歌とダンスの高校生チーム「GEIBUN」

鹿児島城西高校生の歌とダンスの芸能チーム
南九州のイベントに多数出演
TVやラジオにも出演

第7回文化公演演劇ストーリー

2009-03-17 23:24:13 | コメディ
過去の作品ですがビデオをUPしました。コメディです。 不思議の国(原作 松尾恵 脚本 藤村 恭一)平成18年11月25日(土)公演実施「1」「2」「3」「脚本」不思議の国(原作 松尾恵 脚本 藤村 恭一)平成18年11月25日(土)公演実施 これから始まる物語は、希望を失った二人の男の話です。ここは都会の真ん中一人の男が今日もいやいや仕事をしています。彼のしごとは、夜中にマンホールの点検をする仕事です。あ!うわさをすると、その男が今日もマンホールの点検にやってきました。   (舞台 上手 花道上手より登場・・せりだしまで、だらしなく歩く)A 「あーあー、今日もみんなが眠っているこんな夜中に、マンホールの点検か。俺っていったいいつまでこんな仕事してるんだろ。」(大きなため息)  (舞台 下手からBがとことこと登場  Aに気づき元気なく)B 「あ!先輩!お先に 今日は早番だったんで、これで失礼します。朝まで頑張ってください。!」(元気なく立ち去ろうとする)A 「ああ!これからアパート帰ってねるんか?」B 「はい、べつにすることもないんで寝ます。」A 「そうだよな!彼女いるわけでもないし、いたとしてももう夜だしな。」B 「はい寝ます。いい加減、こんな仕事やめようかとおもっているんですけどね、他にやりたい仕事もないし、何やったって面白くもないし。では、お先に。」(Bが立ち去ろうとすると) A 「おい、あぶない 」 (Bを呼び止めようとする)B 「 ん?なんです?(振り向いた瞬間 バランスをくずし、マンホールの中へ)うわあ!!」 (張り出し舞台からB落ちる)A 「おーい!だいじょうぶかー?」   どうやら、一人の男が、マンホールに落ちたようです。しかし、かなり深いらしく、底に落ちた音が聞こえません。もう一人の男はマンホールの中を覗き込みました。ところが、マンホールをのぞいても真っ暗で何にも見えません。ふと、何者かが後ろから男を押したように感じた瞬間。男は、吸い込まれるようにしてマンホールの中へ落ちてしまいました。(暗転)(張り出し舞台からA落ちる)(二人はすぐ張り出し舞台に上がる) (照明が付き、Bの上にAがかぶさるようにしている。)B 「お、重い どいてください」(Aを跳ね除けるように)A 「ご、ごめん…誰かに押された気がしたら、俺もおっこってしまった。」B 「僕も、誰かに足を引っ張られた気がしました。」A 「ここは何処だ!マンホールの中じゃないな?」 (辺りを見渡し、二人で顔を見合わせる)  二人はあたりを見回し、立ち上がりました。一人の男が手の中に、なぜか、小さな紙切れが入っているのに気づきました。 A 「紙切れだ。」B 「何か書いてありますか?」A 「ようこそ、不思議の国へ、ここから出たかったら、矢印の方向へ進んで、ゆの付いた言葉を捜してください。」A 「おい、どうする? 」 (Bの顔を見る)B 「どうするって‥?行くしかないでしょう。このままじゃ出られそうもないし。」      (二人は、矢印を探す。)  しばらく矢印をさがしていると、壁に大きな矢印が見えました。二人は、ゆっくりと矢印のほうへ歩き始めました。しばらくあるくと、遠くのほうに、明かりが見えました。その前には、「マジックの国」と書かれた看板が見えました。 B 「マジックの国?! 何ですかね?」A 「とりあえず、行ってみるしかない。」(上手へ引っ込む)  (    幕上がり    )  テーブルマジック二人は、テーブルマジックに見入ってしまっていました。マジックが終わり、あたりはまた静寂世界が広がっていました。 (AB上手から出る)A 「出口は、ここではなかったようだな。」B 「どうしたら出られるんですかね?」A 「ヒントはこの紙切れしかない!」B 「出たかったら、矢印の方向へ進んで、ゆの付く言葉を捜す。ですか?」A 「そのようだな。矢印はないか?」 二人は、また矢印を探しました。遠くの壁に小さな矢印を見つけ、矢印の方に歩いていくと、今度は、「美しさの国」という看板がありました。 A 「美しさの国だとよ。ゆではないな。」B 「行ってみるしかありませんよ。何か新しいヒントがあるかもしれません。」(上手へ) (    幕上がり    ) エステ実演  二人の男は、いつのまにか美しさの国を一生懸命見ていました。 (上手から)B 「すごい、国でしたね。」A 「ああ、あいさつがすごかった。」B 「なんか器機も高そうでしたね。」A 「ここも、出口ではなかったようだな。」B 「また、矢印を探すんですか?」A 「それしかないだろ。」 二人は、また、矢印を探し始めました。しばらく探すと、今度は床に大きな矢印を見つけました。 A 「おい、矢印だぜ」 ( Bを見る)B 「はい、矢印ですね。 向こうのほうですね。」  ( Aを見て 矢印のほうを指し示す) 二人が少し歩いていくと、なにやら扉が見えました。