インドからの使者、Gruesome Maladyの1stアルバム、Infected With Virulent Seed。ゴアっぽさ満載の出だしSEを引っ提げ、ブラストビートに乗せて不思議な演奏を絡めてくる。全10曲は、それぞれおよそ3~4分ほどと長め。実際、グラインドというよりメタル寄りな印象を受けるが、強烈な溺死ボーカルは圧巻。
ボーカルは前述の通り溺死系だが、水っぽさは他のどのバンドにも引けを取らない。ドラムは終始ドタドタと叩き伏せる。ギターはインドっぽい(?)個性的なリフを、頻繁にハーモニクスを使いながら弾きまくっている。ベースも、ギターに負けじとうねうねしていて忙しそうだ。
毎曲、30秒~1分ほどのSEが入っているゴアならではの作品。ゴア好き、ブルデス好き、溺死好き、カレー好きは是非とも手に入れるべき。
2017年にリリースされた2ndアルバムがScumbustion。まさかのフルアルバムは、14年振りの作品である。その間、彼らが何をしていたのか、知る由もないが、ギターはずっと引き続けていたのだろう。何故って、この2nd、前作同様に謎の速弾き、謎のタッピング、謎のミュート、謎トレモロが目白押し。それどころか、マスタリングのミスかと思うほどギター以外の音が消極的で、ギターを引き立たせるためのバックミュージックと化している。
そんなギター100%の音作りになっても、パタパタブラストビートと微・溺死ボーカル(以前ほど溺れない)は健在。ま、あんまり聞こえないくらいギターが大きいけど。
何故ゴアグラインドを選んだのか?何故ずっと姿をくらましていたのか?何故ギターばかり弾きまくるのか?そもそもお前らはインドでも割と良いカーストなのか?どういうことなのか?誰も何も知らない。
SEは特に変わらず、楽曲は全体的に暗い雰囲気を保っている、そこは前作同様。前作でハーモニクスだらけだったギターは、それを抑えた代わりに速弾きとタッピングっぽいのが増えた。なんかもうスピードメタルのギタリストと、ゴアグラのドラムやボーカルが全員自己中心的なのに急にコラボした感じ、とでも言うのだろうか。とにかく個性は出てる。
カレー味のお菓子ばっか選んじゃう奴とかにお勧め。
Gruesome Malady
Vikram Bhat (Vo?)
Jimmy Palkhivala (Gt?)
(´A`)
ある意味ショッキング。
ゴアなんていう、そんな音楽性ではあれども、
上流階級の遊びなんだろうね。
バンドは。
違うかなぁ?