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「理想的な淡水水槽」 12.3.5. 新時代の観賞魚のエサ 7/7

デュプラメソッド「理想的な淡水水槽」

12.3.5. 新時代の観賞魚のエサ 7/7



※新時代の観賞魚のエサ
6/7より続く



以下は「AQUARIUM heute」1987年4号に掲載されたDr. Rudolf Lörzの論文の要約である。



魚の栄養のための未加工原料に関する研究
「我々が開発した顆粒状の観賞魚用フード(デュプラリン)には、魚の生命活動に必要な栄養を供給するために多くの未加工原料が含まれている。これらの未加工原料については、我々の要求に応えることができるクオリティを持つものだけが購入され、さらに納品時に検査を受け、未加工原料専用の倉庫に保管される。

下に、我々が製造する様々なタイプの顆粒状およびタブレット状フードの製造に必要となる未加工原料を大まかに分類したものを記す。

グループⅠ
動物性たんぱく質

グループⅡ
植物性たんぱく質

グループⅢ
でんぷんを含む未加工原料

グループⅣ
その他の未加工原料


顆粒状フードはこのように開発された
顆粒状フードの開発に先立ち様々な生産方法が検討され、同時に淡水観賞魚と海水観賞魚が要求する栄養素が、それぞれ予備実験で確認された。また専門家たちによる数十年間に渡る実験と、その集積されたデータが取り入れられている。

まず最初に、これらの情報をもと基にして、エサが不適切に多く水中に入れられた場合でも、水に与える負担が可能な限り小さくなるような未加工原料の選択が行われた。また我々は、魚にとって極めて消化がよいこと、そして水槽に入れられるまでは生きたエサしか食べていなかった魚が容易に餌付くことなどをテーマに研究を重ねて、最適な原材料の配合を追求した。

一方フードの成形や原料の配合など最終的な加工については、コンピュータによって制御されている。フードの種類ごとに異なるたんぱく質、脂肪、未加工繊維質、無機塩、微量元素、ビタミン、アミノ酸などの配合割合はデータベースから読み取られ、我々が設定した要求や制限をコンピュータが処理し製品化されている。

フードの原料配合を決定するにあたっては工業専門学校において様々なレシピのものを試作し、理想的だと思われるものについて数値化を行った。さらにそれを化学実験室で分析・検証し、確認されたデータを基にコンピュータ制御によってフードの生産が行なわれた。膨大なレシピが考案され、それらが異なった生息環境の魚に与えられ、多くの実験が繰り返されたのである。

水槽で飼育される観賞魚用フードの現代的な生産方法はこうして確立された。」


Corydoras latus(コリドラス・ラトゥス)






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