せきの成長日記

多賀城の現場そしてAI化する世の中

こんにちは、関です。今日の午後に先週から木工事が始まった多賀城の現場に行ってきました。
荒川さんが産休に入られてから初の現場仕事。不安でいっぱいですが、気を引き締めて
頑張らねば…!まだまだ多くの方に甘えてしまうかもしれませんが、
ひとつひとつ地道にこなしていきたいと思っています。

多賀城の家は、4人家族が住む総二階建てのZEH住宅です。
利府の家以来の総二階建てのお宅ということもあり、新鮮な感じがします。
小さいお子さんがいるので、会う度に成長を感じ、エネルギーをもらっています。
おねえちゃん!と言ってもらえるだけで、何でもやってあげたくなってしまいます(笑)。成長が楽しみです。

(お昼前、2階の柱が立ったところまで)

今回の木工事は5人の大工さんでやっていただいています。お馴染みの高橋棟梁にはサブ的に入ってもらいます。
高橋棟梁はまだまだ元気ですが、そろそろ若い世代にバトンを渡すことも考えていかなければならない時期です。
大工の高齢化は深刻で、後継者不足や人手不足ということをよく聞きます。
弊社に限った話ではなく、若い大工の方を見ることが非常に少なく感じます。
関西の方では、若い人材の確保に取り組む動きがあると聞きましたが、東北ではあまり聞いたことがありません。
「休みは少なく、見て学べ」といった大工ならではの特徴が若い人を遠ざけているような…そんな気がします。
大工という職業をもっと若い人に向けてPRをしたり、働き方を見直すなどして
少しでも興味を持ってもらえるようにする取り組みが今後さらに必要になってくると思います。
大工に関わらず、林業や建築士といった木造住宅を作るには欠かせない職業が高齢化や人手不足の危機にさらされています。
最近よく聞くChatGPTといったAI技術の進歩により、ますます仕事のデジタル化が進んでいくと思いますが、
AIには決して出来ないことが沢山あると思っています。お客様とのコミュニケーションやアナログにしかできないこと…。
そういったことを強みにやっていくしかないのかなと考えています。
以前、お料理ロボットが有名なフレンチシェフと対決する番組を見ました。
ロボットは当たり前のことながら、事前にプログラムされたレシピで料理を作るのに対し、
シェフはその日の気候や湿度等を考慮した料理を作りました。
結果はもちろん、シェフの圧勝。AIには絶対にできないことがあるということを証明しました。
建築士においても、住む人の人数や世代、希望の広さ、予算を入力するとAIが自動で設計してくれる、
そんな時代が来るのもそんな遠い未来の話ではないと思います。
しかし、人間の経験や勘といった感覚的なセンスは、いくらAIが精度を高めてもそう簡単に敵いません。
そういった意味では、これからの時代に必要なのは他にはない専門性だと思います。
物づくりというのはAIやロボットが普及していっても、人の手が必要な誇らしい職業に昇華されると思っています。
そうした職業に携われていることに感謝の気持ちを忘れず、頑張っていきたいと思います。



伊藤工設計ホームページ

伊藤美和子ウフフ日記「多賀城の家 建て方」記事はこちらから
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