Piacere・・・ピアチェーレ

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毎日、はじめまして・・・。

玄正作品展-ゆきくれて

2012-04-14 | 今日の出来事


   
桜満開の京都で開催中の 「能面&MASK 玄正作品展 -ゆきくれて- 」 に行ってきた





場所は三条木屋町のギャラリー




桜と平忠度(たいらのただのり・清盛末弟)がメインテーマ




中将(ちゅうじょう)




能面の中将は、一説に在原業平(森五中将)がモデルといわれているが
平家の公達の中でも、薩摩守として勇猛な武人でもあり
桜をこよなく愛した歌人としても名高い平忠度(たいらのただのり)
への思いからこの作品は創作された

忠度は、一ノ谷の合戦で岡部六野太に討ち取られ、
そのとき、彼の箙(えびら・矢を入れる筒)に付けた文に
「旅宿花(りょしゅくのはな)」と題された一首が詠まれていた


ゆきくれて 木の下かげを 宿とせば
花や今宵の 主ならまし


(訳)旅の道中、日が暮れて、桜の木の下を今夜の宿とするならば
桜の花が主人としてもてなしてくれるだろう



作者の玄正さんは、人生の終焉は桜の下でひっそりと死んでいきたい・・・
と思っておられるようです








この作品展の主である玄正さんは、私が仕事をしていたときの上司


仕事をされていたときに能面作りを趣味として始められたのが
会社をリタイヤされてからは本格的に精力的に取り組んでいらっしゃる



たくさんの作品の中から、厳選された20点が展示されていた



















素朴な疑問・・・どうやって作っていくのかを教えていただいた

檜に下書きし、鼻の下のところから彫っていくとのこと
ちょうど十字に交わった部分かららしい








微笑(モナリザ)



能面とは質感が全然違っている






顔部分を抜いたモナリザの絵と少し距離を置いたカメラがセットされていて
そのファインダーをのぞいたら・・・絵が完成!という楽しいセットがあった








“ 乙 ”(おと)




この凹凸感すご~い







玄正さんがアメリカのオバマ大統領と次女サーシャさんに自作の能面を贈られている

そのコーナー





サーシャさんがいたずらっぽくウソ寝をしている顔を表現している
サーシャさんはカチューシャがお好きらしく、ちゃんとカチューシャをしている





そして、大統領夫妻から送られたお礼状





現物を見せていただいた




“家宝”だとおっしゃっていた






オバマ大統領の長女のマリヤさんとサーシャさんが、ジャンヌダルクとなって
地球環境や世界の子供や弱者を救うために活躍してくれるのを期待して
それを見届けるためには、今しばらくは桜の下で眠るわけにはいかない・・・
と玄正さんはおっしゃってる




そ~ですとも、もっともっと作品をいっぱい作ってください

そして、講義のような解説を聞かせてくださいませ~^^









能面を打つ―打ち方の基本と型紙
堀 安右衛門
淡交社

能面入門 (WELシリ-ス゛)
金春 信高
平凡社


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