安来市の、とあるカフェの取材を済ませ、早々に参りましたのは、お隣
鳥取県伯耆町(ほうきちょう)に有る、この写真美術館が米子ICから直
ぐ近くだったからなんです。
地図勘?のとおり、約30分で青葉涼しき山道に入ったと思ったら直ぐに
名峰「大山」が迎えてくれました。
この日、植田正治写真美術館では企画展「わたしの風景」が開催中で
して、同氏の写真を殆ど知らない私には千載一遇のチャンスでした。
鳥取砂丘をキャンバスに見立て、そこに被写体を意図的に配し、時に
演出写真とも形容される同氏の、初期から晩年までの作品群を鑑賞することが出来ました。
大きな作品は殆ど無く、各展示室で撮影年代別に掲示された作品を鑑賞
者も少ない中、ゆっくり、贅沢に楽しめます。
上の画像の風景が見られる位置には、固定椅子が何脚か設けられており
そこに座して建物の壁面に因って切り取られた、夏の大山を観ていると
時の経つのも暫し忘れ、自然の織りなす映像世界に入り込んでいました。
個人の作品を集めた美術館では日本最大級ということで、建物の周辺を
廻ってみて初めて、その全容が把握出来たのですが、設計者(高松伸)の
意図が理解出来るのは内部から外の景色を見られた時でしょう。
同氏は自身のHPで
『植田はこの美術館と自らの作品「少女四態」の
共通性にいたく喜んだ、光栄である。』
と感想を述べている。
昨今の例に漏れず、町営のこの施設も経営的には厳しいようで今年から
指定管理者制度の導入が予定されているようですが、貴重な作品群はい
うに及ばず、建物自体の存在価値を充分認識され、末永く写真を愛する
多くの人達を迎えて欲しいと切に御願いする次第です。
↑ 「一人でも記念写真は撮れる」の図。
これが「タカシの風景」なんてネ。
背景に名峰「大山」が映り込んだ構図なら最高ですけどね。
美術館の周りは田畑に囲まれ、太陽の光の中で撮影を好んだ植田氏の
写真心が今も其処に存在するかのような、空気感さえ感じられました。
--museum data--
施設名:伯耆町立「植田正治写真美術館」
所在地:鳥取県西伯耆郡伯耆町須村353-3(Yahoo!地図)
電 話:0859-39-8000
開 館:09:00~17:00
休 館:毎週火曜日(祝祭日の場合は翌日)
入館料:大人¥800
詳 細:公式HPへ
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いつかは行きたい3本指に入りますな。
「いつかもぅ一度行きたい」はたくさんあって困ります。
皆美館の「佃煮」でなんとか味わったような気もしますが。次回は美味しい味噌汁も味わいたいですね。
米子に居たワケなので、スーパーの売れ残りでも魚は相当おいしいものがいただけました。近海魚を中心に、あと中海の白魚とか。ただ正直なところ、板前さんがひと手間「かけない方が」おいしいんじゃないかなぁ、という思いもあり……。
だからタカキのパンもそういう意味において、ヘタな個人店の手作りよりもおいしかったりするんですよ、コレが……。
クルマを持っていれば(そして私が乗れれば)、もっと行動範囲が広がったのですが、自転車のみでしたからね。
そうそう、私の中ではやはり「カニよりシジミだな」でございました。