*弦叢書ご案内
◇辺見じゅん歌集
天涯の紺 ●角川書店/2571円
逝く者と残る者が綯い交ぜになる一生。家族とは、
離れゆく者たちなのか。さまざまな心が交差するその一瞬を掏い取る。――
渾身の第六歌集。
◇平岡和代歌集
のやうな ●私家版/2500円
ちいさな石を積むように詠われる日常。ささやかな日日の出来事から生まれる喜怒哀楽や、
それらのはざまにある名付けることのできない感情に作者は色と光と影を与えてゆく。
ことばは信じられて歌になる。わたしはここにいます、というように。
◇松田わこ・梨子・徹・由紀子歌集
リコピンがある ●角川書店/2571円
アジサイの言葉が聞こえる。制服のリボンが青い鳥になる。
小学生時代にしか聞こえない言葉や音を、中学生時代にしか見えない色や世界を、
久々に思い出させてもらった。すばらしい感性の歌人の出現である。
(佐佐木幸綱・帯文より)
◇仲井真理子歌集
空と話す ●幻戯書房/2000円
空へと還る命、輝く幼き命、そして、四季を巡る命を見守る、まっすぐな眼差し。
重みに耐える雪吊りの弦のように、作者の詩情は、降り積もる人生の記憶を抱きとめる。
北陸の地に流れる時間が、かくも豊饒であることを、この一冊は教えてくれる。
(黒瀬珂瀾・帯文より)
◇畠山拓郎歌集
若葉の風 ●幻戯書房/2000円
畠山さんはとてもナイーブな精神の持ち主だ。旅の歌、アニメの歌、
病気の歌、そして恋の歌―彼の語る悲しみは、ときに時代の闇と重なりあい、
ときに世の中の急ぎすぎを告発しているようだ。
(坂井修一・帯文より)
◇菅原 蓉歌集
花降る日 ●幻戯書房/2571円
一見 静かな表現から、あふれんばかりの、心からの情熱が伝わります。
演奏もこうありたいと願っております。
(天満敦子・帯文より)
◇小池柚実子歌集
時の沙 ●角川書店/2571円
歌集『時の沙』の作者の歌歴はまだ短いようだが、その題材は多岐にわたっていて、
ノンフィクション作家辺見さんの影響を、確かなよい形で受けていることが感じられ、
思わず引き入れられてゆく。
(岡野弘彦・帯文より)
◇石坂千絵歌集
魂冷え ●角川書店/2571円
人にはふるさとがあり、家族がある。妻、母、娘である作者は、教師の顔も持っている。
いつも「どれが私」と、ひたむきに問いかけて。居場所を求め、生の悲しみと向き合い、
魂の浄化を願う家族再生の第一歌集。
(辺見じゅん・帯文より)
◇松田わこ・梨子・徹・由紀子歌集
たんかでさんぽ ●角川書店/2000円
カンガルーになったり、お魚と話をしたり、心の寄り道、言葉の道草を楽しみながら、
仲良し姉妹は自由自在にたん歌のさん歩を楽しんでいます。
「朝日歌壇」で話題の梨子ちゃんわこちゃんの短歌が、楽しい本になりました。
(佐佐木幸綱・帯文より)
◇畠山拓郎歌集
君を探して ●弦短歌会/1714円
今、この世界のどこかにいるあなたへ…。
一行の詩が、海の青、草原の緑を吹き抜ける風となり読者の扉をノックする。
闘病に傷ついた青春の告白。
(辺見じゅん・帯文より)
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