ポンチ生活記

マンガ家田代哲也の日常記録

東急世田谷線 若林駅 看板

2014年12月02日 00時14分35秒 | Weblog




過去最大面積となる仕事が、
約9ヶ月がかりで形になりました。









東急世田谷線(旧玉電)若林駅の構内看板
「若林中央商店会 加盟店マップ」。
天地左右、約1.5メートル。









今春、打診をいただき、
今夏、本決まりとなり、
9月にロケハンして、
11月に納品。

過去最大面積であると同時に、
初めての「公共の場に掲げられる」仕事。

これから(たぶん)数年間、形に残り、
「案内」という不特定多数のお役に立てる、
出版物とは違った感覚と感慨。









この仕事のプロデュースをされた方のアイデアで、
「各店舗のアイコンは別に印刷して、
くり抜いてマグネットで貼り付け」
ということになったのですが、
その作業を各店舗の店主さんがしてくださったそうで。

駅前にとめたトラックの荷台に、この看板を置いて、
皆で囲んで「福笑い」状態。

ほろ酔いで切り抜き作業するから、お店のアイコンがギザギザだったり。
「お前の店、俺が切ってやるよ!半分に!」「や、やめろよ!」
(↑小学生の図工の時間のようだったとか)
皆が一斉に貼り付けようとするから、場所も向きもめちゃくちゃだったとか。

嬉しい。
その様子も見たかった。





確かに間近でよく見ると、くり抜き方に"個性"があるのですが、
それが手作り感覚でよい味に。
また「こうして仕上げ作業に携わったことで、各商店さんも、
この看板に愛着を持ってくれた」と、会長さんもおっしゃってくださり。





いい仕事をさせていただきました。

後年、2014年を思い出すときは
「あの若林駅の看板描いた年」という風に
経歴の目印になると思います。