ジグフリード

真実を愛する心

Pax vobis

2021-09-01 11:05:54 | 日記

¶1 時々実母を探す話、その方を懐かしむ話は書いてきましたが、実父に対しては疎かだったようです。 実の父親がもし寂しがったり、私がその方に関心がないと思わないでほしくて、今回は実の父親と関係があるかも知れない話をしたいと思います。

¶2 まず、実父についてはほとんど知らないことを明らかにします。 生みの母の場合とは違って、手がかりを探そうとしても公開されている分析の材料がほとんどないからです。 ただ、出生を覗き込んだ経験値が積もるにつれ、過去を振り返ったとき、実父と関連があると考えられる逸話や知人の話を残すことぐらいは可能だと思います。

¶3 これまで何度も明らかにしたように、私には偶然を装って接近する人が多いのです。 その中で大邱で会ったある方には大胆に生みの母を探す話と周りで起きる話をしたことがあります。 彼も私が可哀想だったのか、それとも少しは心を開いたのか、ありがたくもこんな話をしてくださったんですね。 「君が言う周りにくっつく人々は、母を守るために父親の方から送られる人たちだろう。」 彼の言葉が事実なら、「守る」というのがどういう意味なのか気になりました。 また、そのために人をなぜ私に送らなければならなかったのか…。 私と生みの親の間には存在自体が隠された誤解があるかも知れないと思いました。 そしてその時が実父に対しても調べなければならないという気持ちが生まれた時でもあります。

¶4 ずいぶん前に付き合っていた彼女から聞いたあだ名がありました。 「熊」でした。 私をよく知っている人なら本当に似合わないものだと思いそうです。 私にもかなり新鮮なニックネームでした。 性格的にも外見的にも、一生の中でつかの間だけを除いて、特に熊みたいだったことはなかったからです。 彼女は彼氏がクマなら自分も「同族」でなければならないという私の反論に耐えられず本人も熊と呼ばれることに仕方なく同意したが、不思議なことにそれはまた不満に思いました。 内心では猫やタヌキのような可愛い動物に呼ばれることを望んでいたことも後で分かりました。 私をクマと呼べば、本人もクマになる可能性が高いことを知っていながら、なぜ私を「クマ」にしたのか疑問を感じるのは自然なことです。

¶5 軍隊で一緒に過ごした人同士は違う組織で会った人たちと比べてもっとお互いの私的なことをたくさん分かるようになります。 基本的な自由が抑圧された環境で苦楽を共にするため、互いの内密な性格まで露呈する仲になります。 当然だれかどの大学の何科に通う来たのかに関すること位はお互いに分からないことができません。 このために軍隊生活を共にした人から私の履歴についてとんでもない話を聞くのは他の場合より衝撃的なことです。 ある日、軍隊の知人に言われました。「中央(チュンアン)大学」出身かと。 当時は、特定大学の名前より、私の出身校を誤解しているという事実自体に驚いただけでしたが、今は、「中央大」という3文字に注目するようになります。

¶6 中央大と聞いて思い出されるエピソードがあります。 昨年末から今年初めまで釜山のあるゲストハウスに泊まっていたのですが、そこでも偶然を装って私に近付いてきた方々が多数いました。 その中の一人が中央(チュンアン)大学出身でした。 多くの出身校の中で偶然その学校だったかも知れませんが対話を長くしながらその方が事前に私という存在を知らなかった完璧な他人ではないようだという判断があってその方の出身校がもっと特別に近付きます。 また、彼が私と関係があると前提して言ったような特定政党所属の政治家の話を聞いてからもそうでした。

¶7 初めての職場だった、大韓病院協会(以下協会)でのエピソードは、言及する価値があると思います。 出生に関して完全に無知であったので、相手が警戒心を緩めて設定しておいた意味をありのままうかがえるからです。

