イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

初めての・・・

2014年01月23日 22時04分24秒 | イタリア・大学

今朝、大きなバッタの夢を見た。
夢って覚えていることもそれほどないし、あまり気にならない方なんだけど、なぜかバッタは気になった。
そのバッタは猫みたいに大きくて、なぜか胴体の真ん中で切られていた。

目が覚めて、サイトの夢占いで調べてみたら、バッタは「憂いや不安」を表しているとか。
大きなバッタは大きな憂い・・・思わず苦笑い。
まさに大当たりかも。
そしてそのバッタが半分に切れているってことは、その憂いも解消!?
なんて朝っぱらから考えていたのは、今日が試験の日だったからだ。

いつごろからこんなにストレスに弱くなったのか???
高校入試の時は、自分は本番に強いから、と実力より少々上の学校を選んだものの、全然問題なく(入ってからは有りましたけどね)パスできたのに。
大学入試では既にストレスから体調が悪くなり、全然実力が発揮できなくなっていた。
そして今、試験の朝は何度もトイレに行かなきゃ行けない状態。
挙句はもう駄目だ・・・と自分に負けそうになっていた。

今回は以前も書いたとおり、12月自分の準備不足で試験が受けられず、
その後帰国していたので、勉強できず(いや、ただ単にサボっていただけだけど)
しかし、いくら興味がある教科でも、昨年10月から勉強はしていたので、もう限界!
今回は珍しく計画的に、余裕を持って勉強できたはずだった。
でも昨日最後のまとめをした時も、「これも忘れてた」「これも覚えていない」と結構焦っていたわりに、早々に寝てしまった。
だから「もう最低でもいいから先生、点ください!」と思う自分と
「ここまでしっかり勉強したんだから、納得いく点数じゃなければ来月受けなおそう」という自分がいて・・・
色々な事情でとりあえず夏までに卒業見込みをもらわなくてはならない身としては
「最低でいいから点数ください!」と言った方がいいと周りは言ってくれるのだが、いまだかつてこれだけはしたことがない。
まぁちっぱけなプライドなんですけどね。

実際試験が始まって、一番最初の生徒がなんと45分も試験をしていたので、もうこれは駄目だ・・・とひるんでしまった。
勉強のおさらいをしても全然頭に入らない。
更に12月の私と同じ事情で試験を受けられない子が出て、一気に自分の順番が早くなり
Oh~,no!!
やらずに逃げるわけにも行かず・・・もうまな板の鯉。
駄目なら駄目で仕方がないと腹おくくれば落ち着くってもので。
まぁ落ちても命取られるわけじゃないし、まぁこれで卒業が遠くなく、もしくはできなくなるかもねぇ。
卒業できないんなら、行きたいとこ回って帰るかなぁ、なんて色々ポジティブの考えてテンションを保つわけ。

まぁ幸い試験の様子を伺うと、教授の笑い声が聞こえたり(こちらの試験はほぼ口頭。”公”ということで、部屋のドアを閉めないのが普通)していたので、教授のご機嫌はよさそうなのがせめてもの救い。

そしてなんと私も前の子・・・
おいおい、っていうくらい答えられていなくて「また来てねぇ」(そんな軽くは言われていませんが)になっていたので、私もやばいかも、とちびまるこちゃんの顔面縦じま状態。←こういう感じ

ところが教授。
なんと私にあっさり30点をくれました。
もちろんかなり下駄履かせてくれたけど・・・初めての満点。
(イタリアでは18点が及第点で30点が満点。これにlodeというおまけがつく場合は更に良い)
いや、正直耳を疑いましたよ。
試験時間も15分くらいだったんじゃないかな・・・
でも教授は
「あなたは違う言語を話す人だから、難しいことはわかっているし、ちゃんと理解していることが分かったから」と。
ちょっと感動したのは私を”外国人”といわなかったこと。
ポジティブにも、ネガティブにも取れる”外国人”という一言で片付けられなかったことが少しうれしかった。
そして今回はmuseologia(博物館学)の試験だったため、
質問された美術館ほぼ自分の目で見ていることも褒められた。

