ここんとこいつも、夕方のライダーが帰社する
時間帯になったら、保険の外交員の女性が営業に来る。
ワシらの仕事柄ケガと背中合わせやし
一般のヒトから見たら、わりかし見入りがええと
思われてるみたいなんで、『脈』があるヒトが多いっちゅう
目算があるんやろうか… 全くを以っての偏見である(泪)。
ケガと背中合わせやし、保障が無いさかいに
そんな境遇の『カモ』がゴロゴロしとるさかいに
保険屋さんがターゲットにするには持って来いの
事業所っちゅう風に思うんは理解る様な気がする。
せやけど実際は、世間ではええっちゅう風に思われてる
見入りはそんなに言う程ないし
保険屋さんが『カモ』にするほど、贅沢な暮らしは出来ん。
せやけど、根気良う通って来る。感心してしまう。
せやけど、情に流される様なココロ優しいオトコは
この業界には居らんっちゅうコトを理解るっちゅうコトは
彼女達にとっての立派な社会勉強になる。
熱心な保険屋さんの中でも、ほぼ毎日登場する
トシは20代前半から中盤の若いコが今日も来てて
こんなやりとりをしてた。
「ワタシ、押しが強過ぎるって言われたんですよ。」
「保険屋はそれくらいでないと‥」
ここでワシの出番である。ハナシのコシを真っ二つに
折ってしまった(苦笑)。
「ほけんかぁ? ああ、北海道でよう捕れるサカナやなぁ?」
「ホッケやろ。」
「あ~ ごめんごめん! 氷の上でタマを取り合うヤツやなぁ。」
(ジェスチャー入りで)
「そりゃ、ホッケー。」
「ごめん! 服に付いてるサイフとかを入れるトコかぁ。」
「ポッケ。」
「ヒザを叩いて検診するなぁ!」
「カッケ。」
「たっかぁ~い鶏のタマゴ?」
「ウコッケイ。」
「ヒザを叩く」「カッケ。さっき言うたがな!」
『アッケ』(苦笑)に取られる外交員。
そのあと、続いてこんなやりとりも…
これは先輩のライダーさんが担当(笑)
「あっ、ハナシもどそ! ほんで、何が気になるって?」
「いやぁ~、押しが…」
「ああ、体脂肪?」「それも気になりますが…」
「ええコト教えたる。」「どんな方法ですか?」
「あんなぁ、便秘を治す道場みたいなトコがあってなぁ…」
「ふんふん」(みんなで)
マジメなカオでハナシを聞いてると…
「えらいセンセが来てなぁ…」
「ほうほう」
「館長の『無花果』デス!」「はぁ?」
「館長の『イチジク』っちゅうのが来てなぁ
指をズッコ~~~~ン! と一発入れよんねん!」
「ぎゃははははははは~~~~!」
「もうなぁ、どばどばでなぁ。一発で腸内洗浄出来るらしいで!」
「ハラがイタい~~~~~~!」
ワシはもうツボにハマってもて、ヘロヘロになってた。
外交員のコ? そりゃ、目は点になるわ、呆気に取られるわで
サッパリわやになっとる。
あとは、なんでか知らんがアブナイ仕事のハナシになったり
(なぜか『死体つつき』のハナシとかをしてた…)
そう、この業界はいろんな経験をしてるヒトが
一般の業界よりもぎょうさん居る。それも誰もが…
「上には上が居るモンやなぁ。」っちゅう風に思う位である。
その彼女にとって今日は『洗礼』を受けたキチョウな一日やったハズ。
明日も元気に現れるんやろうか? 些か心配でもある(笑)。
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なんちゃん
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