「今回は?」
「でかいの1匹、物理系」
「俺の中のやべーセンサーは2階部分に反応」
「楽勝、行くぞ」
元はショッピングセンターだった場所。
地下2階地上4階までの建物は、現在、バギー一派が占拠していたのだが。
先の妖怪にビビり倒して逃げ出し。
『俺たちのアジトを取り戻してくれ!』というのが依頼。
バギーたちは『ソレ』を『異様にでかい人間』として認識したため。
最初に依頼を持ち込んだのは対人間の退治屋。
対処できるわけもなく、次々とたらい回しにされ。
巡り廻って回ってきた案件である。
目撃証言は図体がでかくて単独、だけ。
追加で『見ただけで掌打がきた』との体験談。
「気配は?」
「9時の方向」
「9時?」
「ゾロは動かないで待機。
っと、忘れてた」
ガサゴソと鞄をひっかき回して。
ウソップは黒くて小さい機械を取り出した。
ほらよ、とゾロに手渡す。
「イヤホンマイク、俺と外線でナミと話せる」
「ナミと?」
「勅令で設定しただけだから意図は知らない」
「…耳に付ければいいのか?」
「そっ」
ゾロは右耳にイヤホンマイクを装着する。
さらにウソップに言われた通りその場で仁王立ちを開始した。
自棄に素直だな、と思うがそれよりも自分のやべーセンサーが超反応。
「きたあああああ!!」
『また来たか、しつこい奴らめ』
「よぅ、デカ物」
サンジがくわえたタバコに火をつけた。
でかいとの評は伊達ではなく、裕に2.5Mは超えようか。
顔はどこか狼のようだが、立派な二本の角が主張している。
「ベヒーモスか」
『ほう、今度の奴は我を知っているか』
「…まぁ、一応」
ゾロは仁王立ちのまま、向こうを睨みつける。
ウソップは膝を振るわせて、悲鳴。
「べべべ、ベヒーモスって妖怪じゃねぇじゃん!
管轄外だ、管轄外!!!」
「今に始まったこったねぇだろう」
サンジは煙をひと吐き。
つま先で地面を二回つつき、気合いを入れる。
睨む先には、尻尾を揺らすベヒーモス。
「始めるぞ」
『どれ、遊んでやろうか』
身構えたゾロではなく、真ん中のウソップが吹っ飛んだ。
ほげぇー!!という悲鳴をお供に闇に飲み込まれる。
「あ?」
「前見ろ、前!」
ベヒーモスが鋭い爪を振り下ろす。
今度はゾロが受けたった。
真一文字に刀を構え、爪を受けた。
刃が腕に当たるや、ベヒーモスの顔が歪む。
『!?』
後ろに飛びのいて、尻尾でゾロを振り払うのと。
サンジがゾロの頭上を飛ぶのはほぼ同時。
振り下ろした右足がベヒーモスの頭を捉える。
『貴様らぁ!』
「頭上からの攻撃は始めてかい?」
『消えろ、目障りだ!!』
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「よぅ、ゾロ。 生きてっかー?」
「お前が無事なら余裕だ」
「そっかー、んで、どんな感じ?」
ほぼ無傷で床に寝そべっているウソップとは対照的に。
血みどろで床に倒れ込んでいるゾロがいた。
それでも彼は余裕だ、というのはいつものことだ。
「攻撃を刀で受けたら、普通に痛がってた」
「てことは、妖魔で間違いねぇのか」
「それ以外は『無害』だからな」
「俺が吹っ飛ぶ前な、気配が分裂したんだよ」
「? 一匹だったじゃねぇか」
「でもって、一番手前にいたゾロじゃなくて俺を吹っ飛ばしたってことは。
分身はきっぱり『幽霊系』だ」
「…敵が見えてきたな」
「俺が準備するから、ここまで追い込め。
方向は俺が指示する」
「了解」
むくりと起きあがると、ゾロは一人走り出す。
孤軍奮闘しているであろう、仲間の元へ。
********************************************
ゾロは天然の退魔体質。
「幽霊」は彼に近づくことが出来ない。
また彼の持つ刀は「妖怪」「幽霊」「妖魔」は斬れるけど。
「命あるもの」に対しては殺傷能力ゼロ。
切り傷さえも負わせられない。
ベヒーモス。
完全に趣味です。
モデルはFFXのやつ。
最初はFFXのイフリートを出そうかと思ってた。
路線一緒やん!
「でかいの1匹、物理系」
「俺の中のやべーセンサーは2階部分に反応」
「楽勝、行くぞ」
元はショッピングセンターだった場所。
地下2階地上4階までの建物は、現在、バギー一派が占拠していたのだが。
先の妖怪にビビり倒して逃げ出し。
『俺たちのアジトを取り戻してくれ!』というのが依頼。
バギーたちは『ソレ』を『異様にでかい人間』として認識したため。
最初に依頼を持ち込んだのは対人間の退治屋。
対処できるわけもなく、次々とたらい回しにされ。
巡り廻って回ってきた案件である。
目撃証言は図体がでかくて単独、だけ。
追加で『見ただけで掌打がきた』との体験談。
「気配は?」
「9時の方向」
「9時?」
「ゾロは動かないで待機。
っと、忘れてた」
ガサゴソと鞄をひっかき回して。
ウソップは黒くて小さい機械を取り出した。
ほらよ、とゾロに手渡す。
「イヤホンマイク、俺と外線でナミと話せる」
「ナミと?」
「勅令で設定しただけだから意図は知らない」
「…耳に付ければいいのか?」
「そっ」
ゾロは右耳にイヤホンマイクを装着する。
さらにウソップに言われた通りその場で仁王立ちを開始した。
自棄に素直だな、と思うがそれよりも自分のやべーセンサーが超反応。
「きたあああああ!!」
『また来たか、しつこい奴らめ』
「よぅ、デカ物」
サンジがくわえたタバコに火をつけた。
でかいとの評は伊達ではなく、裕に2.5Mは超えようか。
顔はどこか狼のようだが、立派な二本の角が主張している。
「ベヒーモスか」
『ほう、今度の奴は我を知っているか』
「…まぁ、一応」
ゾロは仁王立ちのまま、向こうを睨みつける。
ウソップは膝を振るわせて、悲鳴。
「べべべ、ベヒーモスって妖怪じゃねぇじゃん!
管轄外だ、管轄外!!!」
「今に始まったこったねぇだろう」
サンジは煙をひと吐き。
つま先で地面を二回つつき、気合いを入れる。
睨む先には、尻尾を揺らすベヒーモス。
「始めるぞ」
『どれ、遊んでやろうか』
身構えたゾロではなく、真ん中のウソップが吹っ飛んだ。
ほげぇー!!という悲鳴をお供に闇に飲み込まれる。
「あ?」
「前見ろ、前!」
ベヒーモスが鋭い爪を振り下ろす。
今度はゾロが受けたった。
真一文字に刀を構え、爪を受けた。
刃が腕に当たるや、ベヒーモスの顔が歪む。
『!?』
後ろに飛びのいて、尻尾でゾロを振り払うのと。
サンジがゾロの頭上を飛ぶのはほぼ同時。
振り下ろした右足がベヒーモスの頭を捉える。
『貴様らぁ!』
「頭上からの攻撃は始めてかい?」
『消えろ、目障りだ!!』
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「よぅ、ゾロ。 生きてっかー?」
「お前が無事なら余裕だ」
「そっかー、んで、どんな感じ?」
ほぼ無傷で床に寝そべっているウソップとは対照的に。
血みどろで床に倒れ込んでいるゾロがいた。
それでも彼は余裕だ、というのはいつものことだ。
「攻撃を刀で受けたら、普通に痛がってた」
「てことは、妖魔で間違いねぇのか」
「それ以外は『無害』だからな」
「俺が吹っ飛ぶ前な、気配が分裂したんだよ」
「? 一匹だったじゃねぇか」
「でもって、一番手前にいたゾロじゃなくて俺を吹っ飛ばしたってことは。
分身はきっぱり『幽霊系』だ」
「…敵が見えてきたな」
「俺が準備するから、ここまで追い込め。
方向は俺が指示する」
「了解」
むくりと起きあがると、ゾロは一人走り出す。
孤軍奮闘しているであろう、仲間の元へ。
********************************************
ゾロは天然の退魔体質。
「幽霊」は彼に近づくことが出来ない。
また彼の持つ刀は「妖怪」「幽霊」「妖魔」は斬れるけど。
「命あるもの」に対しては殺傷能力ゼロ。
切り傷さえも負わせられない。
ベヒーモス。
完全に趣味です。
モデルはFFXのやつ。
最初はFFXのイフリートを出そうかと思ってた。
路線一緒やん!
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