いやいや、ホントほっとした。
この30点がイタリア人のもらう30点とは全然違うものということはわかっているし、
あれだけのことを勉強したのに、質問は本当に一部も一部、「それしか聞いてくれないんですか?」というくらいひねりもなく、シンプルな質問だけ。
ただ今回のように本当に勉強した時は、教授にも分かるのかもしれないと最近思う。
だからちゃんと勉強したときは点数に反映されるもんねぇ。
よかった、よかった。

しばらく人間関係もメールでさえ至急のもの以外は放っておいたわけですが(大変失礼しました)
今日だけは勉強は抜き!
ということで午後友人とお茶をした。
そして彼女に試験の話をしたら
「その知識何処かで生かせないのかねぇ」と言われたわけですが
ほんと、何処かで生かせないものですかねぇ。

試験が無事パスした後はいつもどおり勉強していたもの、
録音していた授業を消去して(多分覚えたことも消去している)すっきりするわけですが
今回もことは記録に残し、日本語で少しずつ紹介して行こうと思っていますので、お楽しみに・・・いつもの口約束?

とりあえず今日は何も考えずに寝てしまえ~
もうバッタはしばらく出てこないことでしょう。



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4 コメント

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おめでとうございます! (よん太郎)
2014-01-24 22:31:48
今までの苦労の結果ですよ!また少しずつ前進&スッキリして夏を迎えたいですね。
それにしてもバッタの夢ってそうな意味が…私は先日、ポポ(←あえて伊語にします)の夢をみました(^_^;)調べたら大金が舞い込む…とのことです。ホントかな…?
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ありがとう (fontana)
2014-01-25 04:03:56
よん太郎さん
ありがとう!でも本当におまけなんです。まぁほんの少しだけ前進したし、2014年一発目だったでのホッとしました。今は氷河期だけど、きっと暖かい春がやってくると信じてがんばりますわ。応援ありがとう!!
いやいや、バッタがイグアナみたいでかかったのよねぇ。
大金!?あやかりたいです。(^.^)
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今年もよろしくお願いします (nobu)
2014-01-26 14:49:09
fontanaさん、ご苦労が報われて良かったですね。おめでとうございます。きっと教授は、理解の深さではイタリア人以上だということがわかってくさっていたんですよ。すごいです。
年始から、旅行をしていたためご挨拶が遅くなりましたが、今年もよろしくお願いいたします。旅行では、the Met主催のfreeの日本語ツアーに参加しました。基本コースと、印象派のコースそれぞれ1時間で、現地のガイドさんも勉強のためと、参加していました。
本当に詳しい方が、あまり知識のない観光客にわかりやすい言葉で教えてくださって、とても良かったです。少し深く質問しても、意をくんでなんでも答えてくださるし。
その時、fontanaさんのブログを思い出していました(内容もわかりやすさもプロ並みです!)。ウイフィッツ美術館にfontanaさんがいたら素敵ですよね。これから、こういうことを望む人って増えると思うのですけれど。これが、私の初夢かも
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こちらこそ、よろしくお願いします!! (fontana)
2014-01-26 17:23:49
nobuさん
こちらこそ、今年もよろしくお願いいたします。
いいですねぇ、the Metですかぁ。昔、一度行ったことがあるのですが、ものすごい時差ぼけで半分寝ぼけていたし、全然知識もなくて、全く覚えていないんですよねぇ。(笑)実は今年はまずミュンヘンに行こうと思っています。英語の壁がなければ、イギリスにも行きたいんですけどねぇ・・・(-.-)

既に日本で紹介されているようなことではなく、マニアックなネタを分かりやすく今年も紹介して行けたらと思います。(^.^)
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