今回のテーマは,
『技術力とエンジニア力の違い』について
です.
前々回,前回,思想論のような話を書きました.
■「体験」+「知識」=「経験」
■「知識」+「発想・工夫」=「知恵」
といった具合です.
では,次に必要な話を展開します.
■「知識」+「経験」=「技術力」
言い換えれば,
■「理論」+「実践」=「技術」
でしょうから,当然と言えば,当然かと思います.
ただし,どんな業界であろうとも,「技術」まで身に付けてやっと普通.
一人前になるだけです.
さらに上の,一流になるためには・・・?
必要なものは何でしょう?
上記の単語を組み合わせるにあたり,まだ残ってますね.
「技術力」+「知恵」
です.
コレをいうならば,
■「技術力」+「知恵」=「エンジニア力」
なのではないでしょうか?
発注者から高い評価を得るには,「技術力」だけではやや不足かと.
県外大手と戦うには,光らないですね.
見せるべきなのは,「エンジニア力」なんだと思います.
そんなことを意識しながら日々行動していくと,
ものの見方・考え方も変わってくると思います.
「エンジニア力」を磨くには?
「技術力」は,普通に頑張れば,普通くらいにまで磨ける.
でも,「知恵」は,普通に頑張っててもダメです.
「エンジニア力」に必要な「知恵」
「知恵」に必要な「知識」と「発想・工夫」
大きく差がつくのは「知恵」だと思いませんか?
それに,大学の先生と問答している時に,
「情報」と「知識」の違いについて考えさせられたことがあります.
少し調べたり,考えたりすれば分かると思いますが,
「情報」<「知識」
かと思います.
■「情報」+「整理・思考」=「知識」
扱う事のできる「情報」で圧倒的に負けていたら,「知識」で勝てません.
「知恵」になるともっと勝つことは困難になっていきます.
「エンジニア力」ともなると,言うまでもない話.
15年前のHDが2GB程度しかないPCが扱える「情報」が
最新式PCの「情報」に勝てるはずないですね.
その時点で圧倒的に負けてたら,
「知識」も「知恵」も「経験」も「技術力」も「エンジニア力」も
全く勝てません.
「エンジニア力」=「技術力」+「知恵」
=(「知識」+「経験」)+(「知識」+「発想・工夫」)
=「知識」+(「体験」+「知識」)+「知識」+「発想・工夫」
=3×「知識」+「体験」+「発想・工夫」
=3×(「情報」+「整理・思考」)+「体験」+「発想・工夫」
となります.
少々「体験」で負けても,ひっくり返すのは容易ですが,
「情報」で負けると,ひっくり返すのは至極困難です.
単なる「体験」は,「経験」の前にはノミみたいなもの.って話をしました.
なおかつ,「体験」を「経験」に発展させるための「知識」
この「知識」は「情報」+「整理・思考」ですから,
圧倒的に,「情報」もしくは「知識」で負けた場合,「経験」の時点で大敗というか,
相手になりません.
1級土木施工,技術士補,RCCM,技術士.
処理可能な「情報」「知識」で負けてる場合ではありません.
そこの認識をもっと切実に痛感しなければ,全くもって勝負できませんから.
いつもながら,
この辺が見えている人と見えていない人.
その差は歴然です.
「見えていない人」は「見えている人」から見て,憐れな状況に映るかと.
ポイントは,「情報」,「経験」,「知恵」になりますでしょうか.
「経験」があると思っていても,ちゃんとした「情報」「知識」の基に基づいたものでなければ,
「経験」としては不足ですから.
「景観検討」=「環境配慮」
なんてのは,正しい「知識」ではないので,「知識」になりませんし,「経験」にもなりません.
「技術力」としても「エンジニア力」としても数式は成立しませんから・・・
この話を踏まえて,
どう考えるべきか?
どう行動していくべきか?
先は長いと思います.
圧巻です。
私なんかが敵うはずないですね。
それにしても・・・
こんな人材を評価できないなんて、どうかしてます。
器が大きすぎて、その大きさ全体を見定めることが出来ないのでしょう。
地域No1の会社の人たちだから、ちょっと近寄りがたい印象だったんですけれど、実際は情けないというか残念な人たちだったんですね。
かわいそうに。
考え方ができるかどうかの範囲.
多少,感性も必要かもしれませんが,
そこは,吸収力があれば対応可能なはず.
私だって,尊敬する人の影響を受けたりするわけで,
そう考えると,自分だけの感性でもスキルでもない.
どう受け止めるか?
それを自分がどう受け入れるか?
なんだと思います.
逆の立場で,私を受け入れることができない組織だったと言えば,そう思うしかないのでは?
ってとこじゃないですかねぇ.