¶8 一度は病院経営に関して外資系企業にいわゆる「コンサルティング」を任せる仕事を担当したことがありました。 この用役契約が締結される過程を詳しく描写すると、(このようなことが面白いのに)最初の職場に迷惑をかけるような気がして省略した方がいいと思います。 結論だけ言えば会社の選定で見えない手が働くようでした。 実務者である私が少し空回りしているような、少し排除されたような感じでした。 会社の名があの有名な「マッキンゼー·アンド·カンパニー」でした。 その後、協会に派遣された会社の担当者も、やはり私に対する態度からして、なんというか、すでに私という人を知っているような気がしました。

¶9 初めて配属された部署が総務部というところでした。 ご存知のように、協会は病院長が集まった社団法人です。 小さな事務局組織内の意思決定機構の長も病院長が担当します。 私の部署は当時総務委員会という所の所管でしたが、私が入社してからまもなく委員長が変わりました。 中央大学病院の院長だったんですね。

¶10 生みの母に関わったと思われるエピソードも、ちょっと言及しようと思います。事後的に(振り返ってみることで)初職場に通う時に捉えた出生にかかわる瞬間をいつか話してみたかったが、今が適当な機会だと思います。 協会は本当に偶然の機会に志願して、通うようになった所でした。 当時も就職難が深刻で、自分なりに就職がうれしいことでしたが、近かった人の何人かはお祝いどころか皮肉る反応でした。 嫉妬するほど有名だったり、高年俸の職場でもなかったので、とても不思議な出来事でした。 今思えば彼らに感謝します。 それ自体が非常に重要な情報だったからです。

¶11 採用は筆記試験と面接を通じて行われました。 入社して随分経って、採用当時の人事資料に目を通したことがありましたが、(人事担当部署にいたので)様々な客観的な指標上、特恵があった可能性はありませんでした。 面接を一緒にした人の中にはジョブコリア(採用情報サイト)の現職者がいましたが、面接後、地下鉄の駅まで一緒に歩きながら、彼が見るには私が合格するだろうと話してくれました。 協会との縁はそうやって始まったのです。 出生にかかわることはむしろ入社直後から現れ始めます。

¶12 初出勤の日、試験と面接の時に見られなかった方が控え室に座っていました。 E大学病院の看護婦出身で、協会で長く勤務して退職した方でした。 いわば「再入社」された方でした。 辞めた職場に再び入ることは珍しいので、ただどんな事情なのか気になった方でした。 そして、しばらくして、また別の経歴者の方が入ってきました。 同じくE大学病院の看護士出身でした。 外車のオーナーということを後で噂で知ることになりましたが、経済的なことよりはキャリアを維持したくて入ったものだとばかり思っていました。 ところで私が退社した後まもなくこの方も退社したと分かるようになりました. この他にもE大学とは興味深いエピソードが多いですが、協会とかかわることだけ言わせていただきます。

¶13 再び実父関連の一話に戻ります。 ある日、故郷の友達が連絡をしてきました。 Sグループの系列会社に勤めていた友達でした。 寡黙な性格で普段はあまり連絡が頻繁でないので驚いたのですが、連絡した目的を聞いてもう一度驚きました。 職場の同僚を紹介してあげると言ってですね。 まだ合コン場所を覚えています。 旧E大学病院跡が見下ろせるEカフェでした。 カフェの後ろにはDグループ本社の建物があります。 彼は、年俸が高いせいか、年に比べて早くソウルにマンションを購入したと思っていたが、引っ越し祝いに招かれて行ってみたら、Dグループのマンションでした。 この友たち、私のSNSになかなかコメントをする方ではありません。 しかし、ある日、先に言及した彼女が私を熊と優しく呼ぶポスティングをしたことがあり、この友たちが私がどこを見て熊なのかと憤るコメントを残したのです。 ちょっとやそっとでは書き込みをしない人なのにですね。 興味深いことです。 親戚の兄貴がHグループからDグループに移ったのも、彼が海外出張でロシアによく行ったのも同じでしょう。

