イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

Davide(ダヴィデ)、Milanoへ行く

2009年05月05日 22時39分02秒 | イタリア・美術

朝から街中をでグルグル
久々に本屋めぐりなんかもして、暑いので白ワインを購入したり、心も体も元気いっぱい!頭だけが病んでるなぁ・・・

を飲みながら、お昼のニュースを見ていると
"Davide ha lasciato Firenze.""(「ダヴィデがフィレンツェを置き去りにした」直訳)というなんとも大げさな(失礼)ニュース。

「何?」と思って聞いていると、DonatelloのDavide像(Museo del Bargello所蔵)が初めてFirenzeを離れ、Milanoに行くという話しだった
以前Davideの話はしたが、彼は最近お化粧直しをしたばかり。Milanoで開催されるFieramilanocityで5月7日から31日まで見られるそうです。
詳しい記事はこちら

ところでこの梱包作業を見ながら,先日偶然NHK”プロフェショナル 仕事の流儀”で「不安の先に、光明はある~文化財輸送・海老名和明~」を見たことを思い出した。
絵画と違い、凹凸のある仏像や彫刻を運搬することの難しさ。すごく面白い話だった。箱詰めされるDavideを見ながら、イタリアはそこらへんどうなっているのかなぁ・・・と思ってしまった。
無事東京に運ばれた阿修羅像を見るために、このGWにどれくらいの人が訪れているのだろうか・・・

最近「美術館は敷居が高い」とか「どのように作品を見たらいいのか分からない」という話しをよく聞くが、美術史を勉強している私がこんなことを言うのもなんですが、
知識無用!
変な先入観を持たず、何も考えず作品を見て、気にいったものや、好きなもの、反対に嫌いなものを発見する。それから理由を探る・・・それが私のお勧めの美術の見方。
この作品は何年くらいのもので、誰が、どんな手法で描いたか、そんなことは、専門家だけが知っていればいいことなんです。
ガイドブックとにらめっこして、本物を見ないことの方がもったいない。
レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ、誰が一番優れているか?なんてことは愚問、スマップのメンバーの誰が1番優れているか、というのと同じくらい馬鹿馬鹿しい。
一度真っ白な気持ちで、じっくり作品を眺めてみてください。そこから何か見えてくるはずです。

そんな私は明日RomaでMostra(展覧会)巡りをしてきます




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2 コメント

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懐かしい・・・ (fontana)
2009-05-07 04:38:23
例の授業でカラバッジョを見てみようと思ったのは、きっとトリッリさんくらいだよ(笑)
情熱は感じるし、私も好きだけど、今でも理解できるかどうか???
最近見かけたけど相変わらずだったし、生徒も2,3人しかいなかったみたい・・・

イタリアにいる限りいくらでも機会は有るので、すいている時にゆっくりご覧くださいな。無料で入れるチャンスも、年に数回有るしね
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Unknown (トリッリ)
2009-05-07 01:17:32
smapで一番素晴らしいのはなんといっても
吾郎ちゃんです。

あの抑圧された態度と表情の裏にアホ
な一面がチラリと垣間見えるのが良し。
なお、酒飲みとしては、ツヨポンにも同情
します。


知識無用ってのは正しいかも。

私もイタリアにきてもほとんど美術館は
素通りしてたタイプだけど、美術史の授業で
全く知らなかったカラヴァッジョを知ってから、「現物を見に行ってみたい!」という気持ちがわいてきたもんね。

そう思うと、いままでちゃんと美術館を見てこなかったのが悔やまれるくらい。

「あたしはいままでなにしてたんだろう…」
的な感覚に支配されます。

いいものとの出会いっちゅーのはいつもこんな
感じじゃないですか。
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