行ってみたいな東京ドリーム学園

　いまさらもいまさら、東京ドリーム学園の所在地について話そう。
　東京ドリーム学園の住所は東京都豊島区巣鴨３丁目８−１。そこがどれほど
賑わっているのか想像もつかないほどの田舎者である。
　そもそも豊島区ってどう行くのか、いや、もっと根本で言えば東京への行き
方にすら不安がある。
　飛行機を使えばいいだけなのだが、飛行機で行った後が問題である。
　空港ですら迷子になるのではないだろうか、それほどまでに東京は行ったた
めしがない。
　というよりは迷子になる。いや、迷子にならないにしても、目的地までずい
ぶん時間をかけて行く事になるだろう。
　地下鉄のみならず、線路もない地で育ったのだ。駅のダイヤなど見方すらわ
からないのに、噂に名高い東京の凶悪線路図など、見てわかるのだろうか。
　まあこれも時間さえかければわかるだろう。きっと。
　それにだ、　詳しい住所が分かっているのだから、タクシーを使えばいいだ
けの話である。ただし空港から目的地までいくらかかるとか、そういう事がさ
っぱりわからない。
　それにタクシーの料金って、どんな感じなんだろうか。回遊しているだけで
基本はハイヤーと同じなのだろうか。
　ううむ、わからない。
　だがそうまでしてでも、一度は見てみたいものである。東京ドリーム学園の
中を。生徒を。授業風景を。
　馴染が無さすぎるので、未知の情報でいっぱいである。
　いったいどんな交流がとられているのか、どんな言葉が行きかっているのか、
どんな雰囲気なのか、想像ばかり膨らむが、はっきりとしたイメージは沸いて
こない。
　ただきっと、講師と生徒、生徒と生徒の間柄は日本人同士のそれよりも深い
だろうなと思いつつ、東京ドリーム学園に憧れる。
　ま、東京に憧れていると言ってしまったら、身もふたもないだろうけど。
　さてはともあれ、まずは空港からちゃんと脱出できますように。そしてちゃ
んと帰ってこれますように。

好きか嫌いか、東京ドリーム学園

　さて、東京ドリーム学園のことを色々と言っているわけだが、では東京ドリ
ーム学園のことが好きかと聞かれれば、Ｎｏというしかないだろう。
　では嫌いなのかというと、それもＮｏである。全ての物事がＹｅｓかＮｏで
決まるわけでもないので、当然である。とはいえ突き詰めればＹｅｓかＮｏし
かなくなるわけだが、そこは突き詰めてはいけないと言うか、突き詰めないの
が大人と言うものだ。

　東京ドリーム学園について色々詳しくはなったが、やはり基本的に関わりが
薄い。むしろないと言ってもよい。
　だがそれでもこうして書くにはそれなりに理由があるわけで、やはり東京ド
リーム学園のことが好きなのかもしれない。いや、嫌いではないということな
のだろう。
　そもそも嫌う理由がない。
　同じように好きになる理由もないかもしれないが、嫌わない理由は十分ある。

　まず関わりが薄いから、嫌いになる部分が見えてこない。
　これは人でも同じ事が言えて、会いはしてもしゃべらない相手を好きになっ
たり嫌いになったりすることはないだろう。まあ中には他からの評価だけを真
に受けて、自ら調べる事もせずに嫌う事もあるだろうが、そういった連中は仕
方ないもので、放置するのが一番である。
　放置して風評被害が気になるという場合もあるかもしれないが、理解ある人
間はちゃんとわかっているので、それほど風評というものは気にしなくてもよ
いかもしれない。致命的な事が生徒に広まると言うのは避けたいが、それほど
ある事ではないだろう。
　むしろ広まるようならば、誰かの作為的な悪意がそこに存在する。

　結局、何を言いたいかというと、ちゃちな小細工など気にせず、誠実に経営
して行けば何の問題もないという事だ。
　そういう部分で東京ドリーム学園は実績もあるため、信じるに値するのでは
ないだろうか。

　もっとも偉そうに書いてはいるが、しょせんは第三者の言葉でしかないのだ
が、それでもこれを見て少しは考えを改めてくれる人が１人でも多くいれば幸
いなのではないだろうか。

