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Not goto debu

バラ攻略戦

「M42を撮影するgoto debuに対して、ミラーショックと露出不足の 
 攻撃は 執拗を極めたが、GOTO DOB12と6Dの活躍によってこれを 
 退けることに 成功した。しかし、本格的な戦闘はこれからである」
                                               ・・・永井一郎さん風に脳内変換願います
 
前回のコンポジットの威力に
「圧倒的じゃないか、わが筒は」とか、
「赤道儀と経緯台の性能の違いが、戦力の決定的差ではないという
 事を教えてやる!」
とどこかで聞いたようなベタなノリで調子に乗っていたgotodebuは、
続けてばら星雲と馬頭星雲の画像処理を始めます。

しかし・・・・

処理後の画像はこんなでした・・・。

ばら星雲

  skyawatcher GOTO DOB 12' 口径305mm F5 1500mm F5コマコレクタ-
  EOS 6D  RAW ISO8000 12秒×20  総露光時間240秒

馬頭星雲
  skyawatcher GOTO DOB 12' 口径305mm F5 1500mm F5コマコレクタ-
  EOS 6D  RAW ISO8000 8秒×50  総露光時間400秒

「馬鹿な!!、コンポジットのはずだ!!!」
(しつこいですね・・・すみません)

とにかくM42と比べるとだいぶ見劣りします・・・
・ばら星雲は240秒のわりには写っているともいえるけど激しく眠い
・馬頭星雲は激しく薄い・・・無理に画像処理するとめちゃくちゃになる
 
また作戦の練り直しです。

①Hα感度の低い非改造の6Dでは厳しい?
  これが原因だとしたら、カメラを新調するか改造するかしかないので、
  最後の手段としてひとまず置いておく
 
②240秒では露出が全然足りてない
  そりゃM42と明るさが全く違うのに露光時間全然少ないし・・・
  雑誌やネットで見る写真は120分とか180分露光だし・・・。
  枚数増やすのはやろうと思えばできるので、これが第1優先の対策ですね。
 
③星雲自体がすごく薄いので、バックグラウンドが明るくて埋もれてしまっている?
  一応光害は少なめと思われる場所で撮影はしましたが、皆無というわけでは
  なかったかもです。
  ただ、光害のない山奥まで遠征するとなると、仕事や家庭の都合もありすぐに
  は難しい・・・。 そういえばネットを徘徊していたときに、光害防止フィルタ-
  を使って自宅からでも結構撮れましたなんていうのがあったなあ・・・・・・・
  うん・・・、これしかない。ということで、KYOEI大阪さんからポチリました。
  (もうへそくりが底をつきそう・・・)
  
  サイトロン Quad BPフィルター (2インチ用)
 

こうして再び装備をそろえたgotodebuは、暮れも押し迫った12/28に、
梓川近くにある運動公園に出撃したのでした。
 
公園の駐車場でセッティングをして撮影に入ります。
以前撮影中にアウトドアチェアに座ってコーヒーをなんて書きましたが、
実は撮影中にやることがあります。
 
GOTO DOBは経緯台なので天体を追尾するにつれて視野が回転します。
また、回転の中心が視野の中心と合っておらず、gotodebuのは視野の
左側1/3のちょっと下のあたりになります。(個体差はあるかもですが)
なので視野の真ん中でフレーミングしてもショット毎に徐々に移動していきます。
ほっておくと対象の天体がフレームからはみ出してしまうのです。 
 
このため、25ショットおきに撮影を止めて、プレビュー画面を見ながら
カメラを微妙に回転させたり、dobを微動させたりして、再度フレーミング
し直してます。
(これが最適な間隔なのかは???です。計算するの面倒なのでとりあえず)

撮影中はこれの繰り返しになりますが、15秒露光で25枚撮影だと
1枚あたりミラーアップ15秒、インターバル1秒、露光15秒の合計31秒なので
31秒×25枚⇒だいたい12分くらいに1回の再フレーミングになります。
(結構めんどくさいです)
 
そうやってばら星雲を250枚ほど撮影しました。
(再フレーミング時間もいれると2時間半くらいでしょうか)
 
そのあと馬頭星雲を100枚、M5を50枚、M101を50枚ほど撮影し
帰途につきました。
 
翌日

期待に胸を膨らませながら画像処理を始めます。

まず撮って出しの1枚
 skyawatcher GOTO DOB 12' 口径305mm F5 1500mm F5コマコレクタ-
 EOS 6D  RAW ISO12800 15秒×1  サイトロン QBPフィルタ-   

う、薄い・・・
 
一抹の不安がよぎりますが、そのまま撮影した画像250枚を確認し、大きく流れて
いるものを除いて、204枚コンポジット開始です。
 
・・・
 
待つこと訳40分
コンポジットが終わりました。
 
う~ん、コンポジット済の画像も結構薄いです。
でもおぼろげながらいろいろな構造がみえるような・・・気もします。

で、今回は少し勉強した画像処理のやり方を試してみます。

・まず画像をコピーしてモノクロ化
・モノクロ化したファイルを階調/トーンカーブ調整/シャープ/ノイズ低減処理
・元のカラーファイルも同様に処理後、色調調整・ガウスぼかし
・モノクロファイルをL画像、カラーファイルをRGB画像としてLRGB合成
 
処理を進めるごとにgotodebuの表情がニンマリしていきます。
 
 ・
 ・
こ・れ・は・ヤ・バ・イ・か・も・・・!!
 
 ・
 ・
そうして出来上がった画像がこれです!!!!

ばら星雲
 skyawatcher GOTO DOB 12' 口径305mm F5 1500mm F5コマコレクタ-
 EOS 6D  RAW ISO12800 15秒×204  総露光時間 3060秒
 サイトロン QBPフィルタ-    

 どうですかこれ!!!
240秒露光とは雲泥の差です。
なんというか、怪しい、そして禍々しい感じの薔薇です。
自分で言うのもなんですが、ちょっと感動してしまいました。

あと左下のこの辺りが

なんかハッブルっぽくてしびれます。

もうちょっと赤くして薔薇っぽくしてみたり。
Rosette Nebula 、NGC 2237-9, 2246、Caldwell 49

さらに続けて馬頭星雲の画像処理に挑みます。
 
しかし・・・・・・
なんか微妙です。

完成した画像がこちら

馬頭星雲
 skyawatcher GOTO DOB 12' 口径305mm F5 1500mm F5コマコレクタ-
 EOS 6D  RAW ISO12800 15秒×100  総露光時間 1,500秒
 サイトロン QBPフィルタ-    
 
「ええぃ!、馬頭星雲は化け物か!!!」
100枚コンポジットしてもいまいちです・・・まだ露出が足りてません。
あと燃える木星雲が何でこんなに真っ赤っ赤???? 
またしても再挑戦が必要なのでした・・・・。
 

ということで、怒涛の6連荘で、昨年9月からの軌跡を綴ってきましたが、
ブログの内容が現実に追いつき、現在に至りました。
撮影するたびに発見があってとても楽しく充実した半年でした。
 


目下次の目標を馬頭星雲に定めていろいろ考えているところです。
基本的に露出不足だと思うので、次は200枚でも300枚でも撮ってやる!!!と
意気込んでますが、今週末は天気が悪そうなので・・・・。

とりあえずため込んだものを吐き出しましたので今後はブログの更新は
少しペースを落とします。 
次は馬頭星雲の成果が報告できたらと思います。 
(機動ビグザムは出てきません・・・)

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