命日は今月19日なのですが、今日2年前に亡くなった母親の三回忌の法要を行いました。
法要の前に住職のお話があるのですが「旧統一教会」の話題も出ました。今は避けて通れないのですね。宗教に関する話題はとても微妙で繊細です。今まで色々な人の意見、見解を聞いてきましたが100%共感できる人に会ったことがありません。住職のお話も宗教人としてはそう言うだろうなと想定できるものでした。討論の場ではないので黙って聞いていましたが、その時思い出していたのは50年ほど前、大学の構内で統一教会の信者に勧誘された時のこと。大学の中庭のベンチで友達を待っている時にいきなり話しかけられ、サークルに入っているかなど色々聞かれました。私は学費も自分のバイト代で払わなくてはならない余裕のない状況でしたので、正直にそう言うと、そんな状態を一変する方法があると言い出したのです。そこで彼が出してきたのが『原理講論』(その本は呉れるというので貰い、1頁も読んでいませんが、今でも持っています)。何を話したかはもう覚えていませんが、待ち合わせていた友達を断って、彼と3時間程話をしました。
結果、彼は「無条件に信じていましたがもう一度考え直してみます」と言って帰っていきました。その後彼と会うことはなかったのでどうなったかは知りません。脱会できて健やかな人生を送ってくれていれば良いのですが、難しいのでしょうね。
そんな昔のことを思い出して感慨深い1日でした。