Ethnotronica

民族音楽からテクノまで、音楽を中心とした話題。

David Darling - Cello Blue

2004-10-30 | Music
David Darling - Cello Blue


David Darling。チェリストであり、NPOなどで音楽普及に努める人物でもあります。
多くのCDを出していますが、今日紹介するのは"Cello Blue"。

紛れもなく"ブルー"な音楽。静かで、海のような透明感に溢れ、心の底からのブルーな感情に包み込まれます。
チェロを主体とした小編成…だと思うのですが、クレジットを見る限り彼の名前しかなく、もしかしたら多重録音をやっているのかも知れません。

非常に情緒溢れた音楽です。
間を大事にし、感情の抑揚を大きく表現する。
ゆったりと流れる時間軸は、彼の息づかいによってその動きを変え、静かなのに躍動感を持ち、すぐそこにdavidの息使いを感じます。

音だけ聴けばアンビエント・ミュージックとしても捉えられそうな雰囲気なのですが、じっくり聴くとその中に込められた"思い"の深さのようなものに圧倒されます。
今まで比較的打ち込みを中心とした物を多く紹介してきましたが、これはとにかく"呼吸"を感じる音楽。良いです。ぜひぜひ。

雪と言えばスキー

2004-10-29 | Misc
寒いです。雪降りました。まだまだ積もりはしないですが…
新潟の方達の深刻な状況が身にしみるようです。

雪と言えばスキー。スキー場と言えばこんな話がありますね。
国連の報告です。

一言で言うと、温暖化でスキー場が無くなるということ。
最初の方に、スイスでは15%のスキー場が雪不足で、今後37~55%のスキー場で同様の事態になるとのこと。
北海道でも、最近はオープンが遅れるスキー場が相次いでいます。
これも確実に温暖化の影響。まぁ当然と言えば当然ですね。

それでこの記事ではこういったことが世界中で起きる、ということを報告しています。

これって、スキー場が無くなるとか、そういう話だけでは無い気がします。
例えば、生態系への影響。あと、雪解け水が減ることの影響とか。

とにかく、100年もすれば観光産業も激変するでしょう。
北海道はスキーがかなり重要な観光産業なので、大打撃は必至です。
同時に夏が長く暑くなると、避暑地としての魅力も減。
こりゃヤバイですね、まさに試される大地・北海道。

CD完成

2004-10-25 | Misc
半年前から作っていたCDがついに完成!
我が家にやってきました。

写真は一箱で100枚入ってます。
これが数箱。

実際は半分以上は在庫として残る事になるんですが…
「大量の在庫を抱え」とかなんか嫌な響きですね。

売り上げが出たら音源や機材に投資して、また音楽で、という形で還元しようと思います。

クチコミ宣伝お願いしますm(__)m

サイトはこちら。

Oystein Sevag - Link

2004-10-22 | Music
Oystein Sevag - Link

名門Windham Hill Recordsより、キーボーディスト・フルーティストであるOystein Sevag
ジャズをベースにしてシンセサイザーを大幅にフィーチャーし、アンビエントやポップスへアプローチしています。
シンセはあまり細かいニュアンスをもたず、サックス等のソロの良さを最大限に引き出しています。

特に面白いのは"Dance of Angels"。名前からは何となく明るい雰囲気を想像しますが、実際は薄いレイヤーのパッドが醸し出す非常にダークなアンビエンスの中でピアノが舞う、なかなか他では聴かないスタイル。
もちろんこれ以外も素晴らしい楽曲ばかり。

10年以上の作品であるせいか、打ち込みが非常に"まっすぐ"というか、あくまで主体の生音を持ち上げるための使い方が非常に好感を抱かせ、最後の"My Heart"を聴いた後には非常に穏やかな気持ちになります。

夜10時くらいに聴きたい音楽ですね。

Balligomingo - Beneath the Surface

2004-10-19 | Music
Balligomingo - Beneath the Surface

メインのはずが久々なCD紹介。
今日はAmazonで自分が書いたレビューを転載します。

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Enigma、Delerium、Deep Forest等、エスノ・エレクトロ・ニューエイジとでも呼べそうなジャンルの類の音楽は、「癒し系」ブームの波に乗り一気に日本でも広まった感がありますが、市場的にはまだまだ少数派であることは否めないと思います。

ただ、アイデア勝負の感も否めないそのジャンルだからこそ、進歩はめざましいものがあり、長い間支持され続ける、多くの優れた作品が存在しています。
「Beneath the Surface」は、そこで生まれた手法や世界観を持ってして、Pops界に殴り込みをかける、革命的な作品だと思います。

ゆったりと流れるBPM100強のビートに、世界観を決定づけるパッドとアルペジオのシンセ群。一つ一つは無機質な音なのですが、それらの集まりは空気感にあふれています。美しく妖しい女性ボーカルと、非打ち込みのストリングスによる感情の揺らぎ。よくあるんだけど心を揺さぶるコード進行も、多くの人が好むと思います。

どこをどう聴いてもポップスなんだけど、ポップ界に今まであったものとは全く違う。
可能性を広げる方法として、今度はポップスの側にいる人がこういう音作りに手を出してみると、面白いかも知れません。

とにかく、全ての人におすすめです。

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BalligomingoはIUMAから4曲ダウンロードできます。是非!!
Balligomingo(IUMA)