ふわりのにちにち ~造園家・野草家の武蔵野の山野草と雑木の庭づくり~

心象風景をかたちに・・ 童心にかえる ふわりの庭
株式会社 風 代表取締役
造園家・野草家 楠耕慈 のブログ

アフターコロナのこと

2020-04-30 12:16:11 | 日々のこと




政府の緊急事態宣言が一月延長になりました。

庭づくりは、基本的に屋外の仕事で、生産者さんさえ稼動していれば、中止の予定はありません。

実際、5月中は庭づくりのご依頼が多く予定が一杯なので、これからのお問い合わせは6月以降の施工になります。

6月に、マルイ様よりイベントの打診を頂いていましたが、こちらはご辞退しました。

現在閉まっている、百貨店や商業施設はいつから再開できるのか見通しがつきませんね。

自分は、たまたま屋外作業の仕事ですが、飲食店や商店は持ち堪えられるのでしょうか?

お客様にも、飲食店や商店のお客様が多いので、非常に気掛かりです。


仕事と趣味

2020-04-28 16:42:25 | 日々のこと






花を仕事にした理由。

それは、極度の飽き性の自分が、花を生ける事だけは不思議と飽きなかった事による。

唯、一日何十何百と生けるにしたがって、いつしかそこに楽しみは無くなっていった。

そこから、自然と庭づくりへと仕事が移行し現在に至る。

庭づくりは、花を生ける事と違い、悠長で長く時間を掛けれるので、飽きる事なく、楽しみは尽きない。

趣味は仕事にすると、計算や技術が絡むので色々と難しいとつくづく思う。


現在、世の中はコロナウィルスによる自粛で、STAY HOMEが叫ばれている。

時間はたっぷりあるし、世情により、市場の花も安く仕入れる事が出来る。

久しぶりに、花を生ける気力が湧いて、挿してみたら思いの外楽しい。

やっと、花が仕事から離れて、自分の花が生けれる様になった気がする。

庭づくりにも、アレンジメントの経験が生かされていることも、改めて実感する。

花屋さんは、幸いにも三密ではないし、春から初夏の様々なお花が揃っている良い季節。

この機会に、近所のお花屋さんに立ち寄って、自分の花を見つけるのも楽しいかもしれません。




芽出しの季節

2020-04-27 15:54:40 | 日々のこと






冬場、2~3月は、樹木が眠っているので移植には丁度良く、また、葉も出ていない為、運搬中に痛まないというメリットがあり、作庭の適期といえます。

ただ、葉が無い分、植栽の際には「想像力」が必要で、完成をイメージして植えることは少々経験が必要に思います。

そんな、不安感と達成感は、フィルムカメラの撮影にも似ているようで、現像するまではっきりと形を表さないところも、ある種の「面白み」と言えましょう。

冬の姿と春の姿。

それは、重なりゆく四季の移ろい、年月の始まりの一歩でもあります。





施工前と施工直後、冬のどこか寒々しい景色。











アパートの植栽という、少し珍しい仕事でしたが、設計時から携わり、植栽ありきで進めて頂きました。

全8室、すべてから武蔵野の景色を眺め感じるようにプラン二ングしました。

春の芽吹き、夏の涼しみ、秋の錦秋、冬の静けさ。

四季のどの表情を切り取っても、住む方の生活、土地の記憶に刻まれる景色になればと思います。

また、街の風景として、近隣の方々にも馴染み親しんで頂ける、「地域の庭」になることを願っています。






祈ること

2020-04-09 21:14:49 | 日々のこと



新型コロナウィルスのことで、在宅で仕事をする事が多くなった。

個人的には、実際に罹患した人や亡くなった人、医療従事者の方々等、大変な方々がいることは百も承知で、反面明るい面も感じている。

その一つに、目の前の公園で子供の声が多くなったことがある。

きっと、ずっと家にいること、インターネットやゲームにも飽きて、友達同士集まって遊んでいるのだと思う。

子供が屋外で遊ばなくなった事は感じていたが、地域にこんなに沢山の子供がいたことに驚く。

これを機会に、外遊びの楽しさや、草木の芽吹きや鳥の鳴き声に気付いてくれたらと思う。


今年に入って、コロナ騒動の前までに、お子さんがいるご家族宅のお庭をいくつか手掛けた。

きっと、退屈する毎日に、お庭で遊んでくれていたら、庭が癒しになってくれていたらと思う。

また、今まで手掛けた庭に暮らす人達が、春の芽吹きや、可憐な花や、草花の生命力に、少しでも癒しを感じていてくれたらと願う。

ふとした瞬間、自分の心が鬱屈とした時、また目の前の公園の木々がドラマチックに芽を出し、葉を広げ、日一日と変化を遂げる姿に感動する時に、関わったお客様の顔が浮かぶ。

そして朝に夕に考える時に、これが「私の祈り」だということに気付いた。

いくら頭で考えても、難しく学んでも、観念で念じても、判らなかった自分自身の祈り。

真実だけが伝わり、それが真実なのだと思う。

大変な逆境、まだまだ続く災難ではあるが、気づかせてくれた困難に感謝もしている。






政府の緊急事態宣言発令を受けての当社の対応につきまして

2020-04-07 22:08:29 | 日々のこと



7日夕刻に発令された、政府の「緊急事態宣言」を受けまして、今後の当社の在り方、対応をお伝えさせて頂きます。

仕事の性質上、屋外での作業、施主様との接触が少ない業態につき、原則業務は継続させて頂きます。

その上で、いくつかの点でお知らせ、お願いを申し上げます。

①お打合せは、屋外(施工現場)にて、マスクを着用して対応させて頂きます。
屋内でのお打合せは、当面の間控えさせて頂きます。

②剪定作業、施工については、屋外、また会話等の必要、機会が少ないため、問題は無いと考えております。
お打合せ時には、マスクや、必要な距離を置いてさせて頂きますので、ご心配なくお願い致します。

③通常より、作業時にトイレをお借りすること等はありませんが、暫くの期間は、室内に入る事やご厚意でお茶をお出しいただく事等はご辞退申し上げます。
お気遣いの無い様にお願い申し上げます。

④発送に関しては、引き続き衛生面に留意し、作業させて頂きますのでご安心ください。

⑤今後、流通等で何か支障が生じた場合は、外構、施工工事の遅れ、日程の変更をお願いする場合もございます。あらかじめご承知おきの程お願い申し上げます。

基本的には、余程の支障が無い限りは、業務は継続して行う予定でおります。

ご依頼、ご相談、お問い合わせ等につきましては、引き続きお気軽にお申し付けください。

今までに施工させて頂いたお客様、お得意様のご健康とご無事を、朝に夕に祈っております。

引き続き、何卒よろしくお願い申し上げます。

(株)風
楠 耕慈

ふわりの「庭楽」