日本国憲法では、明治憲法下における天皇主権の否定と変革により国民主権のもとで天皇の憲法上の地位を「象徴」と規定した。
なぜ天皇制廃絶に至らなかったのか、なにゆえ天皇象徴性として日本国憲法に留め置くことになったのかについて①天皇条項宣言的規定説と②天皇条項創設的規定説が対立している。
①「天皇条項宣言的規定説」:明治憲法的天皇制を排斥しつつも、歴史的存在としての「天皇」を存続せしめるものであると捉える説。
②「天皇条項創設的規定説」:歴史的存在としての天皇を完全拒否した上で無から新たに「天皇」と称する存在を創設したものであると捉える説。
また日本国憲法は、国民主権主義のもと天皇が日本国の象徴であるとの地位は日本国民の総意に基づくものとされている。
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