取手市藤代公民館書道教室(悠々・楽々書道)

書道教室は取手市藤代の書道教室および北区王子駅前〔北とぴあ〕です。大東大学書道・および玄遠書道にもとずく教室です。

書道作品の作り方例

2014年02月27日 | 書道教室
書道作品は、普通何かの書道展覧会や公募等の為に作ります。
各展覧会には規定作品の規定があります。例えば某書法展の場合は、(1)帖〈漢字、かな、調和体部門〉(2)枠装(アクリルなし)〈漢字、かな、調和体部門〉[A] 242cm(8尺)×61cm(2尺)縦のみ
に作品を仕上げなければなりません。
題材は、有名な中国の漢詩、文書、石碑の文書、日本の古典、現代の詩、文書、などから選びます。
字数、行数、字体は、自分が勉強している字体:王鐸、呉昌碩、王羲之、米芾・・・・・から選びます。ひとつの作品にはひとりの書家の字体を使います。
いろいろ調査し、選定した漢詩、平家物語の冒頭部分です。87字あります。字が多すぎると小さい字にしなければなりません。文節の良いところで割愛することもあります。
祇園精舎鐘声諸行無常響沙羅双樹
花色顕盛者必衰理奢人不久如春夜
夢武者終滅偏同風前塵遠訪異朝秦
趙高漢王莽梁朱异唐禄山此等皆不
従舊主先皇政不従謂諌不悟天下乱
事不知民間所愁久亡死者也。
これらを例えば呉昌碩の辞書から一字づつ前後、左右に合う字を探します。
そうして作品が仕上げます。数か月の日数を要します。どんな作品に仕上がるか、挫折するか、チャレンジです。
趣味で書道にチャレンジされている方は、いろいろな方法でやられていることでしょう。