鉢集落とわたし

鉢でのことをいろいろと・・・・・・・・・

7月4日から鉢集落に入る。

2009年07月18日 | 日記
7月4日から鉢集落に入る。
昨年の12月から空き家になったという「中沢の家」を借りた。二階建ての大きな家は、棟続きに美容室がある。ここも作品にしょうと考えている。が、まずはメインの作品が完成させないと次に進めない。
メインの作品は、「ふれあい写真感-おもいは通じる-」という。内部も外部もミラーで出来ていて独り入ることができる家である。展示場所は、神社の境内の横の空き地になる。神社は集落の上の方にある。
今は、作品の下準備の制作をしている。水に念いを込めている瞬間の写真があり、プリントして空き瓶に納める作業をしたり、ビンを設置する台座を作ったりである。
周りが山に囲まれ、家の前がすぐ畑だったりする環境は、自然そのものである。畑の横に試作品を置いてみた。イメージがふくらむ。自然な曲がりくねった小枝の先に、ビンを取り付けてみた。いい感じだ。大量の小枝が必要だ。地元の人に「小枝はありませんかと尋ねた」次の日、何本もの小枝を持ってきた。小枝というより小木であった。「面白い形だけどちょっと大きすぎますね」というと、じゃ午後から一緒に山に行こうかという。
山に入るには、長靴がないとねという。
地元のAさんは、行く車の中でいろんなこと話をしてくれる。いま時分はマムシがいるから注意しなくてはね、去年は一匹捕まえ45度の焼酎にいれ「マムシ焼酎」をつくった。その前の年は5匹捕まえたという。そんな話をしていたら山道に着いた。軽のトラックがやっと通れるくらいの山道は、両脇からススキが覆いかぶさっている。いかにもマムシが居そうな所である。
車から降り急な斜面のススキをかき分けて山の中に入ろうとする。枯れ木が横たわったり、ツルがはっていたりで、なかなか登れない。Aさんは簡単に登って行き小枝を切りはじめた。なんとか小枝を手にしたときは、汗びっしょりになっていた。小枝を切っては下の道に投げる。足場を見るといかにもマムシが居そうである。車の中でAさんは言っていた。マムシが居たら眼をそらしてはいけない。眼をそらした瞬間マムシは居なくなるという。眼をそらさないで棒で頭を押さえるといいという。マムシと遭遇しないことを願うばかりだ。そんなことを考えながらの仕事は、なかなかはかどらない。今度はブーンブーンという音がする。音のする方を見てみると、白い花が咲いた草があって、蜂が蜜をすっている。大きな蜂である。Aさんに大きな蜂が居ます。という。クマ蜂だから刺されない方がいいという。クマ蜂の凄さは知っているので刺されたくはな。その場を退散した。