何がどうなれば、こうなるんだ。
自分の隣には、我らの航海士。
俺は、汗が噴き出していた。
分からないから、俺は寝る
時間は少し遡る。
今日も文句を言いながら、新聞を買う航海士。
「あれほど値段上げるなって言ってるのに!
新聞の値段を上げない代わりに手数料ですって!
バカにしてるわ!」
バカにしている、と言っている割には。
きちんと料金を支払っていることに感服する。
情報は力なり、とか何とか誰かが言ってた気がするが。
気がするだけでよく分からん。
朝の素振りは既にノルマを越えていたが。
やることも他にないので、黙々と続けていた。
「高いなら、買わなきゃいいだろ」
「あんたねぇ!
最新の情勢を知らないってどれだけ怖いか!
身の振り方とか税金とか。
食料品の値段だって変わってくるのよ!?」
「た、大変じゃねぇか!」
「だから、あたしが代表して読んでるんでしょ!
あんたら、新聞読まないし」
船長に講釈する姿も見慣れた。
そこにいつの間にかコックが参加しているのも慣れた。
だが、いつまで経っても慣れねぇものがある。
「うおっ!」
「きゃっ!」
「うわあああ、落ちるぅ!!」
大波だ。
グランドライン特有らしい脈絡のない気象。
それが関係しているのか、波まで気分屋だ。
さっきまで穏やかだった波が。
今じゃ船をひっくり返さんばかりだ。
今に始まった大波っていうのは、かなり厄介だ。
そして。
終わるのも唐突で。
その、あれだ。
「…あ?」
「……」
首元に細い女の腕が巻き付いていた。
おそらく船から振り落とされそうになって。
とっさにしがみついたのだろう。
だが、しがみついたのは船の縁や柱ではなく。
俺だったのだ。
気まずい空気が流れる。
遠くで、意識を遠退かせそうなコックの姿。
おい、いつもの通りに蹴りかかって来いよ。
「……」
「あんたから触ったら、借金上乗せるわよ」
だったら、首に全体重かけんな。
胸押しつけるな。
頼むから。
汗が噴き出す。
何の汗だか分からない。
分からないが、この状況はよくない。
大変よくない。
俺だって男だ。
そのうち、反応してしまいそうで怖い。
なにが怖いか分からない。
分からないが、大変好ましくない事態になるだろう。
「…あんたすごいわ」
「アァ?」
「よく立ってられるわね」
確信犯か。
「そう思うなら、自分で立てよ」
「…んー、まぁ、そうね」
「おう、さっさと離れろ」
離れる間際。
俺の耳がイカれたのか。
頭がイカれたのか。
航海士はこう言った。
「あんたでよかった」
とんでもねぇこと言っていきやがった。
何だ、どう受け取ればいい?
「借金、100ベリーくらい安くしといてあげる」
その言葉に喜んでいいのか、足らないのか。
俺にはさっぱり分からない。
*************************
こっそりナミはゾロのことを試してるといいと思う。
そこに恋愛感情があるかどうかは想像に任せる。
私は”あり”の方向で書いたけど。
ルフィのほうに転んでくれると面白いんだけどねぇ。
どうなんでしょう。
サンジは肝心な時に、思考が止まってしまうタイプな気がする。
普段は打って響きすぎるくせに。
このサンジはナミさん命。
これでいいですか、ゾロとナミさん。(ケータイ語尾のリク)
自分の隣には、我らの航海士。
俺は、汗が噴き出していた。
分からないから、俺は寝る
時間は少し遡る。
今日も文句を言いながら、新聞を買う航海士。
「あれほど値段上げるなって言ってるのに!
新聞の値段を上げない代わりに手数料ですって!
バカにしてるわ!」
バカにしている、と言っている割には。
きちんと料金を支払っていることに感服する。
情報は力なり、とか何とか誰かが言ってた気がするが。
気がするだけでよく分からん。
朝の素振りは既にノルマを越えていたが。
やることも他にないので、黙々と続けていた。
「高いなら、買わなきゃいいだろ」
「あんたねぇ!
最新の情勢を知らないってどれだけ怖いか!
身の振り方とか税金とか。
食料品の値段だって変わってくるのよ!?」
「た、大変じゃねぇか!」
「だから、あたしが代表して読んでるんでしょ!
あんたら、新聞読まないし」
船長に講釈する姿も見慣れた。
そこにいつの間にかコックが参加しているのも慣れた。
だが、いつまで経っても慣れねぇものがある。
「うおっ!」
「きゃっ!」
「うわあああ、落ちるぅ!!」
大波だ。
グランドライン特有らしい脈絡のない気象。
それが関係しているのか、波まで気分屋だ。
さっきまで穏やかだった波が。
今じゃ船をひっくり返さんばかりだ。
今に始まった大波っていうのは、かなり厄介だ。
そして。
終わるのも唐突で。
その、あれだ。
「…あ?」
「……」
首元に細い女の腕が巻き付いていた。
おそらく船から振り落とされそうになって。
とっさにしがみついたのだろう。
だが、しがみついたのは船の縁や柱ではなく。
俺だったのだ。
気まずい空気が流れる。
遠くで、意識を遠退かせそうなコックの姿。
おい、いつもの通りに蹴りかかって来いよ。
「……」
「あんたから触ったら、借金上乗せるわよ」
だったら、首に全体重かけんな。
胸押しつけるな。
頼むから。
汗が噴き出す。
何の汗だか分からない。
分からないが、この状況はよくない。
大変よくない。
俺だって男だ。
そのうち、反応してしまいそうで怖い。
なにが怖いか分からない。
分からないが、大変好ましくない事態になるだろう。
「…あんたすごいわ」
「アァ?」
「よく立ってられるわね」
確信犯か。
「そう思うなら、自分で立てよ」
「…んー、まぁ、そうね」
「おう、さっさと離れろ」
離れる間際。
俺の耳がイカれたのか。
頭がイカれたのか。
航海士はこう言った。
「あんたでよかった」
とんでもねぇこと言っていきやがった。
何だ、どう受け取ればいい?
「借金、100ベリーくらい安くしといてあげる」
その言葉に喜んでいいのか、足らないのか。
俺にはさっぱり分からない。
*************************
こっそりナミはゾロのことを試してるといいと思う。
そこに恋愛感情があるかどうかは想像に任せる。
私は”あり”の方向で書いたけど。
ルフィのほうに転んでくれると面白いんだけどねぇ。
どうなんでしょう。
サンジは肝心な時に、思考が止まってしまうタイプな気がする。
普段は打って響きすぎるくせに。
このサンジはナミさん命。
これでいいですか、ゾロとナミさん。(ケータイ語尾のリク)
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