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音楽大好きな私のLIVE情報や出来事日記。

ミス・サイゴン

2008年08月13日 | Weblog

今日は、ミュージカル『ミス・サイゴン』を観て来ました

何年も前からずっと観たいと思っていた作品です。夏休みということもあり、超満員でした

帝国劇場で観劇するのは初めてでした。館内の柱には出演者の方々のコメント入りサイン色紙が貼られていて、個性豊かに個々の想いが綴られていました。

images←エンジニア役の市村正親さん

images←キム役のソニンさん、知念里奈さん他・・・

 

この物語は、ベトナム戦争で出会った米兵とベトナム人少女との愛と悲劇のミュージカルです。実話をもとに作られた作品です。1枚のある写真がきっかけでした・・・

 

89年にロンドンで初演されてから、世界各国で上演されてきました。

日本は、92年に市村正親さんや本田美奈子さんらによって初演され、この作品で本田美奈子さんはミュージカル女優として高く評価されました。今回は日本上演3回目です。

劇中で登場するヘリやキャデラック、ホーチミン像は実物大で観られるのは、オリジナル版と日本だけだそうです総制作費40億円迫力満点でした。

 

今回は主要な役がそれぞれ4人ずついて、日によっていろんな組み合わせで楽しめるそうです

でも演じる側は、コミュニケーションをとるのが大変でしょうね・・・

私は、市村正親さん、ソニンさん、井上芳雄さん、岡幸二郎さん、鈴木ほのかさん、泉見洋平さん、菅谷真理恵さんを観てきました。

 

演出も凄かったけど、ストーリーや歌もわかりやすく素敵で、市村さん演じるエンジニアがコケティッシュに歌い踊る場面は最高です

 

ベトナムだけじゃなく、戦争のあった国は経験しただろう傷跡や代償は、大きいです。

1枚の写真。それは、ベトナム人女性と米兵との間に生まれた娘が、父親のいるアメリカへ出発しようとする場面で、悲しみを抑え込んで見つめている母親の姿が写されていたそうです。母親はアメリカには行けません。。。

戦争によって引き裂かれた愛がたくさんあったのでしょう。

劇中、米兵との間に生まれた子供たちがスクリーン上に現れ、父親探しをしている団体が紹介されました。罪の無い子供たちに愛を・・・

これが現実なのです。

 

恋人との再会を希望に、そして我が子を生きがいに強く生きるベトナム女性キムを演じたソニンさんは、迫真の演技でした。

最後のカーテンコールでは、1階全員がスタンディングオべーション。初めて見ました

出演者は何度も登場してくれて、幕が完全に下りた後も市村さんは幕の前に登場し、ファンサービスしてくれましたそういう気持ちが嬉しいですよね

 

悲しいお話だけれど、役者や舞台全体の力強さみたいなものを感じる素晴らしいミュージカルです是非ご覧になってください