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【角換わりの突き捨て】
角換わり腰掛け銀の突き捨ての順番って難しいですよね。
いい語呂合わせがあるんですよ。
よ に い な さん
4→2→1→7→3
「よに伊奈さん」って覚えるんですよ。
伊奈さんって渡辺竜王の奥さんの旧姓ですけど、とくに意味はないです。
「ここで△同銀は▲4五桂△4四歩▲7一角△7二飛▲5三角成△同金▲同桂成で先手よし」(村山五段)
【51手目の局面】
▲7四歩で
(1)▲1二歩は△同香▲1一角に△4二飛(!)があるようだ。
(A)▲4五銀(▲2四飛は△4六角)△同銀直(△同銀右はばらして▲3三銀がある)▲同桂△同飛で後手よし
(B)▲1五香△同香▲4五銀も△同銀直▲4三歩△同飛▲4四歩に△1三飛(参考1図)がある。
また、村山五段の第一感は(2)▲3三歩成だったそうだ。
△同銀は▲7四歩~▲7一角、△同桂は▲3四歩があるので△同金に棋譜解説にあるとおり▲7四歩△同金▲4五銀との進行が予想される。
以下△同銀▲同桂△同銀▲6三角に△8六歩▲同歩△8八歩▲4五角成(参考2図)。この局面をどう見るか。
【59手目の局面(問題の角打ち)】
本譜△4六角と打ったが、村山五段、戸辺五段の解説ではこの角打ちがどうだったか。
終局後の解説では、ここで△3七銀と打つ変化の検討にかなりの時間を費やした。
△3七銀▲1八飛△3六角▲6三角△4五銀▲7四角成△2六桂▲2三歩△同金▲7三馬△1八桂成。ここで、飛車を取らずにじっと▲8七銀(参考3図)で△9二飛▲6八金。
途中変化も多くこう進むかは分からないが、有力な変化の1つのようだ。
本譜△4六角に
(1)▲4八飛は△3七角成▲6三角△4八馬▲同金△4七歩▲4九金△5八銀で先手受けにくい。
(2)▲2九飛も△4五銀▲6三角に△5六銀(!)がある。以下▲7四角成△5三銀成▲同金△同角成。
したがって、本譜は(3)▲1八飛とこちらに逃げた。
【夕食休憩の局面】
図は夕食休憩の局面。本譜は(1)△5八桂成と取ったが、これが最後の敗着か。以下▲同飛△4七銀▲5九飛と進み大差になった。
棋譜解説にもあるとおり、(2)△5五角も先手がはっきり勝ち。
解説会で有力されたのは(3)△4三銀。60手目△3七銀とともにかなり時間をかけて検討された。
△4三銀▲3二桂成△同玉に(A)▲4四歩は△3四銀▲5二馬△7八桂成▲同玉△6六桂▲8七玉△8五歩▲7四馬△8六歩▲7七玉△5八桂成(参考4図)。
▲8三馬と飛車を取るのは△7六金以下詰みなので、▲7五馬や▲5八飛くらいだが△7六金や△8五金があり後手優勢。
したがって、棋譜解説にある通り(B)▲5一馬△4二歩▲4七金との進行が予想される。以下△5五歩は▲5六歩があるので、△7八桂成▲同玉△6六桂▲8七玉(参考5図)。
正しくさえば、先手が勝ちそうだが、本譜のような一方的な展開は避けることができそうだ。
とはいえ、夕食休憩の局面は先手勝ちの局面のようなので、振り返って、やはり△6五桂と跳ねた手がどうだったか。渡した桂馬が4四に急所に配置された上に、8三の飛車がまったく受けに役に立たなかった。
とはいえ、他に▲7一角に適当な応手も難しいか。
一局を振り返ってみると、59手目以降の攻めの組み方次第では、深浦新手(△6三金)も十分やれるのではというのが、村山五段の見解。
△8六歩▲同歩に本譜は△8八歩だったが、△7六歩を絡める手があるなど、変化は多い。今後の研究次第では、市民権を得る可能性は十分ありそうだ。
