コロナのせいでほぼ4月のイタリア行がほぼ消えた。
こんな状況なら致し方ないと思う反面、どうしても諦めきれないものが1つだけある。
それは、5日に開幕した没後500年を記念したRaffaello 1520-1483(ラファエロ展)
およそ200点が集結しているらしい。
1m以内に近寄ってはいけない、ハグやキスも厳禁、なんてヘンテコな(確かに有効かもしれないが…)法令まで出されたイタリアは、8日の時点で死者が200人を超え、死者数では中国に次ぐ2位になってしまった。
なんでこんなことになっているのだろうか?
政府の対応は日本より迅速だったのに…
先週添乗員としてイタリアへ行っていた友人の話では、街はガランとしていて、観光に携わる人たちからは悲鳴が聞こえていたそうだ。
学校は小中高だけでなく大学までが15日まで休校。イベントも軒並み中止になっているなか、フィレンツェでは国立の博物館・美術館の入場が無料に。それだけ訪れる人が少ないのだろう。
そして、今年一番大きな展覧会と言っても過言ではないラファエロ展はどうなっているのか…と思ったら、何事もなく、5日にオープンしたようだ。ただし、現段階では入場券を事前購入しておく必要がある。
「芸術は恐怖に勝つ。」
こんな時期だからこそ、ラファエロの作品の前に立って心を落ち着けよう、なんて言っているサイトもある。
展覧会会場は、パンテオンにあるラファエロの墓の再現から始まる。
展覧会のタイトルからも察する通り、1520年から彼の人生を遡っていく流れになっているようだ。
“divin pittore(神のごとき画家)”と称されるにふさわしいラファエロのデッサン、肖像画、手稿、建築デザインなど204点が集結している。
国内からはウフィツィ美術館から、作品の繊細さやウフィツィ美術館の目玉の1枚であることから、ギリギリまで貸し出されるか分からなかった”Ritratto di Leone X tra i cardinali Giulio II de’ Medici e Luigi de’ Rossi(レオ10世の肖像画)”
ラファエロの恋人、パン屋の娘Fornarinaがモデルと言われる" La velata(ヴェールを被る夫人の肖像)”
国外からは、ルーブル美術館の”L'Autoritratto con un amico(友人のいる肖像画)”
”Ritratto di Baldassare Castiglione(バルダッサーレ・カスティリオーネの肖像画)”
海の向こう、アメリカからはニューヨーカーのプライベートコレクションの”La testa della Musa(ミューズの頭)”
などなど他にもロンドンNational Gallery, スペインのプラド美術館、ウィーンのアルベルティ―ナ、ワシントンの National Gallery of Arts、NYのMetropolitan Museumなど世界の名だたる美術館より傑作が一堂に集められている。(オフィシャルサイトの展示作品の選別されたリスト有り)
他にも建築部門の展示では、今は無きPalazzo Branconio dell’Aquilaが3Dで再現されている。
会期は6月2日まで。
う~ん微妙だ。デッサンなど以外は多分ほとんどどこかで見たことがある作品だとは思いたい。
でもやっぱり一堂に会しているの見たかった…とほほ。
オフィシャルサイト
https://www.scuderiequirinale.it/mostra/raffaello-000
写真はWikipedia及びオフィシャルサイトより借用。
参考:http://www.arte.it/
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コメントありがとうございます。
よりによって何でこのタイミング…
コロナのバカ〜!!です。
イタリア全国 外出規制になりましたから、展覧会にいける人がどれだけいるのかと思います。
ただ、ローマでラファエロ展って奈良で仏像展みたいな感じがいたします。
エジンバラからの作品は弟子筋ペンニみたいですが、魅力的な作品ですね。
なお、前、ロシア経由を推薦しましたが、どうも今ロシアでは中国人狩り 状態のようで、まきこまれる可能性もあり推薦をとりさげます。
コメントありがとうございます。
1週間でイタリアの状況が悪化し、これで心置きなく(?)イタリア行をキャンセルすることが出来ました。一日も早く世界中が落ち着くことを祈るばかりです。
添乗員をしている友人は、海外、国内共に暫くツアーがないので、仕事がないと嘆いていました。美術館なども閉館が続いていますし、医療だけでなく経済的にも世界中どうなるのか心配です。