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竹中工務店、人や車などの環境振動を体感できる運搬可能なシュミレーターを開発

2008-12-23 09:33:27 | Weblog










「どこでも振動体感システム」を開発
~人や車の動きによる環境振動を運搬可能なシミュレータで体感~


 株式会社竹中工務店(社長:竹中統一)は、日常発生し得る様々な環境振動(歩行、小走り、フィットネス等の人の動き・車・鉄道・設備機器等)を再現し、振動台の上に設置された備え付けの椅子に座るだけで、その振動を体感できる「どこでも振動体感システム」を開発しました。

 2004年5月の「建築物の振動に関する居住性能評価指針(日本建築学会)」の改定により、建物ごとに振動環境のグレードを選択することが可能となったことを受けて開発したシステムです。しかし、(1)人の記憶に残っている振動の印象は、個々により様々かつ曖昧である、(2)振動の大きさを数値化しても理解しにくいことから、選択可能とはなりましたが合理的な意思決定を行うことが非常に困難でした。当社が開発した「どこでも振動体感システム」は、お客様自身に建設後起こりうる振動を直に体験していただくことで、意思決定をサポートするとともに、当社担当者とお客様とが共通の認識をもつことにより、振動抑制のための過剰な投資をなくし、合理的な設計を可能にします。すでにオフィスビルやショッピングセンターなど数件のプロジェクトに活用しており、今後も新規プロジェクトを中心に積極的に活用していきます。

参考図:どこでも振動体験システム、操作画面イメージ


 このシステムでは、特殊支持機構(特許出願中)を開発・採用しています。この支持機構により、装置を小型化した場合、普通の支持機構では体重により体感できる振動の大きさに差がでる、という問題を解決しています。

 大型の振動発生装置は非可動のものがほとんどですが、この支持機構の開発により、装置が小型化され、(総重量270kg)運搬が可能になりました。お客様のご要望にあった場所で手軽に振動を体感していただくことができます。

 また、(1)振動の原因となる振動源(歩行・エアロビクス・鉄道・設備機器など)、(2)振動数(Hz)、(3)振動の大きさを選択して組み合わせることで、思い通りの振動環境を再現することができます。振動の大きさについては、加速度(gal)による設定のほか、学会指針・ISO・振動レベルという4種類の基準で指定することが可能です。振動に関するデータを顧客へのプレゼンツールとしてプリントアウトすることもできます。


【 「どこでも振動体感システム」の特徴 】
◎日常生活中自分の周囲で発生しうる様々な環境振動(人の歩行やエアロビクスによる振動・車などの交通振動・設備機器による振動など)を、備え付けの椅子に座るだけで体感できるシステムです。
◎可動式なのでクライアントのオフィスなどどこにでも持ち込んで体感が可能。
◎特殊支持機構を採用し、人の体重に左右されず同じ大きさの振動を再現(特許出願中)


【 プロジェクト適用例 】
・オフィスビルでの適用
 20mスパンのオフィスビルの設計段階で適用しました。振動を体感していただいた結果、会議室、実験室共に1ランク緩和することとなり、合理的な設計に至りました。

・複合ビルでの適用
 同一建物内の様々な場所で振動影響が出る恐れのあるエアロビクススタジオについて、位置や人数等の条件を変えて振動を体感いただいたことで、振動許容値やスタジオの設置場所や使用人数などの条件についての意思合意に役立ちました。