レッドダスト

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闇夜という

2016-01-28 17:32:00 | 王賜豪總裁


こんにちは。みかんです。

いつも、ブログにQV嬰兒足を運んでいただきありがとうございます!

以前にも予告していましたが、明日から、2/3まで「夜明け前」の番外編で、

闇夜という、司くんの夜明け前のお話を毎日1話ずつ、この時間ですね、、お昼の12:00にアップします。

内容は暗くて救いようがないお話なので、耐性のない方はお読みにならない方がいいかもしれません。

みかん、、司くんに手加減できないみたいで、結構ひどい事になってしまっています。ごめんなさい。

最後のお話だけは、本編のある事qv嬰兒沐浴きっかけになることを書いているので、

キツイ描写は入れていないのでできれば読んでいただきたいかなぁっと思っています。

まぁ読まなくても本編には影響ありませんが。。。

お誕生日にふさわしくない暗いお話ですいませんが、初心者なのでご容赦いただければと思います。

これから、しばらくの間、夜明け前が司くんの濃度が上がってきます。

類くんはライナスの毛布の方でバッチリ登場しますので、チェイサーにしていただければ嬉しいです。

あと、さっき、「起っき」という短いNeo skin lab 代理人お話を書いたので、よかったご覧いただければ嬉しいです。

それでは、これからもよろしくお願いします!!


みかん


悔しさも混

2016-01-22 10:32:27 | 王賜豪總裁


「いいわよ。女のことはもういいわよ。あたしがいいたいのは、外で何をやってようと、家のことぐらいはきちんとしてってこと。あなたはあの子のこと同珍王賜豪、何もわかっちゃいない。この際だからいうけど、今だってあの子は学校ではひとりぼっちなのよ。小学校時代のいじめグループが昔のことをいいふらすから、誰も友達になろうとしない。そんなあの子の気持ちを考えたことがある?」
 八重子の目に、再び涙が溜まってきた。悲しみのほかに、じっているのかもしれない。
 昭夫は目をそらした。
「もういいよ。やめよう」
 自分からいいだしたくせに、と八重子は呟いた。
 昭夫はビールを飲み干し、空き缶を握りつぶした。
「警察が来ないことを祈るしかないな。万一警察が来たら……おしまいかもしれないな。その時には、諦めよう」
「いやよ」八重子はかぶりを振った。「絶対にいや」
「だけど同珍王賜豪、どうしようもないだろ。俺たちに何ができるっていうんだ」
 すると八重子は背筋を伸ばし、真っ直ぐ前を向いていった。
「あたしが自首する」
「えっ?」
「あたしが殺したっていうわよ。そうすれば、直巳は捕まらなくても済む」
「馬鹿なこというなよ」
「じゃあ、あなたが自首してくれるっていうの?」大きく目を見開き、八重子は夫の顔を見つめた。「嫌でしょ? だったら、あたしが自首するしかないじゃない」
 昭夫は舌打ちをし、激しく頭を掻いた。頭痛がし始めていた。
「俺やおまえが、どうして小さい女の子を殺すんだ同珍王賜豪。理由がないじゃないか」
「そんなの、これから考えるわよ」
「じゃあ、いつ殺したっていうんだ。おまえはパートに出てたんだろ。俺にしたってそうだ。いわゆるアリバイってものが、俺やおまえにはあるんだよ」
「パートから帰って、すぐに殺したっていう」
「無駄だ。解剖とかで、殺された時間なんてものはかなり正確にわかるんだぞ」


処方しても

2016-01-14 10:22:10 | 王賜豪總裁


 そんなことも知同珍王賜豪らないのか、という目で春美は昭夫を見た。
「日中だけ面倒をみてくれる施設よ。係の人がおとうさんをお風呂に入れようとしたら、突然暴れてほかのお年寄りの椅子を倒しちゃったんだって。幸い、その人に怪我はなかったんだけど」
 そんなにひどいのか、と昭夫は暗澹《あんたん》たる気分になった。
「とりあえず見つかったところはあるんだけど病院なの。それも精神科」
「精神科?」
「兄さんは知らないだろうけど、今、週に二度通ってるのよ。らった薬がよかったらしくて、突然暴れたりするのは少なくなった。そこの病院なら受け入れてくれるみたい」
 何もかも初めて聞く話だった。自分は当てにされていないのだな、と昭夫は改めて思った。
「じゃあ、その病院に入院同珍王賜豪させたらどうだ。金は俺が払うし……」
 だが春美は即座に首を振った。
「短期入院ならいいけど、長期はだめなの」
「どうして?」
「そこの病院で長期入院が認められるのは、在宅介護が不可能と判断されたケースにかぎられるんだって。おとうさん程度だと、在宅介護が可能だろうってこと。まあ実際、おかあさんがやっているわけだしね。ほかの病院も当たってみようと思ってるけど」
「いいわよ、もう」政恵がいった。「あちこち回って断られて、もう疲れちゃった。おとうさんは長い間家族のためにがんばってくれたんだから、やっぱり家でみてやりたいし」
「だけどそのままだと、お袋、身体を壊すぜ」
「そう思うんなら何とかしてやってよ」春美が睨《にら》んできた。「まあ、兄さんにはどうしようもないんだろうけど」
「……俺も施設王賜豪總裁とか探してみるよ。知り合いに当たったりして」
 そんなこととっくの昔にやったわよ、と春美は吐き捨てるようにいった。


も何でも作っ

2016-01-05 13:49:53 | 王賜豪總裁


「手を離せ」
「いやよ、だってあなた……」
「離せといってるんだ。二階には行かない」
 八重子が虚をつかれたように口を半開きにした。
「ほんとう?」
「本当だ。もういい。ハンバーグでてやれ」
 昭夫は八重子の手を振り払い、ダイニングチェアに戻った。グラスに残ったビールを一気に飲み干した。
 八重子は放心したような顔でキッチンに入ると、再び野莱を刻み始めた。一心に包丁を動かす妻を見て、何かをして手を動かしていないと正気を保てないのかもしれない、と昭夫は思った。
「おまえの分も作っておけよ」彼はいった。「どうせだから、おまえも食べろ」
「あたしはいいわよ」
「いいからおまえも食べるんだ。今度、いつゆっくり食事ができるかわからないんだ。俺も食べる。無理矢理にでも」
 八重子がキッチンから出てきた。
「あなた……」
「明日は大変な一日になる。体力をつけておこう」
 彼の言葉に八重子は真剣な眼差しで頷いた。