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本と音楽とねこと

狂い咲け、フリーダム

栗原康編著,2018,狂い咲け、フリーダム──アナキズム・アンソロジー,筑摩書房.(9.15.2021)

 タイトルどおり、栗原さんの解説付きで、日本の名だたるアナキストたちのエッセイや詩が抜粋して掲載されている。
 わたしにはなじみ深い人たちばかりで新味がなかったが、生きる意味を喪失しかねないでいる若い人たちには力強い応援メッセージとなるだろう。

国にも家庭にも会社にも縛られない。権力に抗っても、正義や理想にがんじがらめになったり自己規制したりしちゃ意味がない。あばれろ。心臓がバクバクするような生の躍動感をとりもどせ。そんな人々の文章と生き方を気鋭の研究者が個性溢れる文で紹介。大杉栄、伊藤野枝、辻潤、中浜哲、朴烈、金子文子、石川三四郎、高群逸枝らから、現代の田中美津、だめ連以降まで。

目次
第1章(大杉栄(1885‐1923)―生きる力があばれだす(栗原康)
伊藤野枝(1895‐1923)―結婚制度そのものをぶっつぶせ(栗原康)
辻潤(1884‐1944)―自分を捨てろ、人間さえも捨ててしまえ(栗原康)
中浜哲(1897‐1926)―それがいかがいたしましたか?(栗原康)
金子文子・朴烈―テメエの不逞を武器にしろ(栗原康)
朴烈(1902‐1974)―「働かずにどんどん食い倒す論」
金子文子(1903‐1926)―「第十二回訊問調書」)
第2章(石川三四郎(1876‐1956)―地はだれのもの?土民起つ!(栗原康)
八太舟三(1886‐1934)―経済はいらない(栗原康)
高群逸枝(1894‐1964)―家庭をケトバセ!(栗原康)
八木秋子・宮崎晃―窃盗の仁義?コミューン起つ!(栗原康)
八木秋子(1895‐1983)―「言葉・表現」
宮崎晃(1900‐1977)―「農民に訴う」(抄))
第3章(向井孝(1920‐2003)―「反運動」の躍動感(栗原康)
平岡正明(1941‐2009)―あらゆる犯罪は革命的である(栗原康)
それから(栗原康)
田中美津(1943‐)―とりみだした生をいきてゆきたい(栗原康)
神長恒一(1967‐)―だめ連、そして「働かない、ゆえに我あり」(栗原康)
矢部史郎・山の手緑 地図はなくてもあるいてゆける(栗原康)
矢部史郎(1971‐)―「道路に屈服しないために
山の手緑」(1970‐)―「暴力、大切」
マニュエル・ヤン(1974‐)―爆発的な言葉の力(栗原康))

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