量により、従来の8GB RAM搭載では最大4GB強のRAMをPtguiのプロセスで消費していましたが、16GB RAM搭載後では、最大7GB以上消費していました。
これでステッチすると、2倍位高速化され、二十数分でステッチできました。Ptgui7.8から8.0beta4になって倍くらい速くなり、RAM増量で更に倍の実に4倍の大幅な高速化が実現しました。
ただし、今のところ、Ptgui8.0 Beta4でのExposure Fusionの画質に前回記載の通り不具合があり、実用的ではありませんが、Exposure Fusionの不具合はは開発元でも認識されているようなので、次回のバージョンで修正されて実用になることを期待します。

今後の改善案ですが、Ptgui8ではテンポラリディスクの必要量が少なくなっていて、私のパノラマ写真をステッチする場合は、テンポラリディスク必要量の計算で、Ptgui 7.8では100GB強、Ptgui 8.0beta4では20GB強となっていますので、Ptgui8では、32GBのRAMディスクを構築できれば全部収まる範囲となります。そして、最大32GB搭載できるANS-9010というRAMディスクが発売されるかもしれないということで、これを導入すれば更に高速化できるのではないかと期待しています。この商品はこちらのニュースでも書かれていますが、去年から出る出る言ってながらもなかなか発売されないようで、また金額も気になるところで、数万円程度で発売されるなら欲しいなと思っています。ここまで行けば完結編といえると思います。

あとはAEBで3枚撮影しなくても、1枚で済むようになると大変楽になりパソコンでのステッチの負担も軽減されるので、カメラ側の改善を期待します。Xacti DMX-HD1010のワイドダイナミックレンジモードのように、シャッター開閉無しで高速に複数回露出して、簡単にハイダイナミックレンジな画像が得られる機能を搭載するカメラがあったらいいなと思います。


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3 コメント

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素晴らしいレポートです! (にのみや@QTVR Diary)
2008-06-29 23:25:57
いやぁ、素晴らしいレポート、ありがとうございます。
PTGui8のバージョンアップは、見た目じゃなくて中身の変化なので、やもするとアップグレード不要と取られてしまいがちになりますが、
こうして数字の違いをしっかりレポートしていただけると、本当に助かります。有難いです。

最近、MacProが本気で欲しかったりもしますが、本業のウェブデザインではそんなハイパワーは全く不要なので、なんだか本末転倒なんですけどね(苦笑
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Unknown (hagitan)
2008-06-30 22:40:54
にのみやさんありがとうございます。
バージョンアップで速度アップするというのは、並みの機能追加よりも、大変なことだと思いますね。
でも、どんどん機能追加もして欲しいですね。ステンシルツールが組み込まれるらしいので期待しています。
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すごい (たけちゃん)
2010-08-16 01:44:56
仮想化で検索でここに来ました。
弘前なので、身近に感じいい写真
見せて頂きました。ただ、PCとモニターが
古いので解像度上げれないのが残念。

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