枕崎「すし匠五条」女将の日記

親友Yに送る

        <わすれられないおくりもの>
                (最後のページから)
   
   みんなだれにも、なにかしら、
  アナグマの思い出がありました。

  アナグマは、ひとりひとりに、
  別れたあとでも、たからものとなるような、
  ちえやくふうを残してくれたのです。

  みんなはそれで、たがいに助けあうこともできました。

   さいごの雪がきえたころ、アナグマが残してくれたものの
  ゆたかさで、みんなの悲しみもきえました。

  アナグマの話が出るたびに、だれかがいつも、
  楽しい思い出を話すことができるようになったのです。

   あるあたたかい春の日に、モグラは、いつかカエルと、
  かけっこをした丘に、登りました。

  モグラはアナグマが残してくれた、おくりものの
  おれいがいいたくなりました。

   「ありがとう、アナグマさん。」

  モグラは、なんだか、そばでアナグママが、
  聞いててくれているような気がしました。

   そうですね・・・ きっとアナグマに・・・
  聞こえたにちがいありませんよね。 
                 ―スーザン・バーレイ―


       <5月25日の日の出>
                    (AM5:00過ぎ)





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コメント一覧

hiromi
DUCKさん、コメント遅くなってごめんなさい。
素敵な素晴らしい思い出があるのですね^^もしかしたら、ご主人とはお芝居を通じて知り合われたのかなぁ?
この絵本のように、忘れられない贈物を人に残せるように 残りの人生過ごせたらいいですね?
いつの日か、DUCKさんご夫婦の語り劇聞かせて下さいネ・・・。
DUCK
http://moon.ap.teacup.com/miuruki/
こんにちわ。
まだ東京にいる時主人とふたりで芝居をやっていました。
自分達が結婚式を挙げた教会でイースターのお祝いの時にこの本の芝居を上演してと頼まれ、夫婦ふたりで語り劇をやったことを思い出しました。もう15年も前のこと。なつかしいなあ。
台本代わりのこの絵本は今でも我が家にありますよ。また読み返そうかしら。
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