イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

今日で丸一年

2007年08月30日 21時41分45秒 | Weblog
まったくいつまで続くのか、この暑さ!

去年大学に入るために日本を出発して丸1年が経ちました。
あっという間だったなぁ・・・としみじみ感じてしまいました。
う~んまるで大晦日に1年を振り返っているみたい・・・

今考えてみてもどうしてこんなことになったのか・・・
いやいや、もちろん全てに理由はありますが
いつも岐路に立つと、誰かが自分をイタリアに残る方向に導いてくれています。
というか誘われてるのかなぁ???
どうしてもイタリアに残りたくて
不法なことをしている人も大勢いるのに
幸い、「日本に帰りたい!」と二言目には言っているのに
問題なくここにいます。
本当に恵まれていると思います。
もちろん金銭面に関しては全面的に両親のおかげですが
精神的には色々な人が助けてくれます。

もちろんイタリアにいる人たちだけではなくて
日本の友人たちも・・・本当にありがとうございます!

昨日知り合いのイタリア人の家に遊びに行ったら
今京都の大学の大学院で美術史を勉強していて
研究者として大学に残るため2年待ち
こちらに交換留学し、論文を書き・・・という日本人の子が
ホームステイをしていました。

こういう言い方は卑屈に聞こえるかもしれませんが
やっぱり甘いなぁ・・・
ということと日本でイタリアの画家の研究???
私は日本では勉強していないので日本の体制がどうなのかを知りませんが
実際こちらで見ていると研究って実際にこちらにいないと出来ないと思います。
過去の有名な美術史家だってみんなその作品を実際目で見て
手で触れて(これはどうだか?)その上で研究と呼べるんだから・・・
それに日本人が知っているような有名な芸術家について
新しい発見なんか日本人に出来るわけがないと思います。
私?私は研究者になりたいわけではないのでいいのです・・・
というか日本で出来ないことがしたいから
こちらで勉強しているので

本当に幸いなことに
普通に留学しているだけでは分からないことも
色々教えてもらえているし・・・
本当にその意味でも自分は恵まれていると思います。
もちろん縁、運だけでなく努力もしてますよ!

彼女は私に「何かお勧めの本が有ったら教えてください」と聞いてきたけど
はっきり「私よりあなたの方が詳しいでしょう?」
(もちろん嫌味なく・・・でもちょっと厳しいかな?)と言いました。
私には彼女の勧められるほどの知識はないし
もちろん勉強の方法が違うから・・・
1つ言えるとしたら、まだ時間があるならイタリア語を勉強したほうがいいと・・・

ちょっときついかもしれないけど
それが現実です。
単なる語学留学なら良いですが・・・
私だって今のイタリア語力で充分だとは思っていません。
もう足掛け3年以上になるのにまだこんなレベルだもん・・・
更に努力、努力です。

でも今年は去年より(今の時点では)かなり精神的に余裕がある気がしています。
環境が整ったこともありますが・・・
自分のペースでがんばろうと思います。
あ~今日はすごく堅い話になったなぁ・・・


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