¶14 今回のポスティングを終える前に一つ残したい話があります。 ずいぶん前、ある有名芸能人の海外学位偽造論議に関する話からしなければなりませんね。 その事件で最も私の関心を集めたのは、事件当事者の学位の真偽よりも一般的に偽造が「どんな方法」で起こるのかということでした。 当時この事件に関するコミュニティーで紹介されたいくつかの仮説の中で一番ありそうなのは電算操作でした。 例えば、JohnDoeという有名なA大学の卒業者がいたら、同名異人のJohnDoeがA大学の電算DBで本当のJohnDoeの学事記録に載る方式でした。 本物が現れ、本物を装う偽物の行動を問題視しなければ、いつも成功する方式なのです。 偽JohnDoeの学籍は電算に実在するもので、各種証明書もいつでも出力できるものですから。 本物のJohn Doeは、黙果を対価に買収されたり、あまり想像したくない方法で介入を阻止されることがあるそうです。 国籍が異なるか、または死亡した者のものであれば、名義者本人または知人が学籍レコードの盗用(転用)事実そのものを永遠に知らない場合があります。 余談で、当時のコミュニティで見た最も印象的な文章の一つは、当時の事件をきっかけに、国会レベルで海外学位に関する全数調査のために特別委員会が設けられ、調査の結果、社会の根幹を揺るがすほど主要階層での虚偽の学位事例が多く、調査自体を覆ったという内容でした。

¶15 最近までホットだったある人物の子どもの学位取り消し問題も、大きな枠組みではその芸能人の学位偽造論議と関係がなくはないです。 普通の人基準で非難されて当然の内容に対して擁護する人ができる理由は、隠された物差しがあるからです。 非難する側は虚偽の履歷が合格に影響を与えたかどうかに関わらず、MEET(医学教育入門検査)が反映されない随時募集を医師になる經路で「利用」できる社会経済的状況と条件自体を特権として見ることですが、この非難を非難する側は(特に事件当事者は)他のインサイダーたちがどのように似ていたり、もっと深刻な経路で専門職と要職に就いてきたかをよく知っているため、彼らにとって問題になったのは「些細なことと」みるからです。 結局、表向きには葛藤が互いに違う世界に住むためであるように見えますが、本当の理由はどちらも「話せない」ことが存在するためです。 片方は「分からなくて」、もう片方は「言えない」からでしょう。 結局一番重要な真実は埋もれてしまうでしょう。 他の話ですが、博士課程に通っていた時、ある教授から聞いた話が思い出されますね。 課程の特性上、航空会社の機長(パイロット)の方々もたくさん在学中でした。 ある日、教授と機長一人、そして私が食事をともにしていた時、教授は冗談交じりにこう言われました。「昔はパイロットもハンサムな順に選んだよ。」 当時は100%冗談として受け止めましたが、今はそうかもしれないという考えを完全に排除できない私を発見します。 このエピソードが考え付いたのは、上記の学位取り消し事件の該当教授と私がある関係があることを前提に、博士課程の時、教授が私にそれとなく何かを聞いたことがあるからです。 この教授の授業の時は、科目の特性上、時事的な素材がよく登場しましたが、ある日は大学教授の政治的中立に関する話が出ました。 この時、私に決心したかのように聞かれましたね。上記の事件の教授が「ポリフェッサー」だと思うのか明らかにしてくださいって。 この謎に敷かれた隠された前提に、当時そぶりを見せませんでしたが、驚いたのは事実です。 ふふ、誰か教えてください。 この事件の教授、または特定の政党が私とどのような関係があるのか。

