Born Free

今更乍ら見えたコト。


職場に向かう途中の信号待ち。

対向車線の道沿いで
店舗の新装工事らしき光景を見た。

傍らに留まってた
空調機器を積んだ軽トラックから
重量のある室外機らしきモンを
三人で下ろそうとしてた。

ぢつは、家業が空調機器を専門とした
運搬と据え付けをする仕事をしてて
親父亡きあと、二年間だけ跡を継いでたコトがある。

結局、技術も無いモンが継ぎ切れるワケも無く
現在に至るワケであるんやケドも
それでも、仕事をしてる様を興味深く見てた。

廃業したワシが云えるコトや無いケドも
正直、荷下ろしっちゅう面で見たら…

「う~ん…」

っちゅうカンジやった。

そこで思い返したんが、親父の仕事やったり
親父からやかましゅう、云われたコトやった。

「アホっ! 踏ん張らんと"片荷"になるやろ!」
「ちゃんと真ん中に台車を咬ませ! "天秤"喰らうやろ!」

そのヒトらは、あくまでも"電設工事"が専門である。
せやさかいに、致し方無いコトなんやろうが
傾いた状態で荷台から機器が下ろされ
手押し台車で片方だけ、突き出た状態で
段差のある歩道を、独りで押して行かれてた。

当時を思い出したら、"タブー"が満載やった。

そこで、道具に関する拘りがあったんやなぁ…と
今更乍ら、思い返したコトがある。

"台車"である。

親父はずっと、片方に持ち手の着いた
一般的な"手押し式"の台車は使うコトは無かった。

ワシが仕事をしてる時に…

「なんでこんな重たい使い難いモンを…」

っちゅう文句を常々クチししてまう様な武骨なモンやった。

頑丈な鉄枠の四隅にコマの着いたモンで
持ち手は無く、運ぶのも重たくてイヤになるモン。

せやケドも、持ち手が無いっちゅうコトは
対象貨物の重心の部分の真下に咬ませれるさかいに
比較的安定した状態で運搬出来るっちゅう利点がある。
それを最低二人で、ゆっくり運ぶ様に指示されてた。

当時は嫌で嫌でたまらん仕事やったケドも
こうやって他人事になった時に第三者として見てて
いろんなコトがアタマに浮かんで来る。

「ワシやったらこうする…。」
「コレはこういうコトやってんなぁ…。」

別の仕事をやってる今なんやケドも
こういうコトって、決して無駄や無い気がする。

スタンスや取り組み。
いろんな面で引用出来る場面もある。

ワシはワシなりのやり方で
親父の"スピリッツ"を受け継ぎたいと思う。

ちょこっと大袈裟かなぁ…(笑)。

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