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Born Free

"光と陰"


当時はまだ屋根の無かった、とある球場。
バッターボックスにはリーグを代表する
スラッガーが立ちはだかってた。

マウンドにはまだひょろこい、エースと呼ぶには程遠い
実績の無い"彼"が、勝負を挑むべく立ち向かおうとしてた。

渾身のチカラで投じた一球。
スコアボードの電光表示にこう記された…。

"158km"

そのタマはミットに吸い込まれるコトは無かったモノの
そのスラッガーが渾身のチカラでフルスイングしても
ファイルにするんが精一杯やった。

スラッガーは戯けたカオで…

「シビれたわ。」

っちゅう様なコトバを発したと記憶してる。
それがきっかけで、"クラゲ"っちゅうニックネームで
パ・リーグのファンに知れ渡り。
その速球を武器に、スターダムに乗っかった。

その後、言動や行動がいろんな騒動を生み
波瀾万丈の野球人生を送り、一旦は野球から離れたモノの
独立リーグに新たな"活きる場所"を求めたモノの
怪我で思う様に行かんかった…。

それでも、異国で子供に野球を教えたり…
やっぱり"野球"が好きやったんやなぁ…。

ワシは、何かを極めたり…
一芸を持って、それを我がのメシの喰いぶちに出来るコトに
強烈な憧れを抱き続けてた。
せやケドも、それが出来るヒト達にも
ワシら凡人には計り知れん"苦悩"がある。

せやケドも、ワシはやっぱり憧れ続けてる。

決してスターダムに乗っかるコトは無いかも知れんケドも
ワシはまだ、我がの人生に対して諦めるワケにはいかんし
生があるウチは喰らい付いて行きたいと思う。

「生きてたくない…」

そう悩んだ時期もあったし、そない思って
苦虫を噛み潰す程悔しいコトかてぎょうさんある。
せやケドも、日々我武者羅に喰らい付いて行くだけやし
そうするコトしかワシには出来ん。

カオを合わせたコトの無い、同級生の無念をも背負って…。


亡き、伊良部秀輝氏のご冥福をお祈りすると共に
彼が野球界に遺した、強烈な記憶と功績を
"いち・パリーグファン"として誇りを持って焼き付けたい。




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