東京スカイツリー

はるか４０年前頃にあちきがウロチョロしていた本所吾妻橋は、浅草から都電で一つ目の駅？だったかな。当時はほんとうに田舎っぽい街並みで、京成の業平橋から押上駅まで併行していた道路際も、お店が数えるほどしかなかったよ。あちきは三つ目通りから四ツ目通りの間あたりの業平公園近くの会社にいて、近所をフラフラ歩いたものです。目の前には銭湯、横隣には連れ込み宿が数件あり、そこを定宿にしていたテキ屋のコワモテ兄さんが何人もいて、仲良くしてくれたものさ。でも夕方以降になると、辻辻におでん屋の屋台がでて、厚化粧のおばさんが数人たむろしてて、通りすがりの叔父さんいに声かけて、話が決まると連れ込み宿に直行という姿があちこちに。
翌朝は大変な騒ぎ・・・救急車が宿の前に止まり、担架で運び出されてくるのは決まって裸の男女がつながって白布にくるまれた姿。そんな光景や家並みの間で行水している母子、酔っぱらって日本刀ふりまわす年寄りやくざなど、人情あふれる下町風情を色濃くうつしていた本所界隈。
そこからほんの少し先になんと600メートルほどの東京スカイツリーが立つなんて信じられますか? 運河沿いの京成電車の操車場跡地を中心とした敷地で、クレーンが何台も動き回っている。完成は2012年だったと思うけど、この地にはなんか似合わないと思うのは、あちきだけかな? 地元では街の活性化を望んでいるかもしれないけど・・・あまり期待はできないような気がするよ。