本当に書きたかったのはここから。先日は電話で応対した家内に投資関係の書類を送りつけてきた業者があった。一口100万円とかで何かに投資しませんかと。11月4日まで有効ですからお急ぎ下さいというのだ。そしてフォローの電話もあった。それには私が応対して断ったが、振り込め詐欺・和牛商法初め新聞紙上をあれだけ詐欺犯罪がにぎわしているのに、次から次へと現れる。そして騙される人は後を絶たない。依然は「三菱」のブランドを利用した投資話もあった。
そして昨日電話がかかってきて、いつもの光回線の勧誘かと思ったらちょっと違った。NTTの代理店を名乗るその若い男は、インターネットを使っている回線をアナログから光回線に移行させてもらうことになっているので、了解を頂いて電柱まで来ている回線を家に引き込むための工事の日程を取り決めたいという。工事は無料であるという。そしてこれからは電話代やインターネットの接続料の請求が一枚にまとめてくるから便利になるという。
ここまで聞くとNTTがインターネットを快適に接続するためにデジタルかなんかに徐々に移行しているのかな、通信速度が速くなって便利になるのかなと思ってしまう。でも請求が一本化されると耳にして不思議に思った。私はYAHOO!BBのADSLを使っている。それが会社が違うのに一本でくるというのはどういうわけだと尋ねたら、そちらは解約になりますという。
てことは、これはNTTの光回線の勧誘であって,ADSLからNTTのひかりに変更させようとするのにあたかもそうすることが既定の事実であるかのように利用者を錯覚させて、契約変更にこぎつけようという詐欺まがいのやり口だということになる。
これでは振り込め詐欺同様に、お年よりはすぐ騙されてしまうのではなかろうか。NTTの代理店を騙り、勿論代理店なのかもしれないが、その信用をバックに商品を売り込む手口。以前にもあったぞ。その受話器は使用不能になりますので新しい受話器に買い換えてください。といって高価な受話器のセールスをしていた詐欺商法があったと記憶している。電話の相手の名前や会社名・連絡先を聞いていなかったので、監督官庁や警察に連絡も出来ないが,NTTには連絡しておいた。余り効果はないだろうが。しょっちゅうこの手の電話がかかってくるので、今度はちゃんと記録しておこう。騙された後ではお話にならんが。
そういえば、20年ほど前浄水器の勧誘で購入したことがある。これも突然水道局の関係者かなんかと称してやってきた。私は米国から帰国したばかりでよく考えもせずその場で水がいかににきれいになるかみせつけられて、NYの水はナマでは飲まなかったと思いながら購入を承諾したことがある。今から思えば買うんじゃなかった。買わされた物は別にまがい物ではない、東レだか三菱だかのもの間違いはないが、いかにも効果が高いとの口車に乗せられたことが悔しい。役所を騙って消火器の買い替えのセールスというのも聞く。これも騙されそう。
それにもう一つ。借家住まいの私は転居間もないころ10年ほど前のことだ。農協の職員が我が家にやってきた。シロアリの検査をしませんかと。提携業者が無料でやりますからというので任せたところ、座敷の畳を上げて床下に入り込んでしばらくしたらすごい蟻にやられていると騒ぐ、家がだめになる倒壊する危険もある、駆除しましょうという。でも蟻を見せられたわけではない、床下にあった腐ったような木っ端を見せられただけだ。困ったなと思い、費用を聞いてみたらざっと30万円になりますという。農協がやってんだからまさかボッタクリなどとは思わない。入ったばかりの家で倒れちゃたまらんので契約せんとイカンかと思いつつも、その場ではお引取り願ったが。結局自分の家でもないし、倒れたらそのときはそのときと割り切って契約しなかった。あれから10年別条はない。古い家なので地震ではおおきく揺れるけど。
更にもう一つ。これも転居間もないころの床下の通風孔の柵の押し売り。子供の健康に悪いから?通風孔に虫などが入らないようにきちんと細かい網目のふたをしましょうと売り込み粘る。近所で今日工事に来ているから(どこの家とは言わない)近所の声をかけさせてもらっているといって1個3戦円で全部で3万円で着けられるとしつこい。
そういえば次から次へと出てくるな。詐欺ではないが風呂のボイラーが壊れたときのこと、東京ガスは修繕出来ませんからと買い替えを勧めてきた。30万円だと。そんなモンかなと思ったが、念のためにメーカーの修繕業者に聞いてみた。そしたら修繕可能だという。部品取替えだけで3万円で済んだ。殿様商売なのか。ガス暖房機でもあった。半年前に調子が悪いので点検をしてもらって部品も付け替えてよくなったと思ったら、ある日突然動かなくなった。修繕頼んだら石油ストーブ一台分の請求が来た。点検したときにわかんなかったのかよ。点検費用だって馬鹿にならん金額だったと記憶している。
詐欺師は迷惑なことをする。これで家庭不和の原因になったら責任取ってくれるのか、取るわけもないが。相談者の話を聴いていると、こんなこともある。夫が家を出て行くといった翌日に振り込め詐欺に遭って4百万円振り込まされた主婦。嘘だろうといいたいが、主婦と話していると考えがまとまらないのか話が続かない。ほんとにだまされちゃうんだ。でも偶然過ぎるというかタイミングが悪すぎるというのか、どうしてそんなお金があったかというと夫の退職金の一部だそうだ。ついでにその後息子も騙されて振り込め詐欺に遭って2百万円盗られたというが、これは嘘だろう。息子はそんなお金をもっていない。息子が騙されたところで持ってもいないお金を振り込むわけにも行かない。
ということで別居後数年たって夫から預かっていた退職金が底を尽きかけてきたので離婚申し立てて別の女性と同棲する夫から慰謝料をたくさん取り立てたいという。定年後の夫の年金も妻が全部使っている。支払能力があれば良いが夫には年金と退職金があるだけだった。今は友人に頼まれて仕事を手伝っている。たいした収入にはならない。別居のままにして今のまま夫の年金を全額自分のために費消したほうが離婚するよりも経済的には良いと思える。別居して婚姻費用分担請求したら年金額にも届かない婚姻費用が決定されるかもしれないからだ。
あるいは何も取らずに離婚してしまうことも考えられる。本人も考えている通り、高齢の上に強度の鬱なので就労は困難と認定されれば生活保護に救いを求めるという方法もあろう。アパートの家賃が高いと思っていても本人はそれを解消するために転居するという選択があってもその方向へ体が動かない。夫は手を差し伸べることはしないし、既に成人した4人の子供たちも助けにならない。相談室に重苦しく空気がよどむ。
久しぶりに取りとめもなく書き込んでしまった。