端と底を行き来するRPG

そのとき、きっと誰かの中心blog。
アーカイブにある作品は人事を尽くした盛者必衰の入れ替え制。

風魔とじいちゃん

2009-08-20 22:07:37 | BASARA
よくなにを考えているわからないと言われている。
話さないし、表情もないからだ。



うむ、全く持ってその通り。

無口とお喋り

出会ってこの方。
特に目立ったつきあいはなかったと断言できる。
ただの主従関係だし。
相手はどう思っているかわからないし。
自分から家臣に話しかけるなどおかしな話だったし。
第一、自分は北条氏政だし。
えらいんだし。
だが、世の中わからないもので。
どうしても、関わりを持たざるを得なくなった。
極秘作戦で、連携をとる必要があったのだ。

「あー、風魔よ。
 ちょっとよいかの」
「……」

こっち向いたかな?
それすら分からんぞ。

「あー、あのな。
 極秘の情報によると、今夜野党が忍び込むらしい。
 相手はなんと武田の犬よ」
「……」

ん? ちょっと目を見張ったか?
…気のせいかも知れん。

「そこでじゃ。
 懐までおびき寄せて逃げられなくし。
 一気に畳みかけようと思うんじゃ」
「……」
「この作戦の肝は、お主じゃぞ!」
「……」

今のは分かった。
やる気十分と示したんだろう。

「わしが逃げてきたら、お主の出番じゃ。
 あんのお喋りな犬っころを叩きのめせ」
「……」
「おお、やってくれるか!
 では、期待しておるぞ!」

気分良くその場を離れることにした。
なんだ、奴もよく見れば表情があるではないか。

そのすぐあと。
風魔小太郎は、「壁から」現れると。
そこにいた風魔小太郎は消えた。
分身に表情などありはしないが。
主人はそう思いこんだらしい。
分身に話しかける主人には驚いたが。
話している内容にも驚いた。
あいつが来る。

「……」

手にした手裏剣が軽快に回った。

****************************

なんとなく関係が保てている北条と小太郎。
幻視。

1 コメント

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( ・∀・)ノィョ-ゥ (黒兎)
2009-08-29 18:47:24
こた何かお茶目さんだよこた。

>こっち向いたかな?
>それすら分からんぞ。
が何かすっげーツボだった。確かに!
首だけこっちに向けて視線逸らしてるこた想像して死んだ。

長い付き合い(?)でなんとなくこたの挙動掴めてる(と思い込んでいる)じぃちゃんがとても素敵。

個人的におじいちゃんと孫みたいな関係の北条軍が好きだったんだが、こんなお互いに興味なさそうな北条軍もいいもんだな(*´∀`)

このあと「お喋りな犬っころ」と対峙して、一体どんな戦いが繰り広げられるのやら…
ちょいと妄想して来マッスル(`・ω・´)
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