早いものだ。
センバツはきょうベスト8が激突。
関西以西が7校。
智弁学園6-0滋賀学園
龍谷大平安2-1明石商
秀岳館2-1木更津総合
高松商17-8海星
8強に東で残ったのは千葉の木更津総合だけ。
超のつく西高東低となった。
高校野球は古里想う導火線。
東海・愛知県にお住まいのせばすちゃんさんからコメントが届いた。
さしたる野球フアンでもないけれど、地元の東邦が敗退して「悔しい」との内容だ。
東邦0-3明石商
うちの家族もプロ野球に関心はないが、高校野球はテレビ中継をみる。
プロ野球が注目するエース右腕・藤嶋健人を擁する東邦は優勝候補だった。
東邦は私にとっても印象深い高校の1つだ。
89年センバツ決勝。
この時も愛知県代表は関西勢が相手。
元木大介、種田仁を軸にした上宮。
高校野球を初担当した大会の総決算だった。
延長10回に1点入れた上宮が2-1でリードした。
その裏、東邦は併殺であっさり2死。
走者なく、あと一人打ち取れば上宮の優勝が決まる。
2年生エース宮田正直のガチガチの表情が画面に映る。
現場の記者はネット裏の記者席から、取材準備のためにスタンド下の通路に降りる。
グラウンドは見えないので、テレビモニターの画面を「その瞬間」を確認するため凝視する。
と、地下通路に海鳴りのような喚声が響く。
「なんだ?なんだ?」
取材記者たちは訳がわからない。
中継も白球を追いきれない。
やがて白球はなぜか外野を転々としている。
東邦の走者がホームを駆け抜け歓喜の輪が広がっていた。
担当の原稿は「上宮優勝」で固まっている。
現場は混乱、頭の中は真っ白。
四球からヒットで同点、なお走者を刺そうとした送球がそれた。
逆転サヨナラで東邦がドラマチックな優勝。
東邦といえば、すぐに思い出す試合だ。
野球、とりわけ高校野球の怖さを知らされたゲームだった。
準々決勝は2試合がサヨナラゲーム。
そして、ベスト4から東が消えた。
準決勝は29日は休んで30日。
次の通り。
▼智弁学園・龍谷大平安→奈良VS京都
▼秀岳館・高松商→熊本VS香川