そこにはひらがなで「かみの国」と看板に書いてあります。 A 「かみの国?神様のくになのか?」B 「はぁ?! 僕たちは、死んでしまったのでしょうか?神様に合えるってことは、天国なんでしょうか?」A 「死んでるわけ無いだろ、とにかく入ってみよう。」(上手へ) 二人の声に反応するように扉が大きく開きました。  ( 幕 上がり )       ヘアー科実演 (AB上手から)A 「 かみの国って、ヘアースタイリングをする国かぁ 」B 「 みんな、器用ですねー。なんか僕も、やってみたくなってきました。」A 「ここも出口じゃないな。何かヒントはないのか!」B 「あの、僕のポケットに紙切れが入っていました。」A 「え?出口のヒントかもしれない。なんて書いてあるんだ。」B 「次はもっと不思議な国です。ゆの言葉は見つかりましたか?って書いてあります。」A 「ゆの言葉なんて・・・いったい何を言いたいんだ!分かりやすく教えろよ!いい加減に出してクレー!」B 「あ!矢印です。向こうに光っています。」A 「看板が見えるぞ!何々?表現の国? わけのわかんない国ばっかりだなここは・・・」 二人は、矢印の方に歩いていきます。すると遠くのほうから、なにやら音がしてきました。二人は耳を済ませて、音のするほうへ歩いていきました。( 幕 上がり )A「なんだ!お、大勢いるぞ… 何してるんだ。」(AB舞台上手へ)  福祉科の手話 (AB舞台上手から)A 「言葉を手で表現してたぞ。」B 「ゆの言葉って!指の言葉ってことじゃないんですかね?」A 「そうかもしれない。でも出口らしきものは無いぞ。」B 「違うんですかね。」A 「わからん。」B 「あれ?むこうにまた人が大勢いますよ。」A 「行ってみるか?」(AB舞台上手へ)(明るくなり)芸術文化コースダンス (AB花道上手から)B 「懐かしい、ダンスです、実は僕、昔ダンサーになろうと思ってダンスしてたんです。いつの間にかそのこと忘れてしまっていました。あの時はたのしかったなあ!」( 空を見上げる )A 「人は、言葉だけではなく、自分の思いをいろんな形で表現できるんだな」( うれしそうに)B 「あぁ。僕たちにもやる気になれば、何かできるかもしれない。」A 「そうだな、俺たちにも・・」B 「先輩、腹へってきません?」A 「 あぁ、腹へった。いつもなら、飯食ってる時間だよ。」(力なさそうに、うつむきながら)B 「なんか食べたいなあ」 ( 空を見上げて)A 「レストランがあればいいのに 」( B の顔を見ながら)B 「こんなところにあるわけないでしょ!!」( 切れ気味にいう)  二人は、顔を見合わせながら、立ち止まりました。急に冷たい風が吹いてきます。二人は、怖くなりました。すると目の前に、ひとりの執事が現れました。(執事上手花道より)執事 「おなかがすいたでしょう。こちらへどうぞ」(と丁寧にニ人を案内する。) ふたりはその後を恐る恐るついていきます。執事は大きな看板の前で立ち止まりました。(張り出し舞台を3人回る)二人の目の前には「食の国はもうすぐです」と書いた看板がありました。 A 「 食の国って?」(笑顔でBを見る)B 「 あぁ、食の国にって、きっと」(さらに笑顔でAを見る)AB同時に 「 飯が食える」(大きな声で)執事「ここを行くとレストラン食の国です。あと、一名様が食事が出来ます。」B 「一名様!」A 「二人だめ?」執事「一名様分しかご用意がありませんので!」A 「一名様分を二人でってことではだめ?」執事「それは出来かねます。」B 「おなか減ってるんです。飢え死にしそうなんです。どうかお願いします。」A 「どうかおねがいします。」ふたりは必死に頭を下げる。執事「いたしかたありませんね。ではついてきてください。」A 「助かった。」(3人下手花道へ) 調理科・ホテル科の実演 (AB上手花道より)B 「あぁ 今までにこんなおいしい料理食べたことがないです。」A 「そうだな、なんか夢のような感じだ」B 「最高でした。」A 「実はな!俺!昔!調理師を目指してたんだ!おいしい料理を大勢のお客さんに食べさせてあげたかった。」B 「そうなんですか?先輩!今からでも遅くないんじゃないですか?僕は、ここを出られたら、また好きなダンスを習い始めようかと考えています。」A 「そうか!俺もここを出られたら、調理師免許を取りに学校に行きたくなった。」B 「ここに来て思ったんですが。このくにの人たちはどれも、楽しそうに仕事をしていましたよね」A 「あぁ 俺たちとは、何かが違う。みんな生き生きとしていた。」B 「そう!仕事に夢を持って頑張っていた。」A 「そうだ!俺たちは、夢をあきらめていたんじゃないかな?」B 「あ!」A 「あ!」B 「ゆの付く言葉!」A 「そうだ!夢だ!」(ABストップモーション)気が付きましたね?私たち人間は、考えるという力と、夢を見つめるという力を与えられました。それぞれが、それぞれにしかできない何かをするためにここにいるのです。だから、自分の力を信じて、ゆっくりと一歩ずつ前を向いて歩いて御覧なさい。さあ!出口の扉はもう開いています。あなたたちの夢に向かって歩いてください。(暗転)