【角換わりの突き捨て】
角換わり腰掛け銀の突き捨ての順番って難しいですよね。
いい語呂合わせがあるんですよ。
よ に い な さん
4→2→1→7→3
「よに伊奈さん」って覚えるんですよ。
伊奈さんって渡辺竜王の奥さんの旧姓ですけど、とくに意味はないです。
「ここで△同銀は▲4五桂△4四歩▲7一角△7二飛▲5三角成△同金▲同桂成で先手よし」(村山五段)
【51手目の局面】
▲7四歩で
(1)▲1二歩は△同香▲1一角に△4二飛(!)があるようだ。
(A)▲4五銀(▲2四飛は△4六角)△同銀直(△同銀右はばらして▲3三銀がある)▲同桂△同飛で後手よし
(B)▲1五香△同香▲4五銀も△同銀直▲4三歩△同飛▲4四歩に△1三飛(参考1図)がある。
また、村山五段の第一感は(2)▲3三歩成だったそうだ。
△同銀は▲7四歩~▲7一角、△同桂は▲3四歩があるので△同金に棋譜解説にあるとおり▲7四歩△同金▲4五銀との進行が予想される。
以下△同銀▲同桂△同銀▲6三角に△8六歩▲同歩△8八歩▲4五角成(参考2図)。この局面をどう見るか。
【59手目の局面(問題の角打ち)】
本譜△4六角と打ったが、村山五段、戸辺五段の解説ではこの角打ちがどうだったか。
終局後の解説では、ここで△3七銀と打つ変化の検討にかなりの時間を費やした。
△3七銀▲1八飛△3六角▲6三角△4五銀▲7四角成△2六桂▲2三歩△同金▲7三馬△1八桂成。ここで、飛車を取らずにじっと▲8七銀(参考3図)で△9二飛▲6八金。
途中変化も多くこう進むかは分からないが、有力な変化の1つのようだ。
本譜△4六角に
(1)▲4八飛は△3七角成▲6三角△4八馬▲同金△4七歩▲4九金△5八銀で先手受けにくい。
(2)▲2九飛も△4五銀▲6三角に△5六銀(!)がある。以下▲7四角成△5三銀成▲同金△同角成。
したがって、本譜は(3)▲1八飛とこちらに逃げた。
【夕食休憩の局面】
図は夕食休憩の局面。本譜は(1)△5八桂成と取ったが、これが最後の敗着か。以下▲同飛△4七銀▲5九飛と進み大差になった。
棋譜解説にもあるとおり、(2)△5五角も先手がはっきり勝ち。
解説会で有力されたのは(3)△4三銀。60手目△3七銀とともにかなり時間をかけて検討された。
△4三銀▲3二桂成△同玉に(A)▲4四歩は△3四銀▲5二馬△7八桂成▲同玉△6六桂▲8七玉△8五歩▲7四馬△8六歩▲7七玉△5八桂成(参考4図)。
▲8三馬と飛車を取るのは△7六金以下詰みなので、▲7五馬や▲5八飛くらいだが△7六金や△8五金があり後手優勢。
したがって、棋譜解説にある通り(B)▲5一馬△4二歩▲4七金との進行が予想される。以下△5五歩は▲5六歩があるので、△7八桂成▲同玉△6六桂▲8七玉(参考5図)。
正しくさえば、先手が勝ちそうだが、本譜のような一方的な展開は避けることができそうだ。
とはいえ、夕食休憩の局面は先手勝ちの局面のようなので、振り返って、やはり△6五桂と跳ねた手がどうだったか。渡した桂馬が4四に急所に配置された上に、8三の飛車がまったく受けに役に立たなかった。
とはいえ、他に▲7一角に適当な応手も難しいか。
一局を振り返ってみると、59手目以降の攻めの組み方次第では、深浦新手(△6三金)も十分やれるのではというのが、村山五段の見解。
△8六歩▲同歩に本譜は△8八歩だったが、△7六歩を絡める手があるなど、変化は多い。今後の研究次第では、市民権を得る可能性は十分ありそうだ。