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「理想的な淡水水槽」 12.3.5. 新時代の観賞魚のエサ 3/7


デュプラメソッド「理想的な淡水水槽」


12.3.5. 新時代の観賞魚のエサ 3/7



※新時代の観賞魚のエサ 2/7より続く



以下は「AQUARIUM heute」1987年4号に掲載されたDr. Rudolf Lörzの論文の要約である。



未加工の原材料について
「観賞魚だけではなく他の動物のフードにも、今日では多くの未加工成分が含まれるようになっており、これらは動物の種類に応じて様々に組み替えられて使用される。その際これらの未加工成分の多くは、加工された後にフードの材料となる。手が加えられていないとされるものもあるが、実際には他の天然成分によって希釈されるといった加工が行われている場合が多い。

数多い動物の中でも、観賞魚は特に未加工成分に対して厳しい要求をする。観賞魚フードに使用する未加工成分は、小さな魚が容易に噛み砕くことが可能でなければならないばかりか、理想を言えば他の原材料と完全に混合されていなければならない。まさにフードを製作する者に特別なノウハウを要求する分野なのである。

またそれ以外にも観賞魚フードには、いつでも簡単に使用できること、いつも同じ品質であることが求められる。すべての未加工材料は、フードに加工する際に液体に溶かされるが、その際に品質を保持できる溶解度の上限は88%、つまり水分は12%までしか入れられないとされている。このような厳しい条件下で生産されたフードが適切な保管状態にある場合、内容成分に著しい損傷は見られず、長い間一定の品質を維持することができる。

良質のフードを生産するために選び出されたすべての未加工の成分は、継続的に分析にかけられ、得られたデータが蓄積されていく。この際特に厳密に分析が行われるのは、観賞魚にとって好ましくない成分についてである。これは、病原菌やその他の菌類、有害物質、そして未加工の成分に含まれる特定の残留物がフード内に混入し、魚の健康に影響を与えないようにするためである。」


観賞魚用フードの原料と完成品の表面および
内部に含まれる脂肪分を調整する装置。




Rivulus geayi
ギアナのDemerara川で採集されたカダヤシの仲間




※新時代の観賞魚のエサ 4/7へ続く



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