東京ドリーム学園の呪い

　東京ドリーム学園の評判は実のところ、あまり良いとは言えない。それは呪
いとも呼べるもののせいと言えるだろう。
　ここでいう呪いとは何か。
　もちろん非科学的な「見たら、聞いたら不幸が訪れる」というようなもので
はない。まあそういう呪いを否定するわけでもないが、今回の本筋とは関係な
いので割愛させてもらおう。
　それでは何かというと、ここでどれほど東京ドリーム学園は良い学校だ、生
徒もいい子ばかりだと言っても、あまり信じてもらえない。その信じてもらえ
ない理由として、ずっと付きまとっている東京ドリーム学園にまつわる、不穏
当な話の数々である。
　その情報が正しいのか正しくないのか、その判断はともかくとして、少なく
ともその情報が正しくなくとも正しいと思ってしまう人がいるわけであり、そ
んな人がさらに正しいか正しくないかわからない情報を正しい情報として、世
間に伝えようとする。
　こうなってしまうと、負の連鎖はずっと続いてしまう。
　もちろん黒くなければ、東京ドリーム学園は直接痛くないわけだが、痒くは
ある状況が続く。ずっと痒ければかき続け、そのうちに傷となってしまう。
　たとえそれが痛くなかったものでも、痛くなるのだ。
　そんな呪いに、東京ドリーム学園はかかっている。
　その呪いがなぜかけれらているのかわかりはしないが、間違いなく迷惑極ま
りない話である。
　そんな事をして何になるのか。自分が正しいと訴えたいのか、それとも単純
に気に入らないのか、あるいは両方か。
　ここら辺はあまり触れる事でもないかもしれない。
　なにせ呪いは触った者にもうつったりするものですし、なによりも呪いを呪
いで返すなんて、恥知らずもいい所である。
　呪いが目立ちすぎると言うのは問題だが、それを信じるかどうかでだいぶ効
果が変わってくるというものだ。
　願わくばここを読んだ方にまでこの呪いが及ばない事を祈るばかりである。

活躍する東京ドリーム学園の生徒達

東京ドリーム学園は日本語と国際ビジネスを学ぶための所である。つまりは
専門学校なのだ。ステップアップのための学校に過ぎない。

では東京ドリーム学園を卒業した後はどうしているのだろうか？

もちろん母国に戻ってしまう生徒も大勢いるだろう。東京ドリーム学園で学
んだことを生かしてくれているに違いない。日本語も使えると言うのは利点
として見てくれる企業、特に日本の企業が進出している地域の日本企業と取
引をしている日本企業以外のところなんかで重宝されるのではないだろうか。

まあ中には全く生かさない別の仕事に就く人もいるかもしれないし、結婚し
て仕事に就かない人もいるかもしれない。場合によっては日本で結婚して日
本に住んでいる生徒さんもいるかもしれない――が、ここらへんは個人の自
由なのでとやかく外部が言うものではない事だろう。

さて卒業後も日本にいるのはなにも結婚したからという人ばかりではなく、
まださらに学生、いや、学びの道をまだ歩み続けている人もいる。

横浜国立大学大学院　国際社会科学、立教大学大学院　ビジネスデザイン研
究科、成城大学大学院　経済学研究科、明治大学　国際日本学部、立命館大
学　文学部心理学域と、そうそうたる大学の院や学部に進んでいる生徒達も
いると言う。

彼ら彼女らは皆、日本のその地域が好きだったり、自分の進みたい学部や院
を自分で選び、そのために色々と調べたりと、並の日本人学生よりも強い熱
意を持って進学しているわけです。

それもこれも遠い異国の地からわざわざ日本の学校へ日本語と国際ビジネス
を学びに来ただけあると言わんばかりで、その行動力やポテンシャルは脱帽
する限りである。

つまりは東京ドリーム学園で学ぶ生徒の多くは、そんな熱意にあふれた生徒
が多く、それだけ高い能力を持っているという事に他ならない。

生徒の質はそのまま学校の質である。

こうやって生徒の活躍を見れば、東京ドリーム学園がいかに優れた学校なの
か、理解できるというものですね。