¶16 学位偽造の方法を話している途中時事問題でちょっと横道にそれましたね。 再び本論に戻りますと、これを他の方式の偽造にも適用できるということです。 例えば、Aに親子Bがあり、契約関係によって親子でないCを育てており、AはBの存在を隠さなければならない状況であるとしましょう。 AはCに自分が実の母であることを注入させなければ、契約関係を続けることができません。 Cが生みの親を探すからです。 この時、AがCをだます手段として想定できる最上の方法は、自分とCの遺伝子が同じであることをCに見せることです。 もちろん検査自体を操作するのは普通の方法です。 しかし親子Bが存在するのとそうでない状態での操作は厳然と異なることになります。 まるで偽JohnDoeが本物のJohnDoeの電算DBに載るように、Bの遺伝子をCであるかのように提出するようになれば、すり替えたとしても、少なくとも実在する遺伝子を突きつけるわけですからね。 ないものを作り出すよりはるかに危険でない方法です。 だますのもすりかえるだけうまくやればそれでいいだけです。 さらに、Cは(当然最初から偽造されたこと)出生証明書でもすでに偽造の痕跡が見られるため、その発給主体である医療人を信頼することができません。 そのため、AがCに遺伝子検査を提案しても、Cは受け入れられません。 検査主体がどちらの側に立つかよく分かるからです。 これは個人の道徳性のレベルを超えて、産業レベルの問題だと言った方が正確でしょう。 まるで明白に見えるワクチンの副作用を、その副作用とは言えない今の医療関係者の立場と似ているはずです。 誰も、何の利益も与えない正直さを発揮し、多くの利益をもたらす道をあきらめないでしょう。 それでAとBと医者が太ってCだけが病気になるだけです。 しかしCは、それがむしろ永遠に生きる道だと信じているようです。

¶17 私の耳たぶはあごから離れている形です。 この形質は優性なので、親のうち少なくとも片方の耳たぶが私と同じように離れていなければなりません。 幼い時ひどいニキビができたこともありました。 足は集めると中間に空間ができるほど曲がっています。 曖昧な性格の描写よりは目で確認できる特徴だけ列挙したものですが、これを共有する人は見たことがありません。 しばらく誰かは分からないまま一緒にしたことはあったかもしれません。実の親が誰なのか正確にわかりませんが、この方々に私の気持ちを伝えます。 心配しないで、楽に過ごしていただきたいです。 本にも書きたように、顔を見たり会ったりできなくてもいつもつながっていると思います。 いつか理由を尋ねても答えず、私の指を注意深く見ていた誰かの真似をしてみます。 特に曲がった指を一本見下ろします。

 

¶1 종종 친어머니 찾는 얘기, 그 분을 그리워하는 얘긴 써왔지만 친아버지에 대해선 소홀했던 것 같습니다. 친아버지가 혹여 섭섭해 하시거나, 제가 관심이 없다고 오해하지 않았으면 하는 바람에서 이번엔 친아버지와 관련된 것일 수도 있을 얘기를 해 볼까 합니다.

¶2 우선 친아버지에 대해선 아는게 거의 없음을 밝힙니다. 친어머니의 경우와 달리, 단서를 찾으려 해도 공개돼 있는 분석의 재료가 거의 없기 때문입니다. 다만 출생을 들여다 본 경험치가 쌓이면서 과거를 돌이켜 봤을 때, 친아버지와 관련된 것으로 생각되는 일화나 지인들의 얘기를 남기는 것 정도는 가능할 듯 합니다.

¶3 그간 여러 번 밝혔듯 제겐 우연을 가장해 접근하는 사람이 많습니다. 그 중 대구서 만난 한 분에겐 대담하게 친모 찾는 얘기와 주변에서 일어나는 얘기를 해 본적이 있습니다. 그도 제가 안스러웠던 것인지, 아님 조금은 마음을 열었던 것인지 고맙게도 이런 얘기를 해 주시시더군요. “네가 말하는 [주위에 붙는]사람들은 어머니를 지키기 위해 아버지 쪽에서 보내는 사람들일거다.” 그의 말이 사실이라면, ‘지킨다’는 것이 무슨 뜻인지 궁금했습니다. 또 그것을 위해 사람을 왜 제게 보내야 했던 것인지. 저와 친부모 사이엔 존재자체가 가리워진 채 가로놓여 있는 오해가 있을지도 모른다는 생각이 들었습니다. 그리고 그 때가 친아버지에 대해서도 알아봐야 겠다는 마음이 생겨난 때이기도 합니다.

¶4 오래 전 사귀었던 여자친구에게서 들었던 별칭이 있었어요. ‘곰(bear)’ 이었습니다. 저를 잘 아는 사람이라면 참 안 어울린다 생각할 겁니다. 제게도 꽤 신선한 별명이었지요. 성격적으로든 외모적으로든, 일생 중 잠깐을 제외하곤 딱히 곰스러웠던 적이 없어서 말입니다. 그녀는 남자친구가 곰이면 자신도 ‘동족’이어야 한다는 저의 반론에 못이겨 ‘곰순이’로 불리는 것에 마지 못해 동의했지만 희한하게도 그건 또 못마땅하게 생각하더군요. 내심 고양이나 너구리 같은 다른 귀여운 동물로 불리길 원했다는 것도 나중에 알게 되었죠. 저를 곰으로 부르면 자신도 곰이 될 가능성이 높을 것을 알면서 왜 저를 ‘곰’으로 만들었나 하는 의문이 드는 것은 자연스러운 일입니다.

¶5 군대서 같이 지낸 사람들끼리는 다른 조직에서 만난 사람들과 비교해 더욱 서로의 사적인 것을 많이 알게됩니다. 기본적인 자유가 억압된 환경에서 동고동락하기에 서로의 내밀한 성격까지 드러내 보이는 사이가 되지요. 당연히 누가 어느대학 무슨과에 다니다 왔는지에 관한 것 정도는 서로 모를 수가 없습니다. 이 때문에 군대 생활을 같이한 사람에게서 저의 신상과 관련해 엉뚱한 얘기를 듣는 건 다른 경우에서보다 충격적인 일입니다. 한날 군대 지인이 제게 그러더군요, ‘중앙대’ 나왔냐고요. 당시엔 특정대학의 이름보다 제 출신교를 잘못 알고 있다는 사실 자체에 놀랐을 따름이었지만, 지금은 중앙대란 세 글자에 주목하게 됩니다.

¶6 중앙대하니까 생각나는 일화가 또 있습니다. 작년 말부터 올해 초까지 부산의 한 게스트하우스에 머물고 있었는데, 거기서도 우연을 가장해 제게 접근한 분들이 여럿 있었습니다. 그 중 한 분이 중앙대 출신이었죠. 수 많은 출신교 중 우연히 그 학교였을 수도 있지만 대화를 오래 하면서 그 분이 사전에 저란 존재를 몰랐던 완벽한 타인은 아닌 것 같다는 판단이 있었기에 그 분의 출신교가 더 특별하게 다가옵니다. 또 그가 저와 관계가 있을 것이라 전제하고 말한 듯한 특정 정당 소속의 정치인 이야기를 듣고나서도 그러했고요.

¶7 첫 직장인 대한병원협회(이하 협회)에서의 일화는 언급할 가치가 있다고 생각합니다. 출생에 관해 완벽히 무지했던 상태였으니, 상대가 경계심을 내려놓고 설정해 놓은 의미를 날 것 그대로 엿볼 수 있어서 그렇습니다.

¶8 한번은 병원경원에 관하여 외국계기업에 이른바 ‘컨설팅’ 맡기는 일을 담당한 적이 있었습니다. 이 용역계약이 체결되는 과정을 자세히 묘사하면(이런게 재밌는데) 첫 직장에 누를 끼칠 것 같아 생략해야 할 것 같아요. 결론만 말하자면 업체의 선정에서 보이지 않는 손이 작용하는 듯 했습니다. 실무자인 제가 약간 외따로 노는, 살짝 배제된 것 같은 느낌이었지요. 업체의 이름이 그 유명한 ‘멕킨지 앤드 컴퍼니’였습니다. 이후 협회에 파견된 업체 담당자 역시 저를 대하는 태도에서 뭐랄까, 이미 저라는 사람을 알고 있는 듯한 느낌을 받았습니다.

¶9 처음 배속된 부서가 총무부라는 곳이었어요. 알다시피, 협회는 병원장들이 모인 사단법인입니다. 조그만 사무국 조직 내 의사결정기구들의 장(長)도 병원장이 맡지요. 제 부서는 당시 총무위원회라는 곳의 소관이었는데, 제가 입사하고 나서 얼마 지나지 않아 해당 위원장님이 바뀌었습니다. ‘중앙대’병원 원장님이셨죠.

¶10 친어머니에 관련된 것으로 보이는 일화도 잠깐 언급해야 할 것 같아요. 사후적으로(돌이켜 봄으로써) 첫 직장에 다닐 때 포착해 낸 출생에 관계된 것으로 보이는 순간들을 언젠가 얘기해 보고 싶었는데 지금이 적당한 기회인 듯 합니다. 협회는 정말 우연한 기회에 지원하고, 다니게 된 곳이었어요. 당시에도 취업난이 극심해 저 나름으론 취업이 기쁜 일이었지만 가까웠던 사람 몇몇은 축하는 커녕 비아냥 거리는 반응이었지요. 시기질투를 할 만큼 유명하거나 고연봉의 직장도 아니었으니 아주 이상한 일이었지요. 지금 생각해 보면 그들에게 감사합니다. 그것 자체가 아주 중요한 정보였으니까요.

¶11 채용은 필기시험과 면접을 통해 이루어졌습니다. 입사 후 한참 지나 채용당시의 인사자료를 훑어 본 적이 있는데(인사담당부서에 있었으므로) 여러 객관적인 지표상 딱히 특혜가 있었을 가능성은 없었어요. 면접을 같이 본 사람 중엔 잡코리아 현직자가 있었는데, 면접 후 지하철 역까지 같이 걸어가면서 그가 보기엔 제가 합격할 것 같다는 얘기를 해 주시더군요. 협회와의 인연은 그렇게 시작된겁니다. 출생과 관계된 것으로 여겨지는 일들은 오히려 입사 직후부터 나타나기 시작합니다.

¶12 첫 출근날, 시험과 면접 때 보지 못한 분이 대기실에 앉아 계셨습니다. E대학병원 간호사 출신으로 협회에서 오래 근무하다 퇴직한 분이셨죠. 말하자면 ‘재입사’ 하신 분이었습니다. 나왔던 직장에 다시 들어가는 경우는 흔치 않기에 그저 어떤 사연일까 궁금했던 분이셨죠. 그리고 얼마 지나지 않아 또 다른 경력자 분이 들어오셨습니다. 마찬가지로 E대학병원 간호사 출신이셨죠. 외제차 오너라는 걸 나중에 소문으로 알게 됬는데, 경제적인 것 보단 커리어를 유지하고 싶어 들어오신 것이라고만 생각했습니다. 그런데 제가 퇴사한 후 얼마 지나지 않아 이 분도 퇴사하셨다는 걸 알게 됐습니다. 이 외에도 E대학과는 흥미로운 에피소드가 많은데 협회와 관련된 것만 언급하겠습니다.

¶13 다시 친아버지 관련 일화로 돌아가겠습니다. 한날 고향 친구가 연락을 해왔어요. S그룹의 계열사에 다니고 있던 친구였죠. 과묵한 성격에 평소엔 그다지 연락이 잦은 친구가 아니어서 놀랐는데, 연락한 목적을 듣고 또 한 번 놀랐더랬죠. 직장 동료를 소개시켜 준다는 것 아니겠습니까. 아직도 소개팅 장소를 기억합니다. 구 E대학병원 터가 내려다 보이는 E카페였지요. 카페 뒤에는 D그룹 본사건물이 있고요. 그는 연봉이 높아서 그런지, 나이에 비해 일찍 서울에 아파트를 마련했다 싶었는데 집들이차 놀러가보니 D그룹의 아파트더군요. 이 친구 제 SNS에 좀처럼 댓글을 남기는 편이 아닙니다. 그런데 한날, 앞서 언급한 여자친구가 저를 곰이라 살갑게 부르는 포스팅을 한 적이 있었는데 거기다 대뜸 제가 어딜 봐서 곰이냐고 발끈하는 댓글을 남겼다는 것 아니겠습니까. 참 댓글 안 다는 친구인데 말입니다. 우연이겠지요? 물론 아주 흥미롭습니다. 외사촌 형이 H그룹에서 D그룹으로 옮긴 것도, 그가 해외 출장을 러시아로 자주 다녔던 것도 마찬가지겠지요.

¶14 이번 포스팅을 마치기 전에 한 가지 남기고 싶은 얘기가 있어요. 오래 전, 한 유명 연예인의 해외학위 위조논란에 관한 얘기부터 해야겠네요. 그 사건에서 가장 저의 관심을 끈 건, 사건 당사자 학위의 진위여부보다 일반적으로 위조가 ‘어떤 방식’으로 일어나는가에 관한 것이었습니다. 당시 이 사건에 관한 커뮤니티에서 소개된 여러 가설 중 가장 있을 법하다고 여겨졌던 것은 전산조작이었어요. 예컨데, John Doe라는 유명 A대학의 졸업자가 있다면, 동명이인(同名異人)인 John Doe가 A대학 전산DB에서 진짜 John Doe의 학사기록에 올라타는 방식이었죠. 진짜가 나타나 진짜행세를 하는 가짜의 행동을 문제삼지만 않으면 언제나 성공하는 방식인 셈입니다. 가짜 John Doe의 학적은 전산에 실재하는 것이고, 각종 증명서도 언제든 출력 가능한 것이니까요. 진짜 John Doe는 묵과를 대가로 매수되거나, 별로 상상하고 싶지 않은 방법으로 개입이 저지될 수 있다는 군요. 국적이 다르거나 사망한 자의 것이라면, 명의자 본인 또는 지인이 학적 레코드의 도용(전용) 사실 자체를 영원히 모를 수도 있습니다. 여담으로, 당시 커뮤니티에서 본 가장 인상적인 글 중 하나는, 그 때 사건을 계기로 국회차원에서 해외학위에 관한 전수조사를 위해 특별 위원회가 꾸려졌었는데, 조사결과 사회의 근간을 흔들 만큼 주요계층에서의 허위학위사례가 많아 아예 조사자체를 덮었다는 내용이었지요.

¶15 최근까지 핫했던 모 인사 자녀의 학위취소 문제도 큰 틀에선 그 연예인 학위위조논란과 관련이 없지 않습니다. 보통사람이 보기에 비난받아 마땅한 일에도 옹호하는 부류가 생기는 이유는 숨겨진 잣대가 있기 때문입니다. 비난하는 쪽은 허위스펙이 합격에 영향을 준 여부와 상관 없이 MEET가 반영되지 않는 수시모집을 의사가 되는 길로 ‘이용’할 수 있는 사회경제적 상황과 조건자체를 특권으로 보는 것인데, 이 비난을 비난하는 쪽은(특히 사건 당자자는) 다른 인사이더들이 어떻게 비슷하거나 더 심각한 경로로 전문직과 요직을 차지해 왔는지를 잘 알기 때문에 자신에게 문제된 것은 ‘사소한 것’으로 보기 때문입니다. 결국 겉보기엔 갈등이 서로 다른 세계에 살기 때문인 것처럼 보이지만, 진짜 이유는 어느 쪽도 ‘얘기할 수 없는’ 것이 존재해서 그런 것이지요. 한쪽은 ‘몰라서’, 다른 한 쪽은 ‘말할 수 없어서’ 일겁니다. 결국 제일 중요한 진실은 묻혀 버리게 되지요. 다른 얘긴데, 박사과정 다닐 때 한 교수님으로부터 들은 얘기가 떠오르는군요. 과정 특성상 항공사 기장(파일럿)님들도 많이 재학중이었죠. 한날 교수님과 기장 한 분, 그리고 제가 식사를 같이 하다 교수님이 농담조로 그러시더군요, “예전엔 파일럿도 인물순으로 뽑았어”. 당시엔 100% 농담으로 받아 들였는데, 이젠 그럴 수도 있게다는 생각을 완전히 배제하지 못하고 있는 저를 발견합니다. 이 일화가 떠오른건, 위 학위취소 사건의 해당 교수와 제가 어떤 관련이 있다는 것을 전제로 박사과정 때 교수님이 제게 넌지시 무언가를 물어본 적이 있기 때문입니다. 이 교수님 수업 땐 과목 특성상 시사적인 소재가 자주 등장했는데, 한날은 대학교수의 정치적 중립에 관한 얘기가 나왔습니다. 이 때 저한테 작정한 듯 물으시더군요, 위 사건의 교수가 ‘폴리페서’라고 생각하는지 밝혀달라고요. 이 의문스럽게 깔린 숨겨진 전제에 당시 내색은 안했지만 놀라웠던 건 사실입니다. 후후, 누가 좀 알려주세요. 이 교수, 또는 특정 정당이 저와 어떤 관계가 있는 것인지.

¶16 학위위조의 방법을 얘기하다 시사문제로 잠깐 빠졌군요. 다시 돌아가 본론으로 이어가자면, 이를 다른 방식의 위조에도 적용해 볼 수 있다는 것입니다. 예컨데, 갑에게 친자 을이 있고, 계약관계에 의해 친자 아닌 병을 키우고 있어서 갑은 을의 존재를 숨겨야 하는 상황이라고 합시다. 갑은 병에게 자신이 친부(친모)임을 주입시키지 못하면 계약관계를 이어갈 수 없습니다. 병이 친부모를 찾을 것이기 때문입니다. 이 때 갑이 병을 속일 수단으로 상정할 수 있는 최상의 방법은 자신과 병의 유전자가 같음을 병에게 보이는 것입니다. 물론 검사자체를 조작하는 건 평범한 방법입니다. 그러나 친자 을이 존재하는 것과 그렇지 않은 상태에서의 조작은 엄연히 다른 것이 됩니다. 마치 가짜 John Doe가 진짜 John Doe의 전산DB에 올라타듯, 을의 유전자를 병의 것인양 제출하게 되면 바꿔치기는 했을 지언정 적어도 실재하는 유전자를 들이미는 것이니까요. 없는 걸 만들어 내는 것 보단 훨씬 덜 위험한 방법이지요. 속이는 것도 바꿔치기만 잘 하면 그만일 뿐입니다. 더욱이 병은 (당연히 처음부터 위조 되었을) 출생증명서에서도 이미 위조의 흔적을 보았기 때문에 그 발급주체인 의료인을 신뢰하지 못합니다. 그래서 갑이 병에게 유전자 검사를 제안해도 병은 받아 들일 수 없습니다. 검사주체가 어느 편에 설 것인지 뻔히 알기 때문입니다. 이것은 개인의 도덕성 차원을 넘어 산업 차원의 문제라고 해야 정확할 것입니다. 마치 명백해 보이는 백신의 부작용을 그것의 부작용이라 말 못하는 지금의 의료인들 입장과 비슷할겁니다. 아무도, 아무 이익도 가져다주지 않는 정직함을 발휘해 많은 이익을 가져다주는 길을 포기하지 않을겁니다. 해서 갑과 을과 의사들이 살찌고 병만이 병들어 갈 뿐입니다. 그러나 병은 그것이 오히려 영원히 사는 길이라 믿는 듯 합니다.

¶17 제 귓불의 끝자락은 턱에서 떨어져 있는 형태입니다. 이 형질은 우성이어서 부모 중 적어도 한 쪽의 귓불이 저와 마찬가지로 떨어져 있어야 하지요. 어릴 때 여드름이 극심하게 난 적도 있었고요. 다리는 모으면 중간에 공간이 생길정도로 휘어있습니다. 애매한 성격의 묘사보단 눈으로 확인가능한 특징만 열거한 것인데, 이걸 공유하는 사람을 본 적이 없어요. 잠시 스쳐 지나갔던 적은 있었을지 모르겠습니다. 누군지 아주 정확히는 모르겠으나, 이 분들께 제 마음을 전합니다. 걱정마시고, 편안하셨으면 좋겠습니다. 책에도 적은 것 처럼, 만나거나 보지 못해도 항상 연결돼 있다고 생각합니다. 언젠가 이유를 물어도 대답해 주지 않으면서, 제 손가락을 유심히 들여다 봤던 누군가를 흉내내 봅니다. 유독 휘어진 손가락 하나를 내려다 봅니다.


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