恩師「長尾弘」先生御著書・御講演

愛しき我が子よ幸せに生きよ健やかに生きよ。
自らを浄め自らを高め自らの神我に目覚めよ。

恩師「長尾弘」先生御垂訓

2014-11-30 03:49:05 | 日記

    恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より


        第五章 心の曇りをとるための反省


        反省研修会のこと


先の続き・・・

研修会での反省の課題は大きく分けて、次の段階があります。

1. 先ずは、「心の癖」です。
     自分のわるい癖、欠点などを思い出してノートに書いていきます。
     いくつでもかまいません。
     ただし、ノートは自分だけの記録です。
     次に、今日までに犯してきた「過ち」です。
     あの時にあんなことさえしなければよかった、あるいは人に見られて
     恥ずかしいという出来事があるはずです。
     それを思い出します。

2. 後悔するというのは、自分がいけないとわかっていても、
     つい繰り返して業(カルマ)のゆえですが、必ずその根(ルーツ)に
     なっている幼い頃の出来事があるはずです。
     0歳から十歳までの間に起きたそういう出来事を思い出します。
     この時。できるだけ詳しく出来事を再現します。

3. そのうち、いちばん心の重荷になっていた出来事を一つ選び出し、
     その時の、相手の人はどんな気持ちだったであろうかと、相手の立場に
     立ってみて自分の犯した過ちの行為を反省します。

4. また、その出来事についてお母さんはどのように思われただろうか。
     今度はお母さんの立場に立って反省します。
     幼い自分に対してどのように思ってくださったか。
       この点について徹底的に反省します。

5. 最後に、この反省で反省の対象となった幼い頃の自分自身に慰めと励ましを与え、
     その出来事に関して自分自身を赦させていただきます。
     自分を正当化するのではなく、神の愛に包まれた自分に生まれ変わり、
     二度と同じ過ちをしない自分になるためです。


              ~ 感謝・合掌 ~





恩師「長尾弘」先生御垂訓

2014-11-29 04:18:16 | 日記

     恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より


         第五章 心の曇りをとるための反省


     反省研修会のこと


先の続き・・・

反省は心の無智やカルマの思いのスモッグがつくる闇を照らしてくれる
偉大な法の光でもあります。
原因結果の法則の中に生かされている自己を理解する智慧の光とも言えます。
神様の愛を頼りに、自らが自らを救っていくのです。
けっして神様以外の力や、それを使う迷わせ人に惑わされてはなりません。
自分の心が理解でき、自分の誤りに気付いていけば、
自分も他人も同じ人間だったんだということがわかり、
すべてを赦させてもらえる心境になっていきます。

謙虚さ、やさしさ、そして強さなどがだんだんと育まれ、
その結果、魂が成長していきます。
愛は赦しです。
思いやりと同時に寛容な心が愛の中にはあります。
この世の中で最もいとしい自分を赦せない人が、
どうして他人を赦せるでしょうか。

相手の立場も心も我が事のようにわからないといけません。
それが苦労であれば、思いやりとして現れますし、過ちを犯してしまったなら、
寛容の心として現れます。
自分と相手とを分け隔てる思いは、神の御心ではありません。
何事が起きても、
常に自他の分離観を超えた大きな愛の心で包んでいくようになることです。
そのための反省なのです。
自己を見詰め、深く自己を知るためです。


           ~ 感謝・合掌 ~



恩師「長尾弘」先生御垂訓

2014-11-28 05:23:27 | 日記

      恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より


         第五章 心の曇りをとるための反省


         反省研修会のこと


先の続き・・・

別にそんなことしなくても自分は間違ったことなどしていないし、
困ってもいないと思う人は、まだ心の奥を探ってみたことのない人です。
誰にとっても、心の奥深くに人に言えないような秘密を隠し持っているという
ことはあります。
それは恥ずかしいことかもしれないし、
二度と思いだしたくないような悲しいこと、忌まわしいことかもしれません。
自分自身に対してさえ、もう記憶の彼方に忘れ去られてしまって、心の奥底に
眠っていることがあるものです。
それを反省によって知った時、

「ああそうだったか。私はなんと罪深い人間だったのか」と思い知り、
また人もそうだったのだと思えてきます。
しかし、それに気付いて、間違っていたと反省できている自分は、
もうそれまでの自分ではないことを知るべきです。
良心はすでに神の御心の中にある神我に属するものだからです。
パアッと光がさすごとく、
それまでの何もわからず、誤った行いをさせていた心の闇は消え去り、
変わって神の子の本質を具現できる自分の心が開発されてきます。
無明の迷っている心も、自分が反省して正直に心の誤りを悔い改めたなら、
すぐに苦しみから救われて楽になっていきます。
明かりがあるところに闇はありません。


           ~ 感謝・合掌 ~




恩師「長尾弘」先生御垂訓

2014-11-27 05:22:29 | 日記

         恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より


             第五章 心の曇りをとるための反省


          反省研修会のこと


一日の終わりにする反省とはまた異なり、
生まれてから今日までの自己をよく内省するという深い反省のしかたがあります。
これには正しい方法があります。
その方法を学びましたのは、高橋信次先生との出会いによってです。
そして、昭和五十二年四月に、幼い頃からの記憶をさかのぼり、
我が心の奥を徹底的にみつめることを決心して、
奈良県の或る山の中へ入りました。
そして、山中にちょうどいい浅い横穴を見つけ、
七日間ほとんど食わず寝ずの反省をしました。
その結果、自分自身のことを深く知るとともに、
自分を赦させてもらうこともできました。

自分も自然も一体であり、自分自身が光そのものだということを体験しました。
自分の体験したことを多くのみなさんにも体験していただこうと、
反省研修会を今迄に和歌山県の白浜や静岡県の富士宮などでも催しております。
これは、三泊四日でスケジュールを組み、
参加者の方にそれぞれ個室に入っていただき、
そこで何度かにわたり、幼い頃にまでさかのぼり、ふだんできない
ような深い反省をしていただくものです。
毎回、百五十名ほど参加されます。
人間の潜在意識にはちょうどゴミためのように、
たくさんの記憶がつまっています。
まず、いちばん上のほうには思いだしてもそれほどさしつかえのない記憶が積み重なっています。
自分にとって思い出すのが不都合な記憶は、その下にしまい込まれています。
そして、最も自分にとって思い出したくない記憶が誰にでもあるでしょう。
忌まわしい出来事、悲しい出来事、恥ずかしい出来事などです。

できれば、永久に忘れ去りたい。
でも、どうしても完全には記憶から消し去ることができない。
そういう記憶は幾重にもポリ袋に詰め込まれ、念入りに栓をして、
絶対にゴミための表面のほうへ出て来ないように念入りに重石をして、
たくさん積み重なったゴミのいちばん底のほうに押し込められています。
なぜ、わざわざこういう記憶を掘り起こすことが必要かと言いますと、
幼い頃の心のつまずきや過ちの記憶とその時の強烈な感情は、
その後の人間の一生を支配するほど影響力のあるものだからです。
自分自身の心の全貌をつかまない限り、私たちは真の自己を知ることも、
本当の幸福と健康をつかむこともできません。


             ~ 感謝・合掌 ~




恩師「長尾弘」先生御垂訓

2014-11-26 00:51:49 | 日記

      恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より


           第五章 心の曇りをとるための反省


           前世の親子が今生で嫁姑となる


先の続き・・・

この話をさせてもらうと、それを聞いた方は、
それからお姑さんとうまくやっていけるようになったそうです。
苦しみの中から心が開いたのでしょう。
前世の因縁が現在の謎を解く鍵になるというのは、よくあることです。
潜在意識にははかり知れない記憶が録音テープのごとく記録されています。
嫁と姑の問題はなかなかたいへんで、いいお嫁さんほど夫に尽くしますから、
それを息子を取られたように思って、お姑さんの方ではお嫁さんを憎く、
また、妬ましく思います。

そうかと思えばまた、できのわるいお嫁さんであれば、
お姑さんは今度は息子を大切にしないと言って怒り、
お嫁さんに不満を持ちます。
こういう因縁を消滅させるのに、
過去世を知ることが助けになることもありますが、
決して過去世にとらわれないようにしたいと思います。
なぜかといえば、過去は過ぎ去ったものだからです。
又、過去世のために現在を破壊してはならないからです。
そこで、いろいろな角度から相手と自分との関係について思い変えをしてみて、
自分の心をよく反省してみるといいのです。
シミュレーションのようなものです。

ただし、未来に起こりうる場合を想定するのではなく、
過去にきっとこうだったに違いないと、想像力を駆使してみるわけです。
相手と調和する方向に思いを変えればいいのです。
とにかく、自分の心を苦しめることは神の御心に添わないので、
幸せになれないことを忘れないことです。
潜在意識の深くへと降りていきますと、今生だけでなく前世、前々世と
ずっと過去の記憶が幾層にもわたって保存されています。
それをさらに突き抜けていけば、神我に到達します。
昔から神道の行法にも鎮魂帰神というのがあります。
魂鎮(たましず)めという言葉もあります。

毎日忙しく頭脳を駆け巡る想念感情や思考からしばし意識を離して心の内奥に
向け、呼吸も心身もくつろがせます。
心静かに反省していきますと、あたかも澄んだ湖面に空や雲や樹々や鳥が
映るように、ふだんは意識されないことまでが心に映ってまいります。
そうして心を見詰め直し、反省されることをお勧めします。
そうすると、これまでとは違った観点から相手と自分の関係を見直し、
また自分の想念や行為についても大いに反省する機会を自らに与えることに
なるでしょう。


           ~ 感謝・合掌 ~