昨日は久々にお店をお休みにして出かけてきました。
行き先は秩父。それも結構な山奥。
目的はそこに住む友人夫婦に会うためです。
今回はその友人の実兄夫婦（こちらとも仲良し）と
前々から計画して一緒に遊びに行きました。
実兄やら他の友人から聞かされてましたが、
お邪魔したお宅は想像以上に山奥でして、
秩父の市街地から車で３～４０分の距離、
途中車がすれ違えない程の山道を走り到着。
着いた場所はとんでもなく素敵な空間でした。
山や木々に３６０度囲まれた、大自然ど真ん中。
築８０年を裕に超える古民家を改築しながらの生活。
トイレもお風呂も自分で作っちゃったそうです！！
食事して、真面目な話して、くだらない話もして、
猫や犬と戯れ、音楽聴いて、近所の小高い山を散歩して。
正直、天気には恵まれませんでしたが、
その分のんびりゆっくり話しができて良かった。
こんな時間の使い方が一番の贅沢なのかもね。
部屋には織機が何台も並んでいるんですが、
それらはすべてその夫婦の仕事道具です。
絹糸を紡ぎ、染色して、織って、生地として完成させる。
しかも、彼らは絹糸と作るところから始めるのです。
つまり、蚕を育て、繭を作らせ、処理して絹糸を作る。
ついでに蚕のえさとなる桑さえも自分達で作ってるんです。
これらの作業を行う農家は今の時代ほとんどいないそうです。
しかも３０歳ほどの若さ。超貴重な存在なんです。
すごいの一言！ほんと感心してしまいました。
それに、この地で生活するのは想像以上に大変だと思います。
いわゆる街中というロケーションで生活している自分にとって、
色々と不便なんじゃないかと感じることが沢山ありました。
買い物だって、移動だって、遊びだって、仕事だって。
でも彼らは「大変な事は多いけど、充実している」と。
精神的に逞しいんですよ、本当に！
元気で誠実で明るくて優しい夫婦ゆえに、
近所の方々（年配者ばかり）にもすごく愛されているみたい。
ああいった存在が地域の活性化の原動力になるのでしょう。
何かと話題になっている田舎暮らし。
いわゆるスローライフってやつです。
その手の取材の話なども非常に多いのが事実みたいです。
でも、
「田舎に移り住んでのんびり過ごすことがスローライフ」
・・・みたいに簡単なことでもないと思うんですよね。
自然と共存して、生き物と共存して、地域と共存して、
生きる為の礎を築き、何か目標や生きがいを持って生活する。
苦労や不便も消化して、精神的に充実してこそスローライフ。
すんごくシンプルで、原始的で、人間らしさがある生活。
彼らの生活からそういった大事なモノを教えてもらいました。
同時にとってもすばらしい時間を共有させてもらいました